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自分を受け入れたことによって手に入れた“理想の1on1”とは

「チームのコラボレーションを促進し、働くを楽しくする」をコンセプトに、コラボレーションツールを開発・運営している株式会社ヌーラボ。同社ではコロナ禍によるテレワーク移行に伴う、コミュニケーションの断絶を改善するために、部署を横断したメンバー同士で実施するスモールトークを開始。より効果的なスモールトークを実現していくためには、まず“良い1on1”を体験しようとmento for Businessの導入を決めていただきました。

導入を推進した人事担当の安立沙耶佳様と、実際にコーチングを受けられたフロントエンドエンジニア/コーチング部部長の岡藤佳祐様、カスタマーサポートの伊東千尋様に導入の背景や効果についてお話を伺いました。

株式会社ヌーラボ
すべてのチームが使えるプロジェクト管理ツール「Backlog」、アイデアを形にするビジュアルコラボレーションツール「Cacoo」、チームワークのためのチャットツール「Typetalk」の運営会社。ITサービスから、金融・医療まで幅広い業種にてチームの活躍を支えている。

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良い1on1”を体験せずに、“良い1on1”を実現することはできない

ー導入の背景を教えてください。

安立さん(以下、安立):
弊社では、組織拡大期に入った2016年の終わり頃から、組織文化や言語化されていない“ヌーラボっぽさ”を浸透させていくためのエバンジェリストとして「Bridge」という社内横断チームを結成しています。今までの活動ではNuice Ways(=行動規範)をつくったり、部署が異なる人と1on1形式で雑談をするスモールトークを実施したり。メンバーが増えても一体感を損なわず、仕事で関わりのないメンバーの顔がわかるようにすることや、何をしているかわからない人がいる状況を防ぐための接点づくりを意識してきました。

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特にスモールトークに関しては、コロナによるテレワーク移行をきっかけとしてはじめた施策です。オンラインで働くようになって、雑談が難しくなりましたよね。役職や職種を意識しないBridgeメンバーとのスモールトークによって、少しでも孤独やモヤモヤが軽減され、組織としてもコミュニケーションが活発になれば良いと考えています。ただ一方で、スモールトークを実施する側のメンバーにとしては、いきなりスモールトークで雑談をしてくださいと依頼をしても戸惑ってしまいます。だからといって研修を実施したり、書籍・ノウハウを共有したとしても、体感として一般的な“良い1on1”がどのようなものなのかを知らない限りは難しい。そこで、プロのコーチによるパーソナル・コーチング体験を求めて導入を決めました。コーチングの特性上、受ける側に前のめりな姿勢が必要なので、スモールトークを担当するメンバーに希望を募り実施をしています。

ー岡藤さん、伊東さんはコーチングを受けていかがでしたか。

岡藤さん(以下、岡藤):
コーチングの効果を実感したとともに、自分が認識できている“自分”が、氷山の一角でしかないと思い知りましたね。表に出ている部分は自らが立てる問いや内省によって言葉にできるんですが、深いところになると難しい。コーチの問いや関わりがあることによって新たな発見がありました。例えば私が立ち上げた社内部活動のコーチング部は「私が引っ張っていかないと」と思いこんでいて、考え込んだり頑張って積極的に発言をしていたんです。その構図を“メンバーとして見立てた付箋”を使って再現して、俯瞰したり並び替えることを繰り返し、その都度どう感じるか問いかけてもらいました。そうすると最終的には、私がメンバーを後ろから見守る構図がしっくりくると。今までに考えたこともなかったので驚きました。理想が認識できたことによって、モチベーションも高まりますし、行動も変わってきていると感じます。

伊東さん(以下、伊東):
いちばん最初にコーチングを受けるとき、「他者を非難しがちな思考をどうしたら直せるか」とテーマを設定していったんですね。それなのに1回のセッションのうちに「直さない」と決めてしまった(笑)そこに至るプロセスが、とても爽快で強烈に印象に残ってます。

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こういったネガティブな思考と向き合うにあたって、コーチから「自身が大切にしている価値観を脅かされる場面では、そりゃあイライラもするでしょう」と。そのうえで「非難がましい気持ちや嫌な気持ちが出たときに、どうしたら自分の中で納得できて、気持ちよく終われますか」と問いをもらいました。その問いを探究していくなかで、感情を擬人化していったんです。他者を非難しがちな感情を発するのは“プンスカちゃん”という人格(笑)プンスカちゃんが感情のままに言葉をバーッと話すから、怒りっぽくて嫌な感じになってしまう。だから私のなかのご機嫌な人格=ニコニコちゃんに感情の主導権を渡そうと。そうすることで私から発せられる言葉や態度は変わりますが、実際には物事の受け取り方や視点が変わっただけ。自分に嘘をついたり我慢をしているわけでもないので納得できるんです。
この橋渡しがうまくできるようになるにつれて、自分の嫌いなところをだいぶ受け入れられるようになりました。そうすると不思議なもので、周りの人の「自分とは合わないな」と感じるところも、受け入れられるようになったんです。自己受容ができるからこそ、他者受容ができる。自分の中でのbest of パラダイムシフトです。それにこうやって、欠点だと感じていることを話せるようになったのもコーチングのおかげだなと思ってます。

