悔しかった話、自分ならではの対処法

約2か月間、就労移行へ通っていた。本契約ではなかったので、体験を約2か月くらいしていた。今回、僕がここに書き残したい内容は「就労移行の本契約が見送りになった話」である。

まず、僕が就労移行に通っていた目的は「通うための健康を手に入れること」だった。就労移行の利用目的としては、かなり就労から遠い目的設定だったように思う。でも、私にはそれが必要だった。

健康になるには、健康な人がいる場所、コミュニティに参加するのが効率的だろう。だから、僕は就労移行に通う選択をした。

毎日決まった時間に、決まった場所へ向かうことができる。これが社会参加にはほぼ必須の状態であるためだ。

通常は、デイケアで毎日通えるような状態を構築してから、就労移行へ通うのが普通の利用計画になる。

しかし、(私の感覚ではあるが、)デイケアは退屈で、通うのが難しくて、続かないことが多かった。これは大きな問題だった。ADHD的な飽き性の部分と、自由に時間を過ごすことが落ち着かないASD的な要素がうまく噛み合わなかったのも原因として挙げることができる。
やることが定められていないとき、人は結構暇なのだ。そして、暇は苦痛だ。適度に忙しい状態が望ましい。

さて、やっと本題らしいことに触れると、今回2ヶ月間通った結末として、「就労移行に通うにはまだ段階が早いのでは」と指摘されてしまったわけだ。就労移行以外の施設で、通う練習になるようなところが見つかれば、そこを利用するのが望ましいだろう。とのこと。

まだこの先、どんな場所に通うかは見通しが立っていないのだが、そんな場所があるならもっとはやく紹介してほしかったのも本音だ。選択肢が狭い。どうしても。
うまく見つかるといいが。

結構無理をして就労移行には通っていた。でも、結果として不採用を食らったような感覚だ。実に残念で、なんとも悔しい。

多分、「毎日安定して通う」以外の能力値については結構自信があるのに、僕はいつまでここでぼんやりとしているのだろう。
人によって疾患の重さは違うから、ペースも違っていいんだとか、それも正論だろうけど、年齢は平等に僕らへ負荷をかけてくるわけで、勇み足にもなる。当たり前だ。人生は一回しかないんだから。呑気に暮らせるわけがないんだ。だから、どんな努力を、工夫をしたら自分の人生が好転するのか、それを探そう。

今回の失敗で学んだことを整理しておこうと思う。
「通所が不安定になってしまったこと」これが失敗した点だ。しかし、それとは別に、得たものもある。今回の収穫をメモとして残して、今回のnoteは終了したい。

僕にはできなかったことがある。それは「予定を把握すること」だ。メモはきちんとしているのに、なぜか予定を毎回勘違いしていたり、情報が混じった状態で記憶してしまったりと、とにかくうまくいかなかった。
原因はシンプルに明瞭で、メモを確認することができなかったから、である。これは一見「ただ、確認する癖をつければいい話」のように聞こえるかもしれないが、私としても、なぜ手帳を開けないのか原因がまったくわからなくて困っていた。

「やればいいだけなのに、何故か(いつまでも繰り返し)できない」これは、やる気の問題ではなく、おそらくは疾患や障害が原因で起きている。

僕の中で、これに気づけたことは大きな収穫だった。

気持ちの問題で解決できるようなことって、当人の努力でもうすでに解決できていることの方が多いはずだと思うのです。逆に言えば、一生懸命、解決しようと自分なりに工夫しているのに、繰り返しミスをしてしまう場合は、特殊な解決法を見つける必要があるはずです。

今回の、僕が手帳が開けない件だと、開けない原因は、
①予定(この先起こること)を把握することが怖い
②そもそも、閉じているものを開こうと思えない
→開けなかった原因は上の2点。予定を確認することへの恐怖感がかなり先行していたので、開くことが難しかった。

実際に行った対策案は、「手帳を開くことを義務化(タスク化)する」という方法だった。
これが有効であろうと思った根拠は、
①仕事や義務といった「やらねばならないこと」は絶対にやり遂げる自分の性格や性質を知っていた
上記の理由が、この方法の核になっている。
くわえて、「手帳を開くことができない」という一見くだらないように思えて、実は重篤な困りごとを支援者に言語化して伝えることができた点もおそらく重要だ。

自分の中でなんとなく「苦手だけど頑張ればなんとかできること」は、実は支援が必要なくらい重篤な困りごとである可能性が高い。今回の失敗で、僕が得たものは、この結論にありそうだ。

長くなってしまったので、そろそろ話を畳もうと思う。

今回のポイントは、「なんとか頑張ればできること」は支援や方法の見直しを検討したほうがよいということ。
そして、その方法を考えるときは、問題を解決するようなアプローチを考えるのではなく、自分がどうしたら行動を実行できるのかという視点で方法を構築すると物事がスムーズに解決に向かうのではないかと学んだ。いい経験だったと思う。

最後まで読んでくれてありがとうございました。
次に向かう場所がどんなところにせよ、また、通える工夫を見つけることが、今の僕の課題だ。自分を飽きさせないように、怖がらせないように、うまく自分をコントロールしていきたい。

noteに考えを整理してみてよかった。
まるで壁に話しているような感覚。
自分でじっくり答えを探索していくような。

でも、就労移行にはまだ通えないことが、たまらなく悔しかった。
職員の話を聞きながら、ただ涙が溢れた。
いつまで頑張ればいいんだろうね。
終わりはないよ。

「配られた手札で戦うしかない」とか聞いたことあるけど、「手札を破られても戦うしかない」ってのも残酷な話だ。

すこしずつ健康になってる。すこしずつ前に進んでる。そうやって言い聞かせているが、実際はスタートラインのはるか手前。いつか麻酔が切れたら死ぬんだ。「人生まだまだこれからだよ」って、それもまたひとつの根性論。

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