cs入賞! 純スクラップワンキル!
【はじめに】
はじめまして、アーチャーと申します。
今回は自分が朝霞csで入賞することの出来たスクラップワンキルについて解説しようと思います。ツイッターで多くの反応をもらったので記事を書いてみました。まだ発展途上なので研究してくれる人が増えてくれたら嬉しいです。
【デッキレシピ】
これが今回の朝霞csで使用したデッキレシピになります。
ビシバールキンをコーディネラルで送り付けマシュマックでワンキルすることを目指します。
これがラプター+コストでの先行ワンキルパターンになります。
基本的にはこれを軸に先行ワンキルを狙います。スクラップを使う最大の理由がこれです。スクラップラプターという二種類のサーチ魔法に対応した優秀な一枚初動での先行ワンキルがこのデッキを使う最大の利点です。
【採用カード解説】
メインデッキ
スクラップ・ゴーレム
このデッキの展開の要です。古のカードなので名称ターン1がなく、出すたびにリサイクラーかラプターを蘇生できます。相手の場にもだせるのでファクトリーが絡む展開の時にγケアで相手に送り付けることがあります。
スクラップリサイクラー
ゴーレムの蘇生筆頭カード。召喚・特殊召喚時にデッキから任意の機械を墓地に送れます。この構築ではジェット、オライオン、星遺物、同名を墓地に送れます。時の任意効果なのでワイバーンの①で特殊召喚してもタイミングを逃してしまうので①の効果は使えません。
スクラップラプター
最強の新規。召喚権を増やしながらリサイクラーか専用フィールド魔法のファクトリーをサーチできます。レベル4恐竜スクラップ名称チューナーなので化石調査、スクラップエリアの二種類のサーチ魔法に対応し、デッキの安定度が非常に高くなりました。
ジェット・シンクロン、幻獣機オライオン
リサイクラーで落とすカード達。ハリファイバーやワイバーンの素材の供給のために採用しています。
ブロック・ドラゴン
キュリオスで落とすカード。ビシバールキンの素材でありつつ、展開パーツをサーチ出来る。この構築ではゴーレム、リサーチャー、キーストーンをサーチします。
魔救の探索者、ネメシス・キーストーン
ブロックドラゴンのサーチ先となる岩石族二種。どちらも手札から特殊召喚する効果を持っており、リサーチャーはレベル2のチューナーなのでマグマのシンクロ素材になれます。
星遺物-『星冠』
リサイクラーで落とす星遺物モンスター。このカードが墓地にあることがリイヴの効果条件になり、リンク先に特殊召喚出来る効果を持つレベル6モンスターでファイアウォールの効果で拾って特殊召喚しマグマのシンクロ素材になります。
各種手札誘発モンスター
抹殺の指名者で宣言する用のカード。環境によって採用するカードは変化しますが屋敷わらしのみハリファイバーで出せる地属性で岩石でも機械でもないレベル3以下のチューナーでありキュリオスの素材にする役割もあるので基本的には抜けることはないと思います。
スクラップ・エリア、化石調査
ラプターをサーチする魔法二種。ラプターがこれらに対応しているため、初動を実質9枚採用することができ、デッキの安定度を上げてくれるカードです。
スクラップ・ファクトリー、テラ・フォーミング
スクラップ専用フィールド魔法。スクラップの攻守を200上げるパンプ効果とスクラップの効果破壊をトリガーにスクラップをデッキから特殊召喚する効果を持ちます。ラプターの①の自壊やワイバーンの①で起動することができ、基本的にゴーレムを特殊召喚します。
星遺物を継ぐもの
リイヴでセットする星遺物カード。ゴーレムを蘇生して使い回す為に採用しています。
墓穴の指名者、抹殺の指名者
誘発ケアの代名詞。この構築の抹殺はあまりバリューが高くありませんが、展開の成立が勝利になる性質上最大枚数採用すべきと考え採用しました。
禁止令
誘発ケアのかさましカード。抹殺のバリューをあげるよりも、直接的な誘発ケアを採用した方が勝率が上がると考え採用しました。
死者蘇生
