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フルライフ 〜充実した人生を過ごすために〜

石川善樹さんのフルライフ〜今日の仕事と10年先の目標と100年の人生をつなぐ時間戦略 という本を読みました。

戦略的な時間の使い方を持つことで充実した人生を送ろう!ということをコンセプトにしています。仕事が忙しかったり、プライベートの予定がいっぱい入っているというだけでは、人生が充実しているという実感は持てないですよね。では充実した人生ってどんな人生でしょうか?

1日の時間の重心をどこに置くか?

うかつに仕事を始めない、そしてうかつに仕事を終えない。この2つの重心を意識することが1日を過ごすうえでの時間戦略になりそうです。

人生は1日1日の積み重ねなので、日々をどう過ごすかの積み重ねで人生の充実度も変わってきます。1日の大半は仕事や学校に行ってる方が多いと思いますが、仕事中には自分でコントロール不可能なことが多々起こります。その中でも仕事の始め方、終わり方は自分でコントロール可能な時間です。

今まで仕事の始めと終わりなんて意識したことがなかったのですが、バイタリティが高い人は同僚と挨拶を交わしたり、To Doリストの確認をしたりしてから仕事を始め、1日を振り返ったり、翌日の予定を立てたりして仕事を終えているそうです。逆にバイタリティが低い人は会社に来たらすぐ仕事を始め、時間になったら帰る傾向が高いとのこと。

ゆっくりと自分と向き合ったり、今までの仕事を整理したりすることによって、頭の中の整理や精神的な落ち着きが得られ、より良いパフォーマンスが発揮できるようになるのかもしれません。

1日を終えるのにもっともおすすめの方法は1日の終わりに今日印象に残ったことを振り返ること。人の体験は最後の経験の記憶で全体を評価してしまいがちなので、1日の終わりに今日印象に残ったことを振り返ることで人生の評価が向上するそうです。

1日の始めは、今日やらなければいけないこと、やりたいことを整理してから、1日を始める、1日の終わりに今日1日の印象に残ったことや、反省点などを振り返る。実際にやってみると、客観的に自分の行動を振り返ることもでき、自己肯定感が生まれ、いい気持ちになって1日を締めくくることができます!

1週間の始まりと終わり

「土曜の朝から1週間が始まるんだ!」という強い決意のもと、スケジュールを土曜始まりに変えてしまうんです。土曜始まりにすることの効用は他にもあります。月曜始まりのカレンダーの場合、「仕事」や「学校」をメインに据えたものなので、週の最初に入れるのは「やらなければいけないこと」です。一方、土曜始まりならば「自分のやりたいこと」から埋められます。

1週間は月曜から始まって、土日ゆっくり過ごして終わるというのが一般的です。土曜日を週始めとして考えると、スケジュールがスカスカで、今まで土日は何も考えず、だらだら過ごしていたんだな、ということがあからさまになります。

さすがに週始めの2日のスケジュールがスカスカだと、何か予定を入れたくなり、仕事の日とは違い、今までやってみたかったけど挑戦できていなかったことや、やり残したことなどにチャレンジしてみよう!という気持ちが生まれます。

今はコロナ禍で今まで以上に曜日感覚や時間の大切さが失われていて、ムダにだらだらと過ごしてしまう時間が多くなっていることを改めて反省してます・・・

具体と抽象を行き来する思考

時間の使い方がわかったところで、次は思考に関してです。インプットした情報をより価値のあるアウトプットに変えていくためには、質の高い情報の入手と思考の質を上げる必要があります。

全く違う分野の情報を自分事として考え、別の分野のアウトプットを出すという作業を行うためには、具体的事案を抽象化し、別の分野に置き換えること、具体と抽象を行き来する思考が必要です。

具体と抽象を行き来する思考能力はどのように身につければ良いのでしょうか?一人ボーッとしていれば直感的になり、仕事場でみんなで議論している時は論理的になります。確かにお風呂に入ったり、1人でボーッとしているときに何かアイデアを思いついたりすることってありますよね!

あれは直感的になっていて、アイデアが生まれやすい状況にあるためなんだそうです。一方で、みんなで遊んだり、食事をしたり、している時、一人で仕事に集中している時の状態が物事を俯瞰的にみて大局を捉えられる時間となります。

この大局観が論理と直感を繋ぎ、具体と抽象を行き来する能力を高める重要な時間となります。確かに飲み会などでは、すごく小さな出来事から、これからの世界や日本の未来みたいな大きな話題まで、あれこれ話が行き来しますし、1人で集中している時も同様に、明日の些細なことから、何年か先の大きな構想を行き来して、考えたりしますよね。

まとめ

時間戦略と言われると、荷が重いイメージがしたのですが、本書を読んで簡単にできることも多く、印象が変わりました。

自分の1日、1週間をどう過ごすかを考える時間を日々少しでも意識する、1日の終わりにその日を振り返る時間を持つ、様々なことを考えながら、全く違う分野のアウトプットを出してみるということを今後も意識して心がけて行きます!





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