その口臭、内臓が原因かも!?口臭チェックでわかる内臓疾患とは?

口臭を気にしていなかったのに、ある日突然に気になる人って多いのでは?

特に体調が悪いと口が臭くなるので、「内臓疾患が原因だろうか?」と考えてしまうかもしれませんよね。

しかし、口臭は内臓からの臭いではなく、ほかに原因があることの方が多いのです。ちなみに口臭原因で多いのは、、、

1、 歯周病
2、 舌苔
3、 膿栓(臭い玉)や膿汁

口臭原因については、こちらで詳しく説明していますのでご参考にしてください。
→ 口臭の原因には5つのタイプがある!あなたのタイプは?

そして、口臭が発生する元といえば、たいていが(唾液量が少ない)ドライマウスです。ですから、口臭を改善するためには、歯磨きのほか唾液の分泌を促すことが重要なのです。

ところが、内臓が原因の口臭の場合には、一般的な口臭とは異なり、歯磨きをしても口臭が消えることはないので困っているのではないでしょうか?

今回は、あまり知られていない内臓が原因の口臭について説明します。

まず内臓についてですが、Weblio辞書によれば

動物の胸腔や腹腔にある器官の総称。消化呼吸系・泌尿生殖系・内分泌系の器官をいう。

と書いていましたが、一般的には「内臓」は、胃、腸、肝臓、腎臓、膵臓のことを指します。漢方では内臓のことを五臓六腑とも。

この内臓が病気になると、「酸っぱい口臭」や「発酵した臭い」になり、内臓から出たような臭いが発生します。そのため、口臭が治らないと「もしかすると内臓の病気なのだろうか?」と不安になる人が多いのでしょう。

内臓疾患には…

胃がんや大腸がんなどの癌、胃・十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、大腸ポリープ、胆のう結石、慢性膵炎、急性肝炎、小腸出血などの病気が一般的です。

内臓疾患になると口臭が発生しますが、病気の種類によって臭いが違うってご存じでしょうか?

臭いのタイプ別に内臓の病気を分類しますので、ご参考にされてはいかがでしょう。

・甘酸っぱい臭い(ケトン臭)…糖尿病
・酸っぱい臭い、卵の腐った臭い…胃腸障害
・アンモニア臭…腎機能の低下
・ドブ臭…肝機能の低下
・便臭…便秘
・特殊な臭い…がん特有の臭い

これらの臭いがしたら、内科や胃腸科などを受診するようにしてください。

内臓が病気になる(または内臓の機能低下がおきる)原因は、何だと思いますか?

内臓の調子が悪くなるのは、食べ過ぎ飲みすぎなど食生活の乱れ、睡眠不足、過労、ストレスなどの生活習慣が影響するからです。

悪い生活習慣を続けると自律神経が乱れ、体のさまざまな部分で機能が低下します。

機能低下の一つに、唾液の分泌が減少するドライマウスがあります。

ドライマウスによって口が粘つくと口臭が発生します。これは、口内細菌が増殖するためで、歯周病や虫歯、そして舌苔(ぜったい)をつくる原因になるからです。

細菌が増え口内環境が悪化すると、口臭物質であるVSC(揮発性硫黄化合物)が多量に産生されます。この時の口臭の特徴は、卵の腐ったような硫黄の臭いです。

しかし、胃腸など内臓疾患があると、複数のにおいが混じり、ひどい口臭になることがあります。

このように、体に異常があると(病気になる前のサインとして)口臭が発生するのです。

漢方では、舌の色(黄色、白色)や舌苔の付き具合、口臭の程度を調べて健康状態を診断するのも納得ではないでしょうか。

舌の観察は自分ひとりでできるので、毎日、口臭とともにチェックしてみることをおすすめします。

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