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『キャッツ』この世界の(さらに私の知らない猫族が生きる)片隅で 公開中

『キャッツ』本ポスタービジュアル

原題:Cats ★★★☆☆


もともとミュージカルのビジュアルもちょっと苦手な猫ラバーです。

『レ・ミゼラブル』のトム・フーパー監督で映画化となった本作は、うわさには聞いていたものの、そのビジュアルの異様さに最後まで慣れず…。ビジュアル的にはキツい2時間弱でありました。

(あるシーンは確かにトラウマ級)。

ミュージカルを見事に映画化しており、では、映画ならではの表現て何だったのだろうかとも。

とはいえ、ミュージカル楽曲はいずれも素晴らしいわけで、アンドリュー・ロイド=ウェバーとテイラー・スウィフトが制作したという新曲の「Beautiful Ghosts」は本当に美しくて、切なくて、うるるっとしました。映画初主演のフランチェスカ・ヘイワードの歌声も透明感に溢れています。


でも…

せっかくの超一流の俳優と、ダンサー、シンガーが揃っているのに、
ジェニファー・ハドソンやジェイソン・デルーロ、イドリス・エルバなど、じっくりと聴き入りたいのに、それを許さないビジュアルに加えて、気忙しいカメラワーク、世界に入り込めないプロダクションデザイン、ボディラインがそのまま反映されてしまう妖艶すぎる動き。それらのことに気を取られてしまって集中できないなんて、ひたりきれない自分のふがいなさに残念な気持ちになりました。

私の修行が足りないのかも。

また、多様性といいながら、“猫の気持ち”であり、それこそ個性なのに、(一部を除いて)しっぽがみな一様に同じ点にもつい目が行ってしまって……はい。

その後も、『スチュアート・リトル』はOKなのに、なぜこれがダメなのかを考えていましたが、

猫の気持ちであるしっぽの動き、それに耳なども、演じている俳優たちは違うのに、みな一様なんですよね。

CGなのだから何かしらのことはできたはずなのに、その没個性に異様さを感じているのだと思います。

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