最近、私のライブには珍しいお客さんがいる

私、空白の１年があるの。

漫画ワンピースでいう空白の100年。世界政府が世界に隠してる100年のことで、きっと皆さんにも何か隠したいことあるよね。私もあったの。今日はそんな話。

12月、もう2019年が終わると思うと、１年って早い。頑張ろうと2019年は決めて過ごしてきたから、がむしゃらであっという間だったけど、とても中身が濃くて、とても充実してた。

あ、でも、この話はまた今度。今年はまだ終わってないからね。今日は別の話がしたいんだ。

最近、珍しいお客さんがいる。

ライブ中、私たちは結構会場が見えてる。その中で明らかに周りに馴染んでいない人が最近いるの。

そうだなあ、11月の金山音楽フェスと東京の幡ヶ谷36°5、直近で言うと愛ちゃんのツーマンの時とか。あまり見かけない人が見に来てくれてます。共通点は、私と同世代で女の子たち（男の子もたまに）この答え、わかりますか？

そう、私の友達です。

音楽始める前の友達。もう本当にただの仲いい友達。そして、このインディース音楽界の事を何も知らない、この世界と交わることがない人たち。同世代と女の子が多いのでそれだけでも目立つんだけど、この世界を知らないからこそより際立つ異分子感(笑)

なに、友達ライブに呼んでるの？集客のため？　
って思うでしょ？いえ、違います。

これは私の中で大きな一歩なの。
１年前じゃ考えられなかった。

サヨナラ、これまでの私

私は２年前にギターを始めました。ギターを始めたことは周りに言ってたよ。横浜で社会人時代、趣味でギター始めたんだ～ってギター背負って友達とご飯行ったりしてた（ギターに背負われる私が好きだった(笑)）

だけど、仕事を辞めて愛知に戻ってくるとき、私はみんなと距離を置いたの。その当時、私を知っている人、全ての人から忘れ去られたかった。だから愛知に帰る前にわざわざ「会いたい人に会いに行くツアー」と一人勝手に命名して、仲良かった人に会いに行ってました。
”さよなら”を言うために。

なんか今から私死ぬの？って感じの雰囲気なんだけど、でも本当にそんな感じ。私、生まれ変わりたかったの。友達を嫌いになったわけではなくて、墜ちていく私を知られたくなかった。

でも私、友達大好きだからさ、勝手にいなくなりたくなくて、最後にみんなに会って「さよなら」をしたの。みんなにこのことは言わず、心の中で。そして、SNSも投稿全て削除してこれまでの事をなかったことに。

誰にも言わずに始めた音楽活動

そのころ、ギターのほうのアカウントを作りました。これまでの私を誰一人知らない世界。とても居心地がよかった。これまで何があったか関係なくて、肩書とか経歴とか何もない「今」の私を見て判断してくれるこの世界がすごく好きで。

何もやりたくない日々の中、ギターだけは弾いて、下手糞な弾き語り動画載せて（今も決して上手ではないけど、当時は今の100倍下手だった笑）毎日を過ごしてました。

そして、音楽活動を2018年の春から始めます。ライブなんて行ったことない中、（正確には中学の時にYUIのライブと大学生の時に高橋優のライブに行ったことある）ライブハウスと路上に飛び込んで。

シールドもわからなかったし、取り置きシステムも謎だったけど、どうにかなったよね笑　私は人の真似をすることは得意だったから、好きなSSWさんのツイートとかを見て見様見真似で頑張ってた。

**空白の2018年 **

2018年、私は昔の友達との関りを断絶していて（本当に一部の帰ってきたことを知ってる地元の友達にしか会ってなかった）SNSもしないから私が今何やってるのかみんな知らないんだよね。私もみんなに「今何してるの」って聞かれるのが嫌で連絡もしなかった。（そんなナイーヴな時に「何してるの」って興味単位で聞いてくる人は即ブロックするほど。心許してる人なら良かったんだけどね）

これまでの話から分かるように、私、誰にも相談せず音楽を始めて、友達誰にも言わずにライブをしてたんです。今でもツイッターアカウントに私の昔の知り合いのフォロワーは誰一人いません。だから少しそこは誇りに思います。純粋に、ギターを始めて出会ってくれた人達ってこと。本当に嬉しく思います。見つけてくれてありがとう。

そう、つまり冒頭の空白の１年とは、私は友達と縁を切っていた2018年の事。周りは私が生きているのか、何をしていたのか知らない、隠された１年なの。

今の私を知ってほしくて

そんな2018年、前インスタに書いたけれど社会の流れに逆らいたくて、のんびりと生きてた。一歩一歩を踏みしめるように、ゆっくりとゆっくりと歩いてた。だけど、2019年は頑張ろうと決めてがむしゃらに走り始めたの。

少しだけ、自信がついた。何よりギター弾いて歌ってる今と自分が好きになれた。ようやく社会に戻れる気がして、仕事も始めた。そしたら、人と関わりたくなったの、あんなに関りを絶っていたのにね。居場所とか環境とかで人の気持ちって変わるんだね。本当に心を許してる友達に連絡を取って、直接会ったりして歌ってることを打ち明けられました。

そして、1番初めに友達にライブに来てもらったのが私が関係を断絶してた時に会ってた数少ない地元の友達。1年ぶりのsunsetBLUEで、誰かに私こんなに成長したよって見に来て欲しかったんだ。(その子に変化はわからないんだけど笑)この子はレコ発の時に物販を手伝ってくれました。今度飲みにも行くよ。

そして４月の大阪、酔夏男では高校時代からの友達、というか親友。１度しか同じクラスになったことないのに高校時代も離れ離れになった大学時代も、社会人になっても連絡を取り合ってた子。知り合いがいるライブというのは緊張したなあ

GWのスペードボックスにも友達がいましたね。大学の仲いい友達、一人は１年ルームシェアしてたほど。突然、愛知に帰った私に会いに来てくれました。そんなときにライブっていうのもね(笑)でも、仲が良かったからこそ見て欲しくて、来てよ！って笑　下手でも見て欲しいと思えるようになったのも大きな一歩ですね。

友達と言えば、一番みなさんの中で印象的だったのは彼女じゃないでしょうか。６月の初自主企画の時に来てたもじゃ。当日の絵とか黒板とか書いてくれて、存在感を放ってた彼女も大学の友達。ゼミが一緒で新潟近くのド田舎の群馬に行って調査とか一緒にしてました。彼女は普通の人とは違う感性をてるんだけど（たぶんあの場にいた人ならわかる笑）それを「好き」と自信もって言えるもじゃが私は大好きで、憧れだったのね。

そして、あの日のために作った「エール」という歌は彼女に向けて歌った歌です。大きく悩む彼女が昔の私と重なって見えて、何もできないけど、せめて歌でもと思って作った歌。

大きく飛んで、１１月の金山音楽フェスにいた友達は、高校の部活の友達。本音で言い合える友達で、悩んだときに相談するのも彼女。大学も違ったし、留学もしちゃったけど、彼女もずっと連絡を取ってて、いろんな悩みを聞いて一緒に悩んでくれたからこそ、見て欲しかった。そんな彼女もとっても思い詰めちゃう性格。その日歌ったレア曲「青が隠れた空を見上げて」は彼女に向けて歌った曲です。

直近では、愛ちゃんとのツーマンライブ。大学の友達で、コミュ力お化けとフィンランド博士(笑)元々、横浜時代ではよく集まる人たちで、仕事とかの関係で彼らは愛知にやってきたの。よく３人で岐阜で飲んだりしてます(笑)こんな何もしてない、連絡を断絶してた私を受け入れてくれたからこそ、知ってほしいなって思ったの。give&take？違うか(笑)

まだ誰にでも言えるわけではない

これまで友達と断絶してた私は、ここまで心開けるようになったのは大きな大きな一歩。本当は少し躊躇してるけど(笑)、でもそれ以上に今の私を知って恩返ししたいなと思って。恩返しって変か(笑)でも、こんな私になっても繋がってくれたことに感謝してて、その恩返しかな。たぶん。

でも、誰でも言えるわけではないよ。絶対に知れれたくない人とかいるし、まだまだ何してるのって聞かれたら、んっとねーって誤魔化しちゃう。（というか、そもそも連絡とらない(笑)）

昔の私は、とても心が広かった。人を嫌うこともなくて、なんでも受け入れられる人間だったんだけど、今は心狭くなっちゃった。人をブロックとかしたことなかったのに、「なんでそんな聞いてほしくないことを聞くの？！」ってブロックしてしまった友達も多数。今でも、関わりたくない一生会いたくない友達も何人かいたり。たぶん、私はみんなが思うほど、いい人ではないし、優しくない。もっと余裕がある人間になりたいなあ。。

いつか

本当に私の音楽活動を知ってる昔の友達は一握り、というかひと摘み。まだ全然友達に「シンガーソングライターです！」って自信もって言える人間じゃないの。

でも、いつか。もっともっとカッコよく、魅力的な人間なったとき、「私、今、音楽してるんだ！」って堂々と言えるようになりたい。一つの目標だ。何にも恥じずに、堂々と生きたい。

もしまた、ライブハウスで珍しいお客さんがいたら温かい目で見守ってください。私がまた一歩踏み出したんだなって。また一つ心を開いたんだなって。自身が少しついたんだなって。

そして、セトリやMCに注目してみたください。その子と私の関係性が見えるかもしれません。私は、ものすごくその日の感情や出来事に左右されてライブを組みます（気分のアップダウンではなくて、その日のライブの方向性、伝えたいこととか）きっと面白いはず。

さて、2019年もあと少し！　残りのライブも全力で楽しんでいきましょう！

読んでくれてありがとう。