マリポタミア

1993年生まれ。ロマンティックなフェミニスト。

マリポタミア

1993年生まれ。ロマンティックなフェミニスト。

最近の記事

自分が人に「見えている」のが不思議という感覚

いま 精神科に入院している。 なにか病名が付くような症状が出たというわけでもないのだが、なんとなくしんどくなって、眠れなかったり、イライラしたり、死にたくなったりすることが続くので、母から入院したら?と勧められて、任意入院というかたちでしばらくここに居る。3年前もここに入院したことはあるがそのときは強制的な入院で、部屋に鍵もかけられ行動が制限されていた。それに比べたら遥かに、自由。さっきも屋上庭園でひとりはちゃめちゃ踊りをしてきた。空が広い。 どうしてあなたはわたしが見えて

    • 青春をハプニングバーに注いだ私の”ハプバー”攻略法①

      眠れないのでハプニングバーについて書こう。 わたしは大学生の頃かなり頻繁にハプバーに通っており、そこでいろんな男性を見てきた。 ほんとーーーにいろんなひとがいる。 すてきな女の子とさっとプレイルームに入ってゆく男性もいれば、粘り続けるが最後には爆睡して定員さんに起こされ朝を迎える男性もいる。撃沈ってやつ。 で、青春をハプバーに注いだわたしは、 ハプバーでセックスに持ち込める男性と、セックスしたいけど何もできずに帰る男性というのを、数十秒で(?)見分けられるくらいには

      • ブルーライト・マジカル②

        こちら↓の続きです。 そこは影公園と呼ばれている。わたしたちが勝手に読んでいるだけで、もっと長い正式な名前がそこにはある。十九時過ぎに着いて、ベンチに座りそばに在る木を眺めた。いつのまにかよもぎさんのことを考えてしまう。あのハンドクリームを塗ってきたからかもしれない。よもぎさんの薄緑のリュックに、ぷらぷらと付いたキーホルダーをわたしはくっきりと思い浮かべることができる。よもぎさんと同じくらいの歳の男の人の写真がプリントさせたキーホルダーで、よもぎさんはそのTVによく出ている

        • 和田誠くらい知っとるわ

          数日前、なんかびみょうにむかついたことがあったのでここに覚書。 長文にならないように仕上げるのでさらっと読めるはず。 お気に入りの古本屋さん(セレクトがすてき)に行ったときのこと、 60代くらい?の男性の店主が一冊の本をわたしに見せてくれた。それはいいんだけれどこの後の前置きがまじで余計だった。 店主「君は知らないだろうけどね。あの料理研究家の……平野レミ!あの夫の……」 わたし「和田誠ですか」 店主「ああ知ってたんだ」 和田誠くらい知ってるし!!!!!! い

        自分が人に「見えている」のが不思議という感覚

          ブルーライト・マジカル①

          ブルーライト・マジカル  「あなたたちは世界で最初に消滅した」と、ブルーライトは夢の中でわたしに話し始めた。ブルーライトというのは彼女を見ているうちに浮かんできた名前で、夜のパソコンの光みたいに彼女は発光し伝えようとしていた。 「どういうこと」とわたしは訊いた。不思議な夢が始まっていることは夢の中に居ながらにしてわかっていた。わたしには夢日記の習慣がある。この夢を細部まで観察し、目が覚めても覚えていようという決心だけは働いていた。 「あなたが好きな人」ブルーライトは言う。わ

          ブルーライト・マジカル①

          憶えてますか? クスノキ通信🌳

          憶えてますか?クスノキ通信同じ星のみなさんへ。 こんにちは。好きな音楽の話はあまり人にはしない、マリポタミアです。 憶えてますか? クスノキ通信。 1月の初めごろ、こんなこと言っちゃってるんですよね~。 いやいや、勢いだけで「始めます」とか言わんでくれよ過去の自分。 言ってみたはいいものの、クスノキ通信って何書いたらい~のよ~?と思い悩んでいたら早二か月。 え~もうみなさん忘れましたよねえ。憶えてるって方がいましたら、うん、最高です!!! クスノキ通信とは超ざっ

          憶えてますか? クスノキ通信🌳

          始めます『クスノキ通信』

          始めます『クスノキ通信』みなさま、 あけましておめでとうございます。 この度「クスノキ通信」というものを、始めることにしました。 ぴかぴかのブルーライトに乗せてお届けする、すこし突飛な通信です。 突飛なため、説明をする必要があるでしょう。少し長くなるかもしれませんが読んでいただけるとさいわいです。 🌳 2020年、すこし出来るようになったことがあります。 5月のステイホーム期間中に、クスノキとお喋りできるようになりました。 は?  と言いたくなる気持ちはわかります。わ

          始めます『クスノキ通信』

          流変

          「流変」 わたしは詩で、だからこそ詩がひつよう。わたしは詩で、だからこそ詩を書くことがひつよう。わたしは生き物で、だからこそ詩を、わたしはおそらくは人間で、だからこそ毎瞬ごとに詩を取り込み、詩を吐き出す必要がある。 なぜならわたしは詩で、なぜならわたしは生き物で、おそらくは人間で、あるから。 詩は空気。取り込み吐き出す必要。そうでなければ窒息。おんなというものに、窒息しそうになりそうだからこそ必要。今ひつよう。脱毛しなければと思い始めたら詩はすでに欠乏。料理が出来なくては、

          どうせチャットモンチーが好きなんだろ?たわけが。――だいたい男はチャットモンチーかAマッソか本田翼がタイプだとほざく――(あと「のん」)

          男ってみんな、 少なくとも文化系男子ってみ~~~んな、 のんが好きじゃね???(能年玲奈) わたしはちょっとオタクっぽいというか、 ネット大喜利とボードゲームが趣味です、みたいなネルシャツ文化系男子がタイプなのだが(前髪が湿気でうねっているとなお良し) そういう奴ってみんなことごとく、 のんが好きじゃね???(能年玲奈) あとチャットモンチーも好きじゃね?(あのボーカルの人) それから本田翼も好きじゃね?(ゲーム実況) そんでもってAマッソの加納さん彼女にしたい

          どうせチャットモンチーが好きなんだろ?たわけが。――だいたい男はチャットモンチーかAマッソか本田翼がタイプだとほざく――(あと「のん」)

          マイブームはあいうえお順に移ろってゆく説

          最近のマイブームは?と訊かれたら、「短歌」とこの頃答えているのだが、秘めているマイブームもあって、部屋でひとり、タヒチアンダンスを踊ることだ。(爆) (爆)と付けたくなるくらい恥ずかしいというか、おそらくわたしは陰キャ……というか机に向かってちまちま短歌つくってるような大人しいひとだと周りからは思われていそうなので、タヒチアンダンスなんてめっちゃ腰ふるしなんかキャラ違うと引かれそうで今日まで秘めていたのだ。(大げさですね)。でもタヒチアンダンスよいですよ!お腹が即効で引き締ま

          マイブームはあいうえお順に移ろってゆく説

          心臓はいつでも喜びに打ち震えている わたしが死にたいと考えているときにも

          胸に手を当てて、心臓の声を聴いてみた 「神様からの指示を待ってる」と言った。 夜死にたくて自殺を考えているときも胸に手を当てて、心臓(ハート)の声を聴いてみたら「愛している。星々がきれいでありがたくて」というようなことを言った。カーテンは閉まっていて部屋の中から星空は見えないのに心臓は星空を感じていたのだ。そして、わたしが過去の嫌な言葉を思い出して死にたい気持ちになっていても、心臓は喜びに打ち震えているのだ。 ものすごく驚いた。 心臓ってすなわちハートで、心で、だから

          心臓はいつでも喜びに打ち震えている わたしが死にたいと考えているときにも

          詩「空のちょうちょ結び」+おすすめのおまじない

          「空のちょうちょ結び」 「空に触るのはカンタン」と少女は言って、わたしより背が低いのに、さっと空に触れて見せた。一瞬のことだった。 それから粘土のように空をつまんでひっぱって、大地と結びつける、蝶々結びで。 「あたしね、ずっとこれやって、歩いてきたの」そう言いながら、15メートル程歩いていって、また、空と大地をちょうちょに結んだ。  振り返ると、世界が形を変えていて、底までつららの伸びたトンネルに、いるみたいだった。みずいろのつららは等間隔で、ずっと遠くまで、並んでいるよう

          詩「空のちょうちょ結び」+おすすめのおまじない

          詩「わたしと体をめぐる旅」

          「わたしと体をめぐる旅」 引き裂かれていた 体を 一本の線がつなぎ わたしはのびやかになった 一本の線が わたしとわたしをつないでくれた 引き裂かれていた心を 一本の線が 縫い合わせる それは葉脈のように 枝分かれし四方八方へ わたしと体をかけめぐってゆく わたしと体をめぐる旅 まずはつま先を 伸ばすところから 心臓がばくばく まだ忘れられないの? あのつらい思い出を 逆側のつま先も 伸ばします 空は見ていますか? そこへ吸い込まれてゆく ひとりきりの時 思い出は

          詩「わたしと体をめぐる旅」

          樹齢300年のクスノキと喋る

          5月1日からクスノキチャレンジと称して、まいにち近所の樹齢300年のクスノキに水やり。『ホドロフスキーのサイコマジック』の真似です。(うつ状態のおばあさんを癒す方法としてホドロフスキーが樹齢ウン百年の樹への水やりを、提案していました。わたしもこの頃情緒不安定なので、やってみることに) 今日も雨の中、行ってきました。 最近はこの時間が一番幸せです。 頭おかしいといわれるの覚悟で言いますが、 わたしはそのクスノキと喋れるんです。 名前は「クスノキ名人」らしいです。背伸び

          樹齢300年のクスノキと喋る

          冥王星が惑星から外された年

          2015年に(大学3年生の時)に授業の課題で書いたエッセイが出てきたので、ここに載せます。わたくし素うどんのこじらせ人生を決定づけた中1の出来事について綴ったものです。 ・・・・・・・・ 「冥王星が惑星から外された年」  中学一年生の夏休み、わたしはニュージーランドでぢになった。通っていたインターナショナルスクールで、全校生徒が強制的に、行かされた一か月の短期留学であった。わたしはうまれてはじめて海外へ行った。わたしはいちばん落ちこぼれのクラスのなかの、いちばんの落ちこぼ

          冥王星が惑星から外された年

          クスノキ21日チャレンジ

          先日アップリンククラウドのオンライン先行上映で『ホドロフスキーのサイコマジック』を観た。 サイコマジックとはホドロフスキーが独自に開発した心理療法なのだけど、 うつ状態のおばあさんにホドロフスキーが処方したサイコマジックが、 「近所の植物公園にある樹齢200年の樹に、21日間水を与え続けなさい」 というものだった。水を与えることで、樹齢200年の樹とおばあさんが一緒の命になる?みたいなことを言っていたかなぁ。わけわからないけれどあのホドロフスキーの眼圧で言われたら説得

          クスノキ21日チャレンジ