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短歌まとめ2024年8月

8月は
#夏の1コマ
に参加してみようと、
夏山の思い出の写真から発想した短歌もいくつかあります

長岡の花火きれいだ戦争はあれから何度も起きてしまった

誕生日どれにしようかコンビニで人生初のハーゲンダッツ

はんは手と足使いじ登る攀の中には手の文字がある

星形のオクラの中にまた星がねばねばの中ぽつりぷつりと

ナス キュウリ ミョウガひと皿百円のアミューズメント夏の朝市

猫はのびカラス木陰でひと休み私は毎日アイスを食べる

レッチリもトム・クルーズも還暦を過ぎてこうして神輿に乗るか

登山道あごの先から滴りし汗に目をやり気付くクロユリ

汗かきし腕に塗り込むかゆみ止め我が肌は今ぺたぺた無双

暑くってべろしまう暇ないのよとポメラニアンは笑顔で語る

溺愛し一緒に寝てる仲なのにスマホが俺を認めてくれぬ

山にいる花が咲いてる晴れているただそれだけの素晴らしき夏

山小屋に読心術者いるのかな岩にペンキの文字「あと5分」

淹れたてのコーヒー忘れ冷めるまま日の出眺めるテント場の朝

メザシより交互のほうが良くないか?布団シェアする山小屋の友

青空と雲を従えみょんみょんとイブキトラノオ静かに揺れる

足元の小さな花を写そうと身を低くして気付く青空

手品師が取りいだしたるかのごとくナツズイセンの唐突に咲く

マジシャンが宙からコイン出すようにナツズイセンの唐突に咲く

朝の陽を背中に受けて山を見る今いる山から今日行く山を

山小屋の屋根の向こうに日が昇る三百六十五分の一日

ですよねと言われるたびに思い知る自分は所詮「上司」なのだと

「ぜい金」に「ぜい」に「納税」「消費税」小学生の夏のお習字

重たいし足は痛いし腹減るしそれでもなぜかテントで山へ

台風の余波に揺れてるオミナエシ宿題はまだ終わっていない



オミナエシは秋の七草のひとつだそうです

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