インクラインカール 肘固定か否か。

皆さんお久しぶりです。

今回は上腕二頭筋のトレーニングの1つ

インクラインカールについて解剖学的に解説します。

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このようにベンチの角度をつけて上腕二頭筋を

鍛える種目です。

この時皆さんは肘は固定してますか?

それとも肩も一緒に動かしてますか?

そもそも上腕二頭筋の付着位置と作用は

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付着位置▹▸肩甲骨関節上結節、烏口突起から橈骨粗面

つまり肩から肘をまたいで着いている

2関節筋となります。

作用▷▶︎▷▶︎肩関節の屈曲

(肩を上にあげるバンザイのような動作)

肘の屈曲(力こぶを出す時の動作)

手首の回外(手の平を上に向ける動作)

この3つです。

トレーニングは主に収縮と伸長で分けることができ

どちらをメインにするかでも分けられます。

インクラインカールの場合

皆さんご存知の通り腕が自分の体の後ろまで

下ろすことが出来るため伸長種目つまりエキセントリックの刺激を入れる種目です。

重力の関係から地面と平行以上に上げても

負荷は掛かっておらず重りに従ってることになるので

インクラインカールの場合収縮は弱いが

伸長性の刺激は最適です。

そこで今回の議題。

肘は固定か否か。

結論からお伝えします。

肘は固定しません。

その理由は簡単です。

上腕二頭筋が肩関節から着いている2関節筋だからです

インクラインで腕を下ろしてる状態は

肩関節が主体となり腕を後ろに下げてます。

肘を伸ばしても曲げてても肩関節の動きにより腕を

自分の体の後ろに持っていくことは出来ます。

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つまりこのような腕の形です。

ということはインクラインカールで

肩関節の動きにより腕が後ろにいっているということは

上腕二頭筋の中でも肩に近い方が伸びているという事です。

そしてこの下ろしきった時、肘を固定してアームカールを行えばどこが使われるか。

確かに上腕二頭筋の肩側も伸びてますが

主に動かすのは肘。

つまり、上腕二頭筋の肘側に近い方ばかり使う上に

肘の曲げ伸ばしのみの運動なら

わざわざインクラインでやる意味は?

立って行うアームカールと変わらないです。

わざわざインクラインでやるのなら

肩関節の動きをメインとし肩から上に持っていくこと

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画像のような動きをする方が

インクラインカールのメリットです。

インクラインにする意味

なぜインクラインにするのかなど

考えて行うとよりトレーニングの効率は上がります。

そしてこの種目は収縮か伸長か。

闇雲にやるよりも理解した上で行えば

無駄な時間、力を使わずに済むので

参考になればと思います

ありがとうございました。



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