技術だけではなく、信じることや応援によって意見が引き出される

ーコーチングの経験は、スモールトーク(=1on1)にどう作用していきそうですか。

岡藤:
はじめて実施したスモールトークは何を話したか覚えていないくらい不安で(笑)良い時間にしないといけない、という意識と焦りがあったんです。でも今回、自分自身にどのような変化があるのか、コーチの関わりや問いがどのように作用するのかを身を持って経験し、変な気負いが消えました。「技術よりもまず姿勢なんだな」と気づいたんです。私の場合は個人的に勉強をしていたこともありコーチングの知識は多少持っていたのですが、実際には体験しないとわからないことばかりでしたね。
特に大切なのは相手の話に集中し耳を傾けることや、相手のことを本気で想うという姿勢。共感の仕方や、本心を引き出す問いのインパクトも体感しましたが、そういった技術ばかりに頭がいくと集中できないですよね。なのでまずは姿勢を意識して、取り入れられるところでエッセンスを出していこうと。実際、あまり意思を表に出さないメンバーが、少しずつ変わってきている事実もあってスモールトークに自信がついてきています。

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伊東:
私もコーチの姿勢が本当に好きで真似しています(笑)話をしてもらったあとに「今言ってみてどう?しっくりくる?」という問いかける、すると会話が引き出される。そういう技術的な学びもあるんですが、前提としてコーチの応援マインドが嬉しいんですよね。信じてくれることや応援してくれることのパワーを体感できたことが大きな学びです。スモールトークをする側って不安なことが多いので、裏では「こういうことを言ったらいいらしいよ」「なるほど...でも難しい」と試行錯誤していて。期待に応えられているか常に不安なんです。だからこそ理想の関わり方を見つけたことによって、今後に活かしていける確信があります。

自分が感じていることを大切にできるからこそ、相手が感じていることも受け入れられる

ー今後の組織づくりに、コーチングはどのように活用できそうですか。

安立:
代表の橋本はもともとOSS(Open Source Software)に積極的に参加していたんです。OSSコミュニティのような場では、誰の指示でもなく関心のある人が集まって、業務外でお金にならないようなことだけど「皆やりたくてやっています」みたいな熱気がある。それをそのまま組織に持ってきたらどうなるんだろう、というのがヌーラボ思想の源流なんです。だからこそ自律が求められています。制度設計にしても「こうしなさい」というものはほとんどなく、「選択肢としてこういうものがありますよ」と提示しているまでです。こうした思想に共感しやすいメンバーが集まっているので、組織としては良い状態にあると考えています。
ただ、組織が崩れていくのは一瞬だとも考えていて。テレワークに移行したり、組織が100名を超えたり。こうした変化のなかで、歪みが発生し一瞬で崩壊することもあると思うんです。業務に関係のない人との会話がなくなってしまっていることも、いずれ確実に影響が出てくる。今は理想を描き追い求めるよりも、良い状態を保つためにどれだけ支援ができるかだと考えています。まさにスモールトークのように、自律性をより強めていきつつ、組織を横断したつながりを創出する施策もそのひとつですね。

伊東:
私はNuice Ways(=行動規範)とコーチングの相性がとても良いと感じていて。3つの行動指針をを体現しようとすると、コーチング的な関わりが役に立つんですよね。今後のヌーラボらしい人材の育成に有効だと実感しています。

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岡藤:
コーチングを受けることによって、目的が明確になり行動が設定されていくので「GOAL ORIENTED」「TRY FIRST」はまさにという感じですね。これまでの枠組みにとらわれない挑戦という意味でも効果があると思います。「LOVE DIFFERENCES」に関しても伊東さんの言う通りで、他者を受容するには、まず自分の嫌な部分を受け入れることからですよね。行動指針をただ掲げるだけでなく、コーチングによって実現を支援。そして整合性の取れた評価基準。一貫性が持てていると思います。

伊東:
私はコーチングを受けて自己開示にあまり抵抗がなくなったんですよね。もともとは他者に気持ちを伝えるのが苦手で。それは私自身の認識が変わったこともそうですが、私を肯定してくれるコーチという存在が大きいです。自分が感じていることを大切にできるからこそ、相手が感じていることも受け入れられる。私が所属しているサポートチームでも、気持ちを伝えあえる関係性が生まれて、コミュニケーションが活発になっていると思います。

安立
サポートチーム、明るくなりましたよね。腹を割って話せる人が組織に1人でもいることで、どれだけのパワーが漲ってくるか。それを実感しました。スモールトークやコーチング部の活動を通じて、徐々に組織が強くなっていくと感じています。否定されるかもしれないと一度でも感じてしまうと「正解を言わなきゃいけない」雰囲気が生まれて萎縮してしまうので、お互いを受容しあえる関係をつくっていきたいですね。

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