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現地の住民の制止は無視してはいけないし、秘境の神を侮辱してはいけない。クリエイターとの距離感について。

普段、誰かのnoteやTwitterに言及することはあまりしないのですが、今回は私のコアとnote企業理念に関わる話を見てしまい、書かずにはいられなくて筆を取りました。

何が起きたのか

簡単にいうと「noteの超偉い人がクリエイターさんに不用意すぎる発言をした」ということです。
実物はこちら。

一見すると提案の一つにも思えますが、ただこれ、noteという、「クリエイターを応援するサービス」だからこそ致命傷になるのではないかと思うのです。
これについては、作り手の一人でもありロジック大好きビジネスパーソンでもあり、ついでに