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8月25日(水)イベントレポート【前編】

みなさん、こんにちは!
私たち一般社団法人うごく街は、8月25日(水)『オンライン関係人口創出プロジェクト/山梨県編 〜これからの働き方、暮らし方〜』と題したイベントを、Work Design LabInnovation space DEJIMAと共催で開催しました。

今回は、ご参加いただけなかったけれども、二拠点居住や山梨に関心がある、ひいてはこのうごく街の活動にも興味がある・・・!という方向けに、本イベントを前編・後編に分けてレポートしていきます。

前編は、山梨に関しての理解を深めること、そして今山梨が二拠点先として熱い、そんな事情を「教えて!相川さん、山梨って二拠点居住に向いているんですか?」と題して、一人目のゲスト、山梨県二拠点居住推進センター相川さんに教えていただいた様子をレポートします。

1. 企業誘致先・二拠点居住先としての山梨の魅力とは?

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 まず、最初に相川さんが所属する組織について、ご紹介いただきました。この山梨県二拠点居住推進センターは、2021年4月に立ち上がった組織で、東京・永田町に事務所を構えています。コロナ禍で企業が事業活動の見直しを進めている今、主に首都圏の企業を対象に、複数の拠点で事業活動ができるように山梨への誘致活動を進めている組織です。企業向けの窓口機能として、企業誘致活動やニーズの把握、企業版ふるさと納税のPR業務を推進されていらっしゃいます。

 誘致先として山梨・・・みなさんがイメージされる姿はそれぞれだと思います。しかし、なんと言っても一番の特徴は、東京の隣に位置する地の利の良さ。東京都民の筆者からすると、普段意識することがなかったからか(ただの無知か)「隣の県だったなんて!」と衝撃が走りました。。。今でも中央道・県央道で車で都内から1時間半ほどのアクセスですが、2027年にはリニアが開通することで、品川から甲府まで25分で移動することができ、さらにぐっと距離が縮まります。

 地理的な特徴としては、県土の8割が森林で、そのうち約半分が県有林とのこと。これは、明治時代に大きな水害が山梨で発生した際に、明治天皇が山を贈ってくれたことに由来するそうです。他県では国有林が多いですが、県有林が多いというのは山梨独自の特徴で、この県有林を活用して子供達の教育資金となる基金をつくっているそうです。そして名水の地でもあり、水を使った水晶研磨技術を生かした機械電気産業が発達し、日照にも恵まれているので、再生可能エネルギー分野のトップランナーでもあり、産学官連携の促進や実証実験のフィールド(テストベッド)としてスタートアップとの連携を手掛けている、これからの時代に求められるイノベーション創出の環境が揃っていると、お話しを伺いながら感じました。

また、ファミリー層が生活を営む上で気になるのが、お子様の教育ですが、全国で初めて25人学級を導入するなど、未来を作る人間力養成にも力をいれていると伺い、教育環境の面でも魅力を感じました。

2.山梨リソースを活用した企業課題の解決サポート!

山梨県二拠点居住推進センターでは、企業誘致をきっかけに都心部と(都心からこんなに近い)地方部双方に生活と仕事の拠点を持つライフスタイル、二拠点居住を推進し、山梨のリソースを活用することで、企業の様々な課題解決を達成できると考えています。

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実際に、福山雅治さんや星野源さんが所属するアミューズは、山梨県富士山麓に「UPCYCLE LIFE」をコンセプトに本社を移転されていらっしゃいます。BCP対策やコスト削減を達成しながら、自然豊かな環境下での事業は人間力の回復にもつながりそうだと、お話しを伺いながら感じました。

またクラフトビールのFar Yeast Brewingさんも、コロナにより従業員全員をテレワークに切り替えたことがきっかけとなり、山梨県小菅村の工場近くに本社を移転された企業とのことです。現在は小菅村に根付いた商品開発をされていらっしゃるそうで、自然豊かな環境で創られるクラフトビールを創造するだけで、なんとも他のビールにはない豊かさ、美味しさを想像してしまいます!

本社ごと山梨に移転することで企業変革や新規事業創出につなげる企業が登場し始めており、これらの事例のように、山梨県二拠点居住推進センターでは企業の抱える課題をヒアリングしながら山梨県でどのようなサポートが可能かを一緒に考え、将来的な企業移転やサテライトオフィス開設、二拠点居住の推進サポートを推進してくださいます。

3.山梨県が提供している豊富なリソースの詳細

定期的に、主催のセミナーや、ワーケーションツアーの開催が、今後予定されています。実際に、ここまでの情報で、山梨でのサテライトオフィス開設や移転を検討してみたい、という事業者の方もいらっしゃるかもしれません。そんな方に、お知らせしたいのが、相川さんが教えてくださった「山梨県サテライトオフィス等お試し体験事業費補助金」制度。今年の6月からスタートしたばかりの企業・団体向けの制度で、2名以上の者が合計30日(長期滞在コース)もしくは2日ー7日(短期滞在コース)の間、滞在期間の半分以上のテレワークを実施することでその費用の3/4を山梨県が補助してくれるという制度です。

そうしてお試しの先、ゆくゆくはオフィス等を実際に山梨に設置したい!という場合には「山梨県産業集積促進助成金(オフィス等の設置)」という制度もあるので、是非ご関心のある方は、チェックしてみてください。

これらに関係する二拠点居住・テストベッド誘致情報は「やまなし未来創造インフォメーションサイト」にてまとまって提供されていますので、山梨県内のサテライトオフィスやコワーキングスペースの情報や、上記した制度のご案内などもこちらのポータルサイトでぜひご確認ください。

4.まとめ 〜山梨は今、二拠点居住先としてとても熱い〜

山梨県二拠点居住推進センターの設置により、事業者誘致のサポートが手厚い環境であり、地理的・産業的・教育的な環境が整っている山梨は、改めてこれからの働き方・生き方を考える上でも魅力的な場所だと感じました。

ぜひ山梨での事業活動にご興味のある方は、山梨県二拠点居住推進センターにコンタクトを取られてみてくださいね。

一般社団法人うごく街でも、こうした制度のサポートを受けながら、みなさんに二拠点目のライフとワークの交差する居場所を創出するべく、進んでいます。

後編では、そんなうごく街メンバーや、個人と組織のより良い関係性を創造することに取り組んでいるWork Design Labのメンバーを交え、「これからの働き方、暮らし方」のパネルディスカッションで深堀していきます。後編もどうぞお楽しみに!

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