見出し画像

『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』ゴッサムという鳥籠からの脱出、最高 3/20(金・祝)〜公開

★『ハーレイ・クインの~』:ポスター<1003_8時解禁>

原題:Birds of Prey: And the Fantabulous Emancipation of One Harley Quinn改め、Harley Quinn: Birds of Prey ★★★★★

たぶん、決して万人受けはしないんだろうけれど、PG 12指定ですし。
でも、もし、我が子が女の子で、 12歳になったばかりだったら是が非でも連れていく1本。(注記:やっぱり過激描写もありますので15歳にしときます)

声なき者の声として、思いを届ける。とても大事なことを、マーゴット・ロビーが自身でも愛してやまないハーレイ・クインを通じてやり遂げています。

このところ、『スキャンダル』や『ハスラーズ』、『チャーリーズ・エンジェル』などが続きましたが、近頃観た中では、世界中で苦しんでいる少女たちにも、大人の女性たちにも捧ぐ、キワモノギリギリの一番のエンパワメント映画


「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒」とは、よく言ったもので。

恋愛依存をやめたハーレイが覚醒します、自立します(たぶん)、弟子もでき、思いがけなく友情が生まれます(たぶん)。

男の世界と歌うのです。

そう、ゴッサムシティとは男たちの世界だったのです。

ミスターJと別れた道化師は、自分の道を進むことを決めます、涙を流しながら。でも、決して悲観的にはなっていません。

あるきっかけから、それぞれみな虐げられてきた女性たちと出会います。その上で覚醒していくのです。

一筋縄ではいかず、やっていることはやはりハチャメチャで、本当ハーレイなんですが、昨今見た中では一番のエンパワメント映画であることは間違いないです! 最高すぎます。

キャラの威力だけで(だけってことはないですが)、ほぼ映画が成り立ってしまうところがすごい。ハーレイなくしてはあり得ない物語は、それこそハーレイ自身がいちいち物事を大きくしていくんです。

また、アクション面では『ジョン・ウィック』のチームが関わっているので、迫力がかなりあります。クライマックスの遊園地、ビックリ箱のような連携アクションに痺れる人も多そうです。

素晴らしい鳥籠からの脱出、女子の連帯=シスターフッド、

さらに惹かれるのが、実はマーゴットもかなり作り込んでいる(とても愛している)ハーレイ・クインの人物造形のユニークさ。彼女、ハーレイは苦労しながらも博士号まで持っているわけで。時折、心理学的事象に突っ込みたくなる精神科医の性(さが)にも注目です。

『ハーレイ・クインの〜』新ビジュアル_???

また、ハントレス役のメアリー・エリザベス・ウィンステッドや、ブラックキャナリー役のジャーニー・スモレット=ベルは、『チャーリーズ・エンジェル』のエラ・バリンスカや『ターミネーター:ニューフェイト』のマッケンジー・デイヴィスと同枠ですね。これを機に大きく注目されると思います。

レニー・モントーヤ役のロージー・ペレスも頑張っています! カサンドラ・ケイン役のエラ・ジェイ・バスコも小生意気でかわいい。

ユアン・マクレガーも嬉々としてヴィランのヴィランを演じていて、クリス・メッシーナ演じる相棒のキレキャラも最高! しかも…大切なダイヤを失ったことで、ユアン演じるブラックマスクが本当の自分に近づいていく点も興味深いですね。

いろいろな意味で、勇気と信念を持って打ち出された1作だと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?