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[まとめ] 2020年2月に書いたnoteのまとめ

noteでは 以下のルールで投稿している

* 毎週火曜日 読書 (2020/1 から
* 隔週金曜日 日常のこと (2020/3/27から
* 毎週土曜日 その他 (2020/2/22から

さらに、2020年4月からは毎月最初の「その他」に先月のまとめを書くようにした。しかし、どうせなら何を書いたか覚えている先月じゃなく、程よく忘れている先々月くらいのまとめの方が面白と思い直した。
と、いう訳で、今回は4月のまとめではなく2月のまとめを書く。6月に4月のまとめを書く予定だ。

さて、まとめとは、その月に書いた「読書」と「その他」をまとめて、無理矢理1つの文章を書くという「遊び」だ。

2月の記事は以下の通り、まとめるのは難しそうだ。

[読書]誰が音楽をタダにした?
[読書] システムインテグレーション再生の戦略
[読書] 60分でわかる! SDGs 超入門
岩田さんについて
[読書] amazonの絶対思考/星健一
[映画][L.A.暴動][HipHop] ストレイト・アウタ・コンプトン

変化する社会

社会は大きく変化している。特に1960年代以降は産業の発達、テクノロジーの進化に伴いかつてない速度で変化し続けている。特にインターネットにより人々は離れた場所でも自由にコミュニケーションを行い、デジタルデータでのやり取りをするようになった。

音楽産業はレコード・CDの物販販売の時代を経て、デジタルフォーマット販売の時代へと変化した。CDの海賊版を無料でリークしつづることで既存のCDビジネスを破壊した組織は、直接的に合ったこともなければお互いの本名も知らない、遠く離れた場所住む人々で構成された新しいタイプの組織だった。

テクノロジー自体も日々変化する。かつて専門家でしか使うことのできなかったテクノロジーは取扱うことが簡単になり、安価になり、ある程度なら専門家でなくても使えるようになった。専門家であるSI企業は顧客企業に依頼されて問題を解決するビジネススタイルを残しつつも、より顧客と一緒に問題解決をするようになっている。

そして、テクノロジーを自分たちの最大の武器とするAmazonのような企業が台頭するようになった。Amazonは技術を駆使できる知的労働者を組織化し、変化し続ける社会や技術に自らを変えることで大きな成長をしてきた。

一方で、変化についていけない取り残された人々もいる。テクノロジーを駆使した企業はかつての産業のように多くの労働者を必要としない。産業にも行政にも見放された人々は疲弊し、困窮する。そして人々の怒りは暴力や犯罪へと向かう。

いつの時代でも時代に見放された人々はいた。が、そういう人々の声は大きく世界に発信されることはなかった。しかし現代ではメディアやテクノロジーの進化に伴い、人々の強い「怒り」は多くの世界中に届け、拡散することができる。
カルフォニア南部コンプトンの黒人青年たちの「怒り」はHIP HOPというフォーマットに乗り世界中に拡散した。そして、社会が彼らの訴える根本的な問題を直視しなかった結果、「L.A.暴動」という大事件を引き起こすことになった。

変化への対応

情報の拡散の速度は速くなりつづける一方だ。一度広まった情報を覆い隠すことはできない。「L.A. 暴動」は、偶然に撮影された警官による無抵抗の黒人への暴行がテレビなどの「メディア」で拡散されたこと(ロドニーキング事件)、不当に扱われてきた黒人たちの「怒り」がHIP HOPグループ「N.W.A」や映画「BOYZ N THE HOOD」などで共有されていたこと、それまでの警察や行政、白人を中心とする社会の無自覚が引き起こした。まだインターネットが社会全般に行き届いていなかった当時でさえ、情報の拡散を止めることはできなかった。インターネットが行く届いた現在なら尚更だ。一方でフェイクニュースなど正しくない(あるいは恣意的な)情報が行き渡る心配もでてきた。いずれにせよ情報の扱いの重要性は増し続けいてる。

テクノロジーは変化し続けている。少し前まで新しかったものが、10年もしないうちに陳腐化してしまう。かつての成功したかつて新しかった手法に固執する企業に待っているのは滅亡する。多くの企業は30年以内に倒産してしまう。陳腐化しない企業は、自らを陳腐化(破壊)させることで変化し続ける企業だけだ。

自らを変え続けるためにAmazonはすべての部署において3か年計画に「破壊的なアイディア」を盛り込むことを求めている。

SI企業もかつての成功パターンを捨て、新しい技術を企業と協力し、一緒に考え取り入れることを提案することで生き残りをかけている。

変化に対応できる人々は、かつての労働者が得意だった「決められたことを効率よくやる」人々ではない。自らが考え、周りと協調し、変化できる人々だ。かれらを組織し、成果を出すためには「協調できるストーリー」が必要になる。
Amazonでは「顧客第一主義」というストーリーを持つ。
任天堂には「ゲーム人口の拡大」というストーリーを作り上げた。
変化は混乱を巻き起こすことがある。そんなときに立ち戻るストーリーという場所が必要になるためだ。

対立から協調へ

現在では「協調のストーリー」はより多くの意味を持つ。「対立のストーリー」はあらゆるレベルで成功しない。

かつて「(自分たちのPSPに対し)Nintendo DSは子供向け(お子ちゃま向けという消費者すら馬鹿にする言葉を使った)」と対立を意識したストーリーを展開したソニーのPSPは、「ゲーム人口の拡大」というゲーム会社、ゲーム愛好会、ゲームに無関心な人々への協調ストーリーを展開した任天堂の岩田社長(当時)のNintendo DSに惨敗した。

ストーリーは正しければ、それだけで人がついてくるものではない。任天堂の「ゲーム人口の拡大」も、ゲーム好きな人向けにゲームを開発していた人々にはすんなり受け入れなれなかったのだ。任天堂の岩田社長(当時)は、新しいストーリーに自社の労働者への理解と共感をしてもらうことを以下のように語る。協調には歩み寄りが必要だ。

成功を体験した集団を、
現状否定をして
改革すべきではないと思います。
その人たちは
善意でそれをずっとやってきて、
しかもそれで
成功してきている人たちなんですから、
現状否定では理解や共感はえられないんです。

引用 ほぼ日刊イトイ新聞 社長に学べ 任天堂岩田社長

SDGs(持続可能な開発目標)も、多くの場面で協調を呼びかける。企業に対しても守らない企業へのペナルティを科すのではなく、守った企業への投資することを示すことでビジネスチャンスを創出している。そして一般消費者にもフェアトレードなどを呼びかけることで「環境破壊と発展途上国の人権無視の是正」という協調のストーリーを展開している。

Amazonでも、かつてはWebカメラへ持っていたペンを投げつけるような対立型の人材が上位職にいたが、360度評価などにより排除されている。

「怒り」によって世界に不当に扱われている自分たちの現状を訴えることに成功したカルフォニア南部の黒人たちは「対立」のストーリーから逃れられていない。今現在も多くの若者が昔と変わらず、ささいな揉め事で命を落とし続けている。そして不幸な連鎖を止めようとあがいている。

まとめ

無理矢理だけど、まとめてみました。
こういうまとめ遊びは、文章を書いていたその時には分からなかったこと、
思いつかなかったことが浮かび上がってくる気がします。


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