単純な手数を増やすカード。ウーサを警戒した早い段階でのニビルのケア札として採用。展開そのものに関わるカードではないので自由枠です。
手札抹殺
手札入れ替えカード。初動を探す以外にラプターが起動効果なのでラプター召喚後に発動して誘発ケアを探す使い方も出来ます。
エクストラデッキ
リンク・スパイダー
トークン変換用のカード。三体素材スカルデットを出す為にトークンを別名称に変える必要があり採用。地属性でありブロックドラゴンの召喚コストになれるのでリンクリボーではなくこちらを採用しました。
スクラップ・ワイバーン
展開の初動となるカード。緩い召喚条件で出せる最も手軽にゴーレムにアクセス出来るモンスター。②の破壊は相手フィールドのカードでもいいので後手は対象を取らない除去+リクルートになる非常に強力なカードです。
星鍵士リイヴ
デッキから星遺物をセットできるカード。継ぐものをセットしてゴーレムを使い回します。召喚及び効果条件として墓地に星遺物を落としておく必要があります。
トロイメア・ケルベロス
ファイアウォールを相互リンクにするためのカード。フェニックス等の他の横向きリンク2よりも地属性である点を重く見てこちらを採用しました。
転晶のコーディネラル
ビシバールキンを相手に送るためのカード。ビシバールキンとトークンはこいつの効果を使用するためにリンク先になる場所に出しましょう。後手であれば対象を取らないコントロール奪取としても使える場合があります。
水晶機巧-ハリファイバー
言わずと知れた展開カード。キュリオスの素材を確保する為に採用しました。
ライトロード・ドミニオン・キュリオス
ブロックドラゴンを墓地に送るカード。召喚条件が少々厳しいですが、スクラップは種族がばらけ気味なので比較的容易に召喚することが出来ます。②の山上3枚落としが強制なのでサーチ先が落ちてワンキル失敗するリスクがあります。
ファイアウォール・ドラゴン
帰ってきた最凶の展開カード。エラッタにより名称指定指定ターン1と②の手札から特殊召喚出来るモンスターがサイバース族限定になりましたが、①の手札に戻す対象はなんでもいいため星冠を拾う事が出来ます。
鎖龍蛇-スカルデット
ゴーレムを特殊召喚する為のカード。三体以上の素材を使って特殊召喚し、ブロックドラゴンでサーチしたゴーレムを特殊召喚します。地属性なのでブロックドラゴンの召喚コストにもなれます。
炎斬機マグマ
ビシバールキンの素材となるチューナー。シンクロ素材に指定のないレベル8のチューナーで、主に星冠とリサーチャーで出すことが多いです。
究極幻神 アルティミトル・ビシバールキン
マシュマックの弾用カード。レベル8以上で同レベルのチューナーと非チューナーを墓地に送るという異質な召喚条件をもったモンスターで、トークン生成効果とフィールドのモンスターの数×1000攻撃力がアップする効果を持ちます。こいつをコーディネラルで相手の場に送りマシュマックの対象にすることで先行ワンキルを成立させます。トークン生成はお互いの場に同じ数を出すので自分の場が埋まりすぎていると相手の場に出す数が減り、ワンキルが成立しないことがあるので注意が必要です。
HSRチャンバライダー
マシュマックの素材用のモンスター。素材指定のないレベル5シンクロモンスターで、後手においてアクセスと合わせてライフを取りに行く役割もあります。
No.33先史遺産‐超兵器マシュ=マック
先行ワンキルのバーン担当カード。対象の元々の攻撃力と現在の攻撃力の差分のダメージを与える効果で、8000以上の攻撃力のビシバールキンを対象にすることでワンキルが成立します。
アクセスコード・トーカー
自由枠その1。先行ワンキルには関わらないカードですが後手においてワイバーンやリイヴと合わせて四除去をしたり、チャンバライダーと合わせてライフを取りに行くことを想定して採用しました。
召命の神弓‐アポロウーサ
