見出し画像

noteまとめ202006

noteでは 以下のルールで投稿している

* 毎週火曜日 読書 (2020/1 から
* 隔週金曜日 日常のこと (2020/3/27から
* 毎週土曜日 その他 (2020/2/22から

さらに、2020年4月からは毎月最初の「その他」に先々月のまとめを書くようにしている。今回は2020年6月のまとめだ。

[Game] グノーシア 新しい構造の物語
[読書] 入門考える技術・書く技術
[HipHop] KANDYTOWN と偉大なリーダーYUSHI
[読書] 漫画映画漂流記 おしどりアニメーター奥山玲子と小田部羊一
[Netflix][30分ドキュメンタリー] コーチ・スヌープ 子供たちに間違った道を歩ませないために
[読書] 勉強大全 ひとりひとりにフィットする1からの勉強法/伊沢拓司
[雑記] noteを書く
[読書] メディチ家はなぜ栄えたか

リーダーとビジョン

6月にnoteに書いた文章は人物についての話が多かった。
GoogleMapsやGoogleEarth、ポケモンGOを作ったジョン・ハンケ。
たった4人で新しい構造のゲームを作ったグノーシアの開発者たち。
日本のHIPHOPグループのリーダーとして新しいリーダー像を示したYUSHI。
ギャングからHIP HOPのスターとなり地元の子供たちに正しい道を歩ませる活動をするスヌープ・ドッグ。
高畑功・宮崎駿とトリオで日本アニメーションを盛り上げ、任天堂でマリオのイラスト像を作り上げた小田部洋一。
クイズ番組での知名度を活かした起業という成功例を示した伊沢拓司。
ルネッサンス時代の基礎を築いたコジモ・メディチ。

時代も国も功績は違うが、どの人物も新しい時代の新しいチャレンジを続けたことは共通する。
新しい時代はこういったリーダーたちが実現していくものなのかもしれない。

個人の力と言ったが実際には一人ではなにもできない。信頼できるパートナーを得て、彼らと共に活躍することができるのがリーダーだ。新しい時代のビジョンを見つけ、それを人々が分かりやすい形で示すことで共感を得ることができる。

ジョン・ハンケはインターネットと現実の融合というビジョンをインターネット上の地図で示した。ラリー・ペイジ&セルゲイのビジョンとも一致したことでGoogleMapsやGoogleEarthというインターネットが人々の生き方を変えるようなサービスが生まれた。Googleに買収される前の会社のメンバーは彼を支え、その多くがジョン・ハンケがGoogleを去るときに行動を共にした。
金銭やステータスよりジョン・ハンケのビジョンに共感したのだろう。

グノーシアという人狼ゲームを作った4人の開発者は、ビジョンを共有することで少ない人数でのゲーム開発。それも今までにない新しい構造のゲームを作り上げた。

世田谷のHIP HOPクルーKANDY TOWNの YUSHIは幼少のころから地元の仲間たちに「何がかっこいいのか」を示し続けた。仲間たちはそれぞれのやり方でYUSHIに認められるような行動し価値観を持ち続けた。

自分と同じように子供たちにギャングの道を歩ませたくない。そのためにスポーツ(アメフト)で子供たちに正しい道を教える。というスヌープ・ドッグのビジョンは多くの協力者たちを集めた。

小田部洋一はアニメーション監督の高畑功や、ゲーム制作者の宮本茂のビジョンを読み解き形にした。ハイジは「おじいさんを見つめるまっすぐな目」がハイジであるというビジョンを引き出し、マリオは「マリオはなんでもするけど人は殺さない」というビジョンを対話から引き出した。

伊沢拓司は東大エリートの道は官僚や大企業就職だけではなく起業という方法も有効であることを示した。

コジモ・メディチは中世の西ヨーロッパはカトリック教会と貴族の時代ではないことを示し、ルネッサンスの道を開いた。

共通するのは時代の変わり目に登場したということだ。うまくやる手法が確立されていないときは、こういった個性の強いリーダーの登場が時代を変えてゆくということだと思う。

ビジョンを実現にするには 計画のスクラップ&ビルド

ビジョンを示しただけで変化はしない。確実にさまざまな手法を実施することが必要だ。そのためには計画をたてることが重要になる。計画は「望ましい状況」と「現在のギャップ」を把握することからはじまる。ギャップを埋めるために行うさまざまなことを計画することが重要だ。
計画することは大切だが、ただし計画通りに実行することが重要ではない。実情に合わせ計画はどんどん変更しなければ机上の空論となる。ビジョンによって「歩く方向」をはっきり決めて(マクロの視点)、あとは試行錯誤しながら自分(自分たち)にあった方法で自己分析をしながら進むべきだ(ミクロの視点)。

ジョン・ハンケはあまりに巨大なGoogle創業者のラリー&セルゲイのビジョンに圧倒されたが、彼らのビジョンを吸収しGoogleにとっても大きな成功を収めた。変わりゆく技術や世の中にミクロ視点での計画修正は幾度もあったことだろう。
中世の都市国家フィレンツェの実権を握るために、コジモ・メディチは大局観を持ちながら(マクロ視点)、政敵の動きに合わせいくつもの読み筋(ミクロ視点)を用意し、事に当たったことだろう。
ゲーム開発というのもミクロ視点での手戻りが多い仕事だろう。作っては壊し、作っては壊しの繰り返しだっただろう。

大切なのは計画を立てること、計画通りに進まないことも計画に入れて進めるべきだ。

ビジョンを信じること

ここであげたリーダーたちの共通点をもう一つあげると、ビジョンへの熱量が大きいということだ。まずは自分がビジョンを信じることができている。
だからこそ、失敗の恐れがあっても勇敢に立ち向かえる。それが仲間たちの信頼を得ることにつながる。

スヌープ・ドッグが少年のアメフトリーグを作り長年続けることができたのは、彼の財力はもちろんだが、子供たちへの真摯な想いがあったからだろう。KANDYTOWN のメンバーが今でもYUSHIに尊敬の念を持つのも、それだけYUSHIが真剣だったからだ。
真剣に何か立ち向かえるものがあるとき、立ち向かうリーダーに共感できるときがある人と出会えた時、人は一歩進むことができるのかもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?