_ブレス_あの波の向こうへ_

『ブレス あの波の向こうへ』演技未経験のサーフィン少年たちによる、ほろ苦青春映画 公開中

原題:Breath  ★★★★☆

ドラマ「メンタリスト」で知られる俳優サイモン・ベイカーの渾身作。

初監督作品で、オーストラリアを代表する作家ティム・ウィントンによる自伝的小説を原作に脚本、そして製作も担当しています。

今の季節にぴったりな、いわゆるサーフィン映画としての見応えはもちろん、

学校生活とはまた違う、サーフィンを通した出会いや、コインの表と裏のような親友との関係などから

自らを何度も挫かれながら一歩ずつ成長していく、ほろ苦い青春映画でもあります。


主人公のパイクレットに海や波そのものに恐怖心があることは、カッコ悪いことではありません。ごく当たり前だし、大切なことです。

とはいえ、サーフィンを指導してくれる元有名選手のサンドー(サイモン・ベイカー)や、親友ルーニーは怖いもの知らず。リスキーでスリルたっぷりの荒波に乗ることで生を感じているのです。根っからサーファーです。

そんな彼らと距離ができはじめたとき、いわばサーフィンの代わりに、パイクレットがハマってしまうのが、恩師サンドーの妻(エリザベス・デビッキ)。憂いのある人妻との情事に少年はドハマリしていきます。


そのエリザベス・デビッキの儚げながら神々しい美しさはもちろんのこと、監督のサイモンが「俳優にサーフィンを教えるより、サーファーに演じてもらったほうが早い」と考えて大抜擢された

実際のサーフィン少年、パイクレット役サムソン・コールタールーニー役ベン・スペンス が素晴らしいこと。

とても演技未経験とは思えない表情を幾度も見せます。特にサムソンは大人に近づきたい年頃の、懸命に背伸びをした色気もあります。

現在はサーフィンに専念しているようですが、またほかの作品でも見てみたい、そう思わせてくれる逸材です。

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
スキをありがとうございます!
2
笑う。泣く。考える。深まる。人を思う。夢を追う。未来を望む。豊かになる。そんな映画を(時々ドラマも)紹介していきます。noteは偏愛主義で。GoT/マーベル/SW/猫映画/青春映画/英国/グリーフワーク。シネマカフェ、青山シアターマガジンなどに寄稿中

こちらでもピックアップされています

2019年鑑賞録
2019年鑑賞録
  • 70本

劇場、試写会、Netflix・Amazonなどの配信、有料チャンネルなどで観た映画・海外ドラマの備忘録 in 2019

コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。