自由枠その2。ファクトリーの絡む展開で相手がニビルをためたときに使用することを想定して採用。コーディネラルをEXモンスターゾーンに出すルートの関係上早期の着地が難しく優先度の低いカードだと思います。
サイドデッキ
手札誘発群
先手では抹殺の宣言用であり、選択権のないときはとりあえずいっぱい入れます。
ダイナレスラー・パンクラトプス
罠ビート対面用に採用しました。
粘糸壊獣クモグス
ドライトロンを見て採用。ブロックドラゴンのコストになれる地属性のクモグスを採用しました。
ハーピィの羽根箒、ライトニング・ストーム、レッド・リブート
罠ビート対面を粉砕するために採用しています。
【採用しなかったカード】
恐竜ギミック
オヴィラプター等の恐竜モンスターを採用した型。今回は一枚初動であることに拘り、ラプター単騎から恐竜ギミックに手軽にさわる方法が思いつかなかったので非採用になりました。
烙印竜アルビオン
別の方が考えたユニオンキャリアー等を使用した先行ワンキルルート。この構築での先行ワンキルとの違いとしてはエクストラの使用枚数が一枚多いですがキュリオスのランダム落としによってパーツが落ちてしまい成立しないといったことがない分ルートとしての完成度はアルビオン型のが高いと思います。cs直前に知ったため試すことができず非採用になってしまいました。
アウローラドン、ガトムズ、vfd
初期時点ではスクラップが地属性であることを利用したガトムズを経由したハンデス+vfdを考えていましたが、ラプター単騎では複数枚のハンデスとvfdの両立したルートを考え付くことができず、かつvfd単騎の信頼度が下がったと考えており、先行ワンキルとvfdルートの両立もエクストラの消費からできず非採用になりました。
【この構築の課題点】
今回使用した構築ではゴーレムとリサイクラーという特定のカードを複数回使用することで先行ワンキルに向かうというルートである関係上これらにアクセスするカードに誘発を当てられるとワンキルが成立しません。その為禁止令といったピーキーな誘発ケアまで採用していきました。しかし今回のcsでは5戦すべて先行スタートであったにもかかわらず、過半数は先行ワンキルに失敗しています。そのためより多くの誘発ケアを積むか新たな先行ワンキルのルートを作成する必要があると考えています。またそのワンキルルートは同じような初動条件かつエクストラの消費が少ない、またはメインデッキの引いたらワンキルが成立しないカードが少ない(この構築ではジェット、リサーチャー、キーストーンのいずれかがデッキに残っていない初手では最低条件でのワンキルが成立しない)、キュリオスの②のようなランダム要素でルートの成立が変わらない、早期にウーサが着地しそれを維持したまま成立するなどの条件のいずれか、または複数を達成したものであるべきと考えています。自分では現状思いつくことができていません。
【終わりに】
新規で抜群の安定感を手に入れたスクラップデッキについての解説でした。
ずっとスクラップリサイクラーでの展開を考えていて、リサイクラーにアクセスするためのパーツでスロットが埋まり形にならなかったところで今回の新規がこの問題を解決してくれたことでやっと形にできました。まだまだ発展途上なので少しでも多くの方にスクラップの魅力が伝わり、研究してくれる人が増えてくれると嬉しく思います。質問などがあれば自分のツイッター(ubw_archer_02)にDM等を送っていただければ答えます。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
【追記】
エクストラデッキのスカルデット、リンクスパイダー、チャンバライダーが抜け、コーディネラルとトークンで出せる下向きリンク2またはリンク3とアハシマの採用によりリサイクラー初動でも先行ワンキルできるようになりました。エクストラの消費枚数の低下と初動条件の緩和ができました。
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