「エースをねらえ!」
若い方はご存じかどうか分かりませんが、昭和の方々で知らない人はいないであろう作品。
「エースをねらえ!」
日曜ということもあり、今日はちょっと軽めに推薦マンガのお話です。
アニメよりもマンガを読んでほしい作品
エースをねらえ! 全10巻・全巻セット (ホーム社漫画文庫) 山本 鈴美香
あらずじを簡単に説明しますと、テニス王国と呼ばれる西高のテニス部に入部した主人公の岡ひろみがいきなり新任コーチの宗方仁に代表選手として抜擢されてからの悲喜交交の成長ストーリーです。
アニメでは青春テニスアニメのスタイルでテニスで成長していく姿が中心に描かれていますが、マンガの方はどちらかというと人間性に重点を置かれることが多く、人間的に成長しているストーリーが心地よいです。
そして、アニメではコーチの宗方仁が死去するまでのお話(OVAではそこから先のストーリーもありますが地上波放送はここまで)ですが、マンガは「宗方仁が亡くなってからが本題」というぐらい物語の重みが変わってきます。
宗方死後の話を知らない方で、そこまでのストーリーを好きな方は絶対に続きを読んでほしい作品です。
キーパーソンは宗方仁の親友、桂大悟
「お蝶夫人」や「藤堂さん」といった先輩・後輩の良い人達に囲まれてる心温まるストーリーもさることながら、個人的には本作品のキーパーソンは宗方の親友、桂大吾だと思っています。
宗方が高校時代、テニスのダブルスとして組んでいた親友の桂大悟という人物、宗方の余命が短いと知ったその日に戒律の厳しい永平寺に修行僧として入門します。本来なら余命が短いのであれば「死ぬまで出来るだけ長い時間を一緒に」という考えになりそうなものを、宗方が今後見つけるであろう「自分の人生を打ち込むに値する選手」を引き継ぐために、藁をもすがる気持ちで修行僧になります。
そして、宗方死後、岡ひろみのコーチとして就任しますが、坊主としての経験もあって、説法が絶妙に上手い!読んでる側の心に響く!
肢体不自由で来年生きている保証のない子供(話中では「限界領域児童」と呼ばれてましたが、今でもそんな用語あるのでしょうか?)と宗方の出会いの話などはもう「ずるい」の一言。何回読んでも涙が出ます。
心身を鍛える良い話がたくさん含まれています。
とても心やさしい気持ちになれます。そして心に火が灯ります。
道徳の本や自己啓発系の本を活字で読んでも「うん、分かってる」とは思うものの身体に染み込ませるというところまでは、なかなかなりにくいのですが、マンガなので読みやすく、身体に染みわたります。全部読み終わる頃には「心のデトックス完了」といった気持ちになります。
私は2~3年に1回ほど「心がやさぐれてるなぁ」と思った時に時間を作って一気読みしてます。
(私は過去にいろいろなマンガを大量に所有してましたが、一時期処分してしまいました。が、これは処分できませんでした。あとスラムダンク。)
まとめ
マンガで読んだことのない方、宗方死後の話を知らない方、是非マンガで読んでみてください。
心のデトックスできます。
というところで、今回はここまで。
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