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ふぁんくとKennyDoesが考える「うまいラップ」とは何なのか対談

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うまいラップとは一体何なのか」それはシンプルかつ厄介なクエスチョン。
今回は”うまいラップ”を本能的に理解していそうなふぁんく、KennyDoes/doikenの二人に集まってもらい出来る限り絞り出してもらった。
世の中が思っているうまいラップとは何か、個人的に考えるうまいラップとは何か、二人が普段意識しているのはどんな事かなどを通して「うまいラップとは何なのか」を改めて定義してみよう。

世の中が思っている”うまいラップ”

KennyDoes「世の中のみんなが思ってるうまいラップは手数とか早口やと思うんすよ。」

ふぁんく「例えば、ライブとかで早口バーってやったら『ヤバイ!』ってなるもんな、ゆっくりやとどうしても『ヤバイ』ってならんもんな」

KennyDoes「早口だけがヤバイって激辛料理やと思うんすよね『辛い!辛いもん食べた!』みたいな。美味しいもん食べたというよりは汗出て辛いもん食べた、って感じやと思う」

ふぁんく「みんな表現間違ってるんかもな『うまい』じゃなくて『すごい』でいいんやと思う」

KennyDoes「多分そうっすね」

ふぁんく「俺ん中では、世の中がうまいと思ってるラップってラップ自体の基礎体力が高い人やと思う。だけど俺基準でやと変わる、俺の基準でうまいと思うラップはトータルバランスでどうかやねん。」

KennyDoes「僕は歌詞と韻とリズム、やと思うんすけど。うまいは数値的に定義できへんからなぁ、例えば何秒間で何個言葉はけるとか、そういうのじゃないから。ただ単に世の中的にはトータルってよりもリズムの複雑さになるんかなって思うんすよ。」

ふぁんく「難しいことしてる奴がうまいって価値観は、ラップやってない人ほど多い。」

KennyDoes「俺もそういう時期あったんです。リアライズの時の俺とか複雑怪奇なことをするのが一番うまいって思ってたんすけど、それじゃ多分伝わらへんし、お客さんの芯も食わへんなと今は思うすね。そういう意味ではいろんなことがトータルで出来て、リズム作れる人はうまいなって。リズム作れる人はうまそう、平たくいうとリズム感がある人はうまそう、みたいなんある、そんなんでも表せそうっすね。」

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フロウ


KennyDoes「フロウって概念あるじゃないですか。あれ好きですか?俺嫌いなんですけど」

ふぁんく「フロウな…」

KennyDoes「俺はフロウって概念があんまり好きじゃなくて、全部リズムやろって思うんすよ。譜割がすごいとか、フロウがすごいとか、正直それって歌詞があんまりな人の言い訳ちゃうかなって思ってるんですよね。歌詞でそれを出せないから、みたいな。だからうまいラッパーって歌詞が良い人やと思う。歌詞がリズムになってる人やと思う。そういう意味でふぁんくさんはすごい。」

ふぁんく「ありがとうございます、ほんまに(笑)ドイケンさんに褒めてもらいました、嬉しい、ありがとうございます(笑)」

KennyDoes「(笑)聴いてて気持ちいがうまいってことちゃうかな。
僕はふぁんくさんがうまいと思ってて。それは歌詞としてちゃんと聞けて、韻が綺麗で、ボキャブラリーもたくさんあって、韻のために言葉書いてないのに、韻がすごい綺麗やから。ま、韻のために書いてるはずなんすけど、それを感じさせない自然さ。無理してない感じが好きっすね。聴いてて無理してんなって感じると…三重飛び頑張ってる人が、滑稽に見える感じというか『いや、二重飛びで良くない?』みたいな。チャレンジ精神はいいと思うんすけど、バタバタしてる感じに見えちゃう。ふぁんくさんはそういう感じがしないから、上手やなって思って聞ける。ふぁんくさんは素晴らしいですね。」

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KennyDoes「うまいラップ…リズム感があって、歌詞が面白くて、、、なんでしょう」

ふぁんく「俺はなんやかんや声もあると思う

KennyDoes「あー確かにね、声は大事ですからね」

ふぁんく「ラップも声によって同じ言葉の響きが変わって聞こえるし、同じ言葉でも耳触りが。」

KennyDoes「日本語の文章を耳触りよく伝えれる人なんかな。」

耳触り


ふぁんく「俺は耳触りが全てやと思ってるから。」

KennyDoes「でも何とは言わんけど、耳触りオンリーみたいな人もいるやないですか。なんか洋楽チックに日本語崩して歌って、みたいな」

ふぁんく「耳触りって、言葉が生み出してるもんやから結局は。
なんかその言葉がしょっぱかったら、耳触りまでに影響すると思う。結局耳触りいいだけの変なhook歌われても耳触りは良くならんと思う。」

KennyDoes「良くならんすよね、確かに。やっぱ日本語としてちゃんと働いてないと耳触り良くないと思うっすね、確かに。そういう意味でいうとリリックがちゃんと機能してる人がうまいラッパー・うまいラップなんやと思う。それこそR君とかふぁんくさんとか、それこそタウリンさんとか、梅田にいる人はみんなそうやと思うんですけど、日本語が機能してリズムを成してる人その上でリズムが複雑やったりとか、っていうので追加ポイントがあったりするんかなって思いますね。」

意識・無意識


──普段意識してることもそういう事が多いですか?

KennyDoes「バチバチに意識してますよね、絶対。」

ふぁんく「俺は別に意識してない、ただ単に自分が気持ちいリズムやってるだけ。」

KennyDoes「それが意識じゃないですか」

ふぁんく「でも無意識やで。現にあれちゃう?R君とかは意識して作ってる感じする、狙って、やってる感じ。」

KennyDoes「確かに。俺も結構意識するんすよね、ココにはコレ、ココにはこういう響きでって決めてやるタイプ

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ふぁんく「リズムって意味では、間も大事なわけやんか。次に出てくる言葉をよりスッと入らすための間とか。お笑いでもそうやけど、同じフレーズでも次の言葉が出るまでが1秒なんか、1.5秒なんか、とか。」

KennyDoes「詰め込みがうまいってわけでは必ずしもない。早口がうまいわけでは必ずしもない。

ふぁんく「気持ちいリズムとかをできる人がうまい。そういう意味ではやっぱ僕はフリースタイルでうまいラップできる人はうまいラッパーやと思う。」

KennyDoes「歌詞にした時に無理にいきすぎてる人もいると思ってて、やりにいきすぎてて逆に不自然みたいな、そういう人がうまいとは思わない。でもそういう人もフリースタイルがめっちゃ上手かったりする、そういうのは出しようなんやと思います。

人間力


ふぁんく「これ言ったら元も子もないやろうけど、人間力は結構あるかな。」

KennyDoes「あ~~」

ふぁんく「よく『ラップ上手いだけやなこの子』みたいなこというやん。あれって聴いてる人からして人間力が伴ってないからそう言われるんやと思う。

KennyDoes「やっぱ積み上げてきたもんっていうのはあると思うっすよね。ほんま元も子もないっすけどね、積み上げてきたものは。」

うまいラップのいい回答


ふぁんく「うまいラップの一番いい回答思いついた!」

KennyDoes「なんすか」

ふぁんく「常に高いクオリティでラップができる人

KennyDoes「あ~!」

ふぁんく「曲によって品質の高さが変わらん人。今思い出してんけど、KZさんがさ『品質って何かわかる?』って聴いてきた時があってさ『そのまま文字通り品の質じゃないですか?』って言ったら『いかに常に同じクオリティのものを出し続けられるかが品質やねん。王将行ってチャーハン頼んだら毎回同じ味のチャーハンが出てくる、店に行って働いてる人によって味が違うっていうのは、品質が悪いってことやねん。』って言ってて、それはラップに置き換えるとトラックによってダサくなるってことやと思うねん。」

KennyDoes「それはほんまそうっすね」

ふぁんく「いつでもうまい人が一番うまい人です。たまにうまい人はたまにうまい人です。……この話究極は好みやからな。

KennyDoes「結局は好みっすね。正直結構ね、うまいラップは何かって一概に定義付けも難しい。自分らが聴いて気持ちいモンを聴いてもらえればいいと思いますね。」

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【世の中が思っているうまいラップ】
手数、早口、基礎体力、リズムの複雑さ、難しい事

【KennyDoesが考えるうまいラップ】

歌詞が面白い事、自然な韻、リズム感がある事、リズムが作れる人、歌詞がリズムになってる人、聴いてて気持ちいこと、日本語が機能してリズムを成してる人、好み

【ふぁんくが考えるうまいラップ】

トータルバランスが良い、耳触り、良い間、気持ちいリズム、フリースタイルでうまいラップができる人、人間力、常に高いクオリティでラップできる人、好み

【ふぁんく】
ふぁんく 2nd album「Laugh」
CD : https://funk03.thebase.in/items/21832805

ふぁんく 1st album「Introspective」
CD : https://funk03.thebase.in/items/21832852

 ふぁんく MV「大脱走」

【Kenny Does】
KennyDoes 1st album「セレブレイション」
配信 : https://linkco.re/81MHtrFa
CD : https://ucdfbr.thebase.in/items/26428252

KennyDoes EP 「Realize Pt1」
配信 : https://linkco.re/0yXZbn59

KennyDoes MV 「夜は待ってる」


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KZ

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ライブでも会えたらいいなー。
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梅田サイファーのKZです。音楽と、それに付随するものを。 「本なんて、つまらねえよ。人間には仲間が必要だ――そばにいる仲間が」