見出し画像

6月26日から「ソルティーなんとかメモリー」

もうすぐ、本番の劇団かもめんたる第11回公演「ソルティーなんとかメモリー」の宣伝をさせて下さい。

最近、おばあちゃんに凄く興味がありまして。腰が曲がったおばあちゃんを見ると、このおばあちゃんが縁側で思い出す人生のピークって「いつ頃の話」なんだろうかと想像してしまいます。もちろん、「今が一番」という元気なおばあちゃんもいれば、元気だからこそ「私のピークは40年前だったね」とハッキリ思う人もいそうです。

僕のおばあちゃんも、かなりおばあちゃんになっています。僕は初孫で、僕が生まれた頃はおばあちゃんはまだ40代後半だったそうです。僕のおばあちゃんは当時にしては珍しく今の西東京市でサウナを経営していました。なのでおばあちゃんと一緒に散歩をすると知らない人達から「ママ、ママ」と声をかけられるのでそれが不思議でした。

僕とおばあちゃんの秘密のデートコースは、近くのマンションの最上階に登って、一緒に下を見ることでした最上階と言ってもせいぜい7階ぐらいだったと思います。それでも幼い頃の僕には充分怖い高さで、その恐怖をおばあちゃんという世界一の味方を背中に感じながら味わうのが好きでした。

散歩の時に親戚と町でばったり会って、しばらく立ち話したあとで「あの人にお礼しなきゃいけないんだけど、うーちゃん、何がイイと思う?」と聞かれて「寒そうだったからコートがイイと思うよ」と答えたら大笑いして「良くみてるねえ」と喜んでくれたのを憶えています。

僕が嫌いだったおばあちゃんは、パーマをかけるためにロッドを頭に沢山ぶっ差してる時と、チラシを読むときに部長メガネみたいな老眼鏡をかけてる時と、僕のお母さんに姑として冷たい態度を取ってる時でした。笑

話は逸れましたが、今回の舞台は世のおばあちゃんをテーマにしたお話にしようと考えていて、犬山イヌコさんにおばあちゃん役をやってもらおうと思ったところから今回の話はスタートしました。

今回の話は、劇団かもめんたるではおなじみの未来のお話しです。なんにも知らない状態で舞台を見たい人は、この先を読まないで下さい。行くか迷ってる人は是非読んでみて下さい。

あらすじ「自分の人生を小説にして残すのがお金持ちの間で流行っている時代。女流小説家のエミが叔母の人生を小説にするために海辺の町を訪れる。売れない小説家のエミは昨今のブームを下らないと思っているが、アルバイトと割り切って叔母の元を訪れていた。

そこで一人の、おばあちゃんのホームレスと出会う。ひょんなことからエミはその老婆の信じられない過去を知る。火星開拓時代に火星にあった娼館「竜宮」でカセイフさんと呼ばれる売春婦として働いていていたというおばあちゃん。老婆が語る彼女の人生のピークの話、火星の娼館での悲喜こもごも。ホームレスの老婆だということが不思議なほど聡明な彼女・・・老婆の過去に一体何があったのか?」

というお話しです。面白そうじゃないですか?書きながら「人の幸せ」と言うことについてとても考えました。

今回もすごく自信のある舞台になったので是非観に来て欲しいです。

劇団かもめんたる第11回公演 「ソルティーなんとかメモリー」 6/26(土)〜7/4(日) 下北沢駅前劇場 ゲスト:犬山イヌコ、佐藤銀平、石井亜早実 チケットぴあ、e+、パスマーケットでチケット発売中! 

https://t.co/k9llh66UGs?amp=1


僕のお笑いが好きな方 一杯奢って下さい!