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みんなが知らない訪問看護と訪問介護の違い。

みなさんこんにちは✨
訪問看護のえのもとです。

前回は初めてのnote投稿に関わらず多くの閲覧、スキ♡をいただきありがとうございました。


今回は知らない人は本当に知らない。
「訪問看護と訪問介護の違い」についても記事を書いていきます。


訪問看護事業をしていても高頻度で言い間違えられる「看護と介護」

皆さんはこの違いを正確に言うことはできますか❓


訪問看護って?

訪問看護は、看護師が医師に指示に基づいて利用者の自宅に訪問して専門的な視点で療養上の世話や医療処置を行うサービスです。

訪問看護ステーションには看護師、准看護師、保健師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士を配置することができますので、事業所によってはリハビリテーションを行うことが可能です。

ちなみに訪問看護の利用料金は医療保険、介護保険に分けられます。
どちらの保険が適応になるかは、介護認定の有無や必要な訪問回数、がんの末期や難病など病名によって選択されます。また負担割合もそれぞれの所得状況によって異なります。


訪問看護サービスの内容

訪問看護のサービスとしては
・病状の観察
・点滴やインスリン、吸引、ストーマケアなどの医療処置
・在宅酸素や医療機器の管理
・からだの清潔ケアや入浴介助、食事や排泄の介助といった療養上の世話
があります。



病状観察や介護をされている家族の方の介護相談や介護方法のアドバイスや認知症ケア、栄養指導なども行います。

病気があり、専門的な病状観察や、医療的なケアが必要な場合には、訪問介護ではなく「訪問看護」の利用となります



では訪問介護とはどういったものでしょう。

訪問介護って?

訪問介護は、ホームセルフサービスとも言われ、自宅にホームヘルパーが伺います。

サービスの内容は
・掃除、洗濯、調理、買い物といった家事などの「生活援助」
・食事、排泄、入浴介助などの「身体介護」
に分けられます。

介護職員初任者研修修了者(以前でいうホームヘルパー2級の資格を保有している者)、介護福祉士などの介護の専門職がサービス提供を行います。

訪問介護の対象者は介護認定を受けた要支援1〜2から要介護1〜5の方で、介護保険の負担割合に応じて利用料金のお支払いをします。

訪問介護は自宅での生活が難しくなっても生活が続けられるように支援するためのサービスといえます。


訪問看護と訪問介護の違い


結局、訪問看護と訪問介護の違いですが、
・訪問介護は「身体介護と生活支援」
・訪問看護は「療養上の世話と医療行為」
となります。


療養上の世話という点では、訪問看護も排泄介助や入浴介助も行うのですが、看護師の専門的な視点での支援であるため、体調変化のリスクがある方の援助は訪問看護の方がおすすめです。

また、大きな違いは医療行為の有無です。


訪問看護で行う医療行為とは

医療行為ってどんなものがあるのでしょうか。
・点滴、注射、採血、血糖測定
・膀胱留置カテーテル(おしっこの管)などのカテーテル管理
・吸引、吸入
・経管栄養(胃ろう、経鼻)
・ストーマ(人工肛門)の管理やケア
・床ずれの処置
・気管カニューレの管理、人工呼吸器管理
・自宅での高カロリー輸液(IVH)管理
・在宅酸素の管理
などは医療行為にあたり訪問介護では基本的に行うことができません。

※吸引と経管栄養については、平成24年から指定の研修を終了した介護職員に限り実施可能となっています。



今回は訪問看護と訪問介護の違いを記事にまとめてみましたがいかがでしたでしょうか。

利用する方の病気や介護状況、医療行為の有無によってサービスを選択する必要がありますが、どちらも本人が望む自宅での生活を支援するための欠かせないサービスです。


多くの方々に「訪問看護と訪問介護」が認知され、1人でも多くの方が大好きな自宅で自分らしく生き切ることができることを願っています。

そして「訪問看護」が「訪問介護」と言い間違えられることが減ることを願っています😁


最後までご一読くださりありがとうございました✨


次回以降も、訪問看護や介護のアドバイス、経営のあれこれなどを記事にしていきたいと思います。

楽しみにお待ち下さい✨




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