【生きていくのはアンタ自身よ(森毅)】うえこーの書評#03

 森毅さんの本は読むと肩の力が良い感じに抜けるので好きです.どうしても世の中は,他人から与えられた評価によって自分が判断されたり,他人との競争が絶えません.しかし,あまり気にしすぎてもしんどいだけなのでほどほどが良いのではないでしょうか.ただ,やるときは集中して一気にやることも大事だと書かれているので,ほどほどだけではいけないのはお忘れなく.

 途中,「弱肉強食というのは大嘘だ」の中で,同じものを求める危険性について生物多様性の観点から述べていますが,これ自体昨日に紹介した本『コロナと生きる』で内田樹さんが言っていた「人とずれて生きる」に通ずるものがあります.(余談ですが,このようにまったく関係のない本が自分の頭の中で関連付けられるとき私は大きな喜びを感じます.)このリソースが限られている地球上で,より多くの生物が生きていくのにはやはり,他人と違う方向を目指すというのが重要なようです.

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