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さば味噌缶詰チャンピオン

小学生の頃、我が家の食卓にのぼるサバ料理と言えば塩焼きだった。今にして思えば脂がのってたんだろうけど、ムニュムニュしてて口の中がクドくなるし胸焼けするから好きじゃなくて、毎回「いらない」と言って食べなかったので、わたしの分はたいてい「こんなにおいしいのにな!あーウマいわ~」という小芝居とともに、父の胃袋に収まっていた。

高校生くらいになって自分の好みの傾向がわかってきた頃に「脂っこいのがダメなだけで、味はおいしい」と気がついた。そして添えてあったレモンをたっぷり絞って食べてみたら、途中でもたれることもなく完食できた。

「なんやいけるやーん!(関西弁)」とまた新たな可能性の扉が開けた頃、家事の時間に余裕の出てきた母が煮付けを作るようになり、そうすると『煮付けならむしろ好き』という事実が判明した。こうしてわたしの【おいしいものリスト】に、サバが加入したのであった。

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ひと昔前、ブームが巻き起こり、スーパーの店頭からサバ缶が消えるという時期がありましたね。健康にもいいし、頭もよくなるし、ダイエットにもいいとなるとそりゃあ老若男女がこぞってお買い上げしないはずがない。

(引用させていただいたこちらの記事は、タイトルはネガティブな感じですが、サバ缶の効用を詳しく説明されていると同時にサラダ油やマヨネーズほか市販の揚げ物やスナック菓子についても書かれていて、とてもためになります。ぜひご一読を!)

わたしは前述のような経過をたどってサバをふつうに食べるようにはなりましたが、それでも世の中にはいろいろとおいしいものがあるので、さまざまな選択肢のなかでのサバの順位はそれほど上ではなく、実家を出てからは食堂でたまに注文したり職場のまかないで口にする程度でした。

母が料理に使う缶詰もツナ缶くらいだったので『缶詰をおかずに活用する』という文化と程遠いところで育ちましたし(高級缶詰などとも無縁なので…)かといってスーパーで切り身を買って調理するほどでもなく、わたしとサバのおつき合いもわりと最近までは非常にサバサバしたものでしたね。(←言いたいだけ)

ですが、サバ缶のポテンシャルについて知るにつけ「こんないいモノはやはり積極的に摂取せねば!」と少し前からスーパーやコンビニで味噌煮を購入するようになりました。

ひとくちにサバ缶といってもそれこそピンキリなのですが、気軽に常食できる価格帯ではローソンやセブンイレブンのものがメジャーですよね。わたしもよくお世話になりつつ、しかしながら定番化するには決め手にかける感じで、ならばと運命のひと缶に巡り合うべくいろんなメーカーのものをちょこちょこ試していたところ、ついに発見したのが♥トップ画像の味噌煮缶です!

こちらは国内水揚げかつ、化学調味料無添加。宮城ヤマカノ醸造製の仙台みそで味つけをされていて、シンプルなパッケージも相まっておいしそうな気配を感じて手に取りました。とろみ剤としてでん粉が使われているのがちょっと気にはなりましたが、グァーガムやキサンタンガムなどの増粘多糖類ではないので、そこは目をつぶり。(ちなみに同じシリーズの鰯や秋刀魚の醤油煮には入ってません)

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これがわたし的には大ヒットというかめちゃくちゃ好みの味なんです。甘めなので苦手な方もいらっしゃるでしょうが、ハマる人にはきっと最高の塩梅だと思います。大げさに聞こえるかもしれませんが、わたしは初めて舌の上に載せたと同時に「おいし!!」って一瞬目がおっきくなりました。

しかも税込み2百円ちょい程度の高コスパ。もうちょっと上の価格帯にはきっとさらにおいしい製品もあるでしょうし、もっと原材料にこだわった品質のいいものもあると思いますが、手軽に買えてお財布に優しいというところも含めてわたし的サバ缶ランキングに初登場で第一位となり、暫定チャンピオンの座に輝きました!

あまりに気に入りすぎたのと衝撃的だったのでその後何人かの友人にオススメメールを送りつけ、つねに買い置きしてしょっちゅう夕飯に使ってますが、このおいしさをもっと世に広めたい!と、今これを書いてます。(決してメーカーさんの回し者ではありません)

ただ、ネットで検索してもこのパッケージが見つからず、おそらくライフ(スーパー)のOEM商品だと思われます。会社名と製造者名から情報を総合すると、こちらが元になっているのかも?

https://www.ssk-ltd.co.jp/products/detail/311181

こっちは本みりんと穀物酢、それにしょうがが加わっていて、先にご紹介したものとはまた違う味わいなのですが(食べてみた)品質は近いはず。これはネットで販売されているので、近くにライフがない方も手に入れられますよー!そしてさっき検索していたら塩糀煮という新商品を発見して、それも近々買ってみるつもりです。楽しみ♫

たまに「今日はなんか食べたいものが何にもない…」と急にスランプに陥る日があるんですが(食欲がない、とは違うんです)先日それになった時、戸棚にあった同じシリーズの秋刀魚の醤油煮を「これでいいや…」と開けて食べたら、あまりにおいしくて一気に元気が回復してびっくりしました。きっと有事の際の非常食としても、大いに役立つこと間違いなし!

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この缶詰たちはそのままでも充分おいしいんですが、せっかくなら煮汁に溶け込んだ栄養分までしっかり吸収しちゃいましょう!ということで、わたしは鯖味噌煮缶をもっぱら料理に使ってます。他のはまだ試してませんが、できあがりの味は薄めかもなので最後に調整すれば応用できるはず。バリエーションも無限なので、よければ試してみてください♥

1.玉ねぎやキャベツ、大根、長ネギなどベースにしたい野菜をフタつきフライパンで蒸し焼きにする(とろ火でなるべくじっくり蒸す)
ナスの場合は多めの油で炒めてからいったん取り出しておく

2.豚コマや牛薄切り、鶏モモなど好きなお肉を真ん中に投入し、とろ火のまま再度フタをしてしっかり火が通るまで待つ(その間に次の野菜の準備をしましょう)

3.お肉に火が通ったら全体を軽く混ぜ、上にキノコ類や青物野菜(エリンギ・アスパラ・小松菜など。カボチャの薄切りやトマト、下茹で済みのオクラも合います)をのっけてさらに蒸す。ナスはここで戻す

4.水分が出ていい感じにしんなりしたら、真ん中を開けて缶詰をダイブ!フタをして身が温かくなったら大きく混ぜ合わせる(サバはちょっと崩す)

5.味見をして、物足りなければ塩・白だし・醤油などで調整する。お好みで柚子胡椒や梅肉などを適宜ちょい足しで完成!

エスニック気分の時は、最後にナンプラーを回しかけて仕上げにパクチーをのっけ盛りにするとテンションが上がります。といっても、野菜をあんまりいっぱい入れすぎても味が薄くなっちゃうので、3~4種類くらいがちょうどいいかもですね。贅沢すぎかしら?って時はナスだけとかキャベツだけでも充分ですけど♥(もちろん、他のサバ味噌煮缶でもOKですよ!)

一例として、こんな感じです。自分の記録用に珍しく撮った写真なのでスタイリングなどもイマイチ(というかサバがほぼ見えてない)ですが、雰囲気だけ☆この時はメインが牛肉で、ブロッコリーとたぶん玉ねぎと冷蔵庫に余ってたプチトマトが入ってると思われます。

サバ缶

わたしは余裕でおかずのみを食べられるタイプなので、夕食はこれだけで「余は満足じゃ!」という感じなのですが、ゴハンとも相性はいいと思います。ただ、ダイエットしたい人や健康に気を使ってる人は、一緒に生野菜やアボカドのサラダとか冷奴なんかを食べて、お米なしで済ませられるようになればいろいろ改善されると思うので、ご参考までに。

なお、おいしいサバ味噌煮缶をご存知の方はぜひご一報ください!ランキング上位に食い込むツワモノ情報をお待ちしております♥

それではここまでおつき合いいただきありがとうございました!サラバ!!

お福分けのひとしずくをありがとうございます!この波紋を大きく広げていきたいと思います。