軸の作り方:歪みを認識する3つの方法
悪口を言われて我が身を正すことの出来る人間は幸せと言うべきだ。
The man who can do to correct my body says bad things, and should say happiness.
自分を見つめなおしたいときに思い浮かべたい名言です。
前回のnoteで自分の欲の話をした後、林さんの次の記事が目に留まりました。
完璧な人っていない、歪みがあるという話なんですが、凄く腑に落ちました。というのも、完ぺきに近い人間っているような気もしますが、やっぱり何かしらの癖をもっているんですよね。
どのように歪みを認識するか?
歪んでるということは決して悪いことではなく、それをどのように受け入れていくか。
それが重要だと思います。となると自分がどういう歪みを持っているかをちゃんと認識する、分かるように努力していくことは必要ではないでしょうか。
ではどのようにして歪みを認識していくか?
ここでは3つの方法を紹介します。
(1)カウンセリングを受けよう
(2)意見が対立した時に自分を見つめなおす
(3)本を読もう
(1)カウンセリングを受けよう
いちばん良いのはカウンセリングを受けることでしょう。
私も受けています。キャリアカウンセリングですが。
キャリアカウンセラーの中には臨床心理士もいて、心理方面に長けている方もいます。キャリア∔自分の深層心理を掛け合わせで考えられるようなカウンセラーと伴走していきながら自分とは何か?を探っていくのが一番早いと思います。
こちらセックス依存症になった方の体験記漫画です。
自分がなぜセックス依存症になったのか?
という事について最初はお医者さんからの対話で始まります。
そしてその後自助グループに入り、徐々に自分のことを理解していく・・・となる訳です。
人のタイプによっては、自分で自分のことを理解して行ける人はいます。
いわゆるインサイトの能力が優れている人です。
こうした本を読むことはとても勉強になるのでお勧めです。
ただ、本を読んだから、実行できますか?というとちょっとそれは難しい。
コミットメント(こみっとめんと、英: commitment)とは、その行動しかとれないようにするような実効性のある仕組みをつくることを意味する[1]。つまり、単なる口約束ではなく「自分の行動を縛る具体的な仕組み」をつくらなければコミットメントではない
人は目標だけでは動かない
よく「○○を実現する」と言った目標を立てる読者はたくさんいると思います。確かに目標を持つことは大変素晴らしいことですが、だいたいの方が目標に向けて実行することを先延ばしにしている傾向があります。
そのような傾向を抑えるには目標設定だけでなく、実行意図を立てることも大切なのです。
実行意図とはAという状況になったら、Bという行動を取ること。
具体的にはいつ、どこで、どのように行うのかまで記入することが良いです。
行動経済学の分野ではこの辺りのこと解説されているのでよければ。
俺は自分で自分のことは分かってるぜ!
という人。それはそれでよいと思います。
ただ、たぶん時間掛かります。自分の軸をなるべく早く作る必要がある人はカウンセリングを受けることをお勧めします。
ただ・・・・、カウンセリングを受けるのが絶対ではない、ということも申し上げておきたいと思います。
最短距離でなくても迷いながら、時間をかけながらウロウロしながら、時に引きこもりながら・・・でも大丈夫だと思います。
そんな方にピッタリな一冊がこれ。
吉本隆明は、自分だけの時間をとって、引きこもる!ということをお勧めしてます。
引きこもりということはネガティブに捉えがちですが、見方を変えれば自分を見つめなおす時間でもあります。
怖いのは、自分を見つめなおすということではなく、他者への攻撃にそれが向かったしまうこと、ですね。
(2)意見が対立した時に自分を見つめなおす
人間ですから自分の意見を持ってます。
なので、必然的に意見が対立することあります。その時こそ、自分の歪みを発見するチャンスです。
たとえば、最近、私が発見した歪みは・・・
①新型コロナウィルス対応での一律の一斉休校対応には反対
②オンラインで講義をして何らかの形で学びを継続する体制を構築する派
の2つですね。
世界中で学校が休校になってきているので、①については賛同派が多数を占めています。
②については、オンラインで講義をしようと思うと、それなりに負荷がかかります。それは教員も、ですが、学生も、です。それに対してその負荷が嫌だ!という人も当然いるわけですね。
私は福沢諭吉のように「砲弾が飛び交っている中でも学びは止めない」という考えです。
でも「砲弾が飛び交っていて安心して勉強でない中では家にいてゆっくりしたほうがいい」というのも一つの考え方です。
順番が逆になりましたが、休校問題も、です。
休校問題については、家庭の中で子供をみることの限界、というのも現場(私が家事育児全般を行っているという利害もあります)の感覚です。
現にDV被害など家庭の中での問題も起きてきています。
ですが、家の中が安全だから外に出さない方がいい、というのもまっとうな意見です。
(3)本を通じて自己を見直す
もう一つは本を読むということです。
皮肉なことに、人から歪みを指摘されたらムカっとするのに、本だと受け入れられたりしませんか?
本は色々ありますが、ビジネス本もいいですが、小説もいいですね。
自分の考えに近いな~という登場人物を見つけて、そこと自分を重ねてみる。そうすると何だか自分が思っていたことが、ああ、こういう言い方ってないよな~、これじゃよくないよな~とか自分の中で消化されていきます。
私が最近好きな漫画で「スキップとローファー」という漫画があるのですが、今月号のアフタヌーンに主人公は司馬遼太郎の石田三成がモデル、ということが分かりびっくり。
なるほど。あの空気の読めないキャラクターは石田三成であったか・・・。
司馬遼太郎は一通り読んで私は卒業しましたが、分かりやすく描かれているので、この辺りは入門としてはお勧めですね。
あとは、ヘッセのデミアンですね。
ラテン語学校に通う10歳の私、シンクレールは、不良少年ににらまれまいとして言った心にもない嘘によって、不幸な事件を招いてしまう。私をその苦境から救ってくれた友人のデミアンは、明るく正しい父母の世界とは別の、私自身が漠然と憧れていた第二の暗い世界をより印象づけた。主人公シンクレールが、明暗二つの世界を揺れ動きながら、真の自己を求めていく過程を描く。
これは本当にお勧めです。みていると、自分もこんなところある・・・というダークな一面を発見できる小説です。ちょっと心が弱くなっているときはよくないかも、ですね。
最後に、思ったこと、感じたことを書き留めよう
今、正にこの作業が私にとってそうです(笑)。
多分、ですが、世の中の自己啓発本書いている人は、みんな、自分の思ったことを見つめなおす、振り返るために書いていると思います。
結果的にそうなっている、と思います。
なので、日ごろ自分がどういう事を思ったのか。自分の考えは何か。
何に拘っているのか。意見が対立したのはなぜか?
そうしたことを毎日振り返っていきましょう。そしてそれを忘れないように書き留めていきましょいう。
そうするときっとそれが自分を知る記録になるはず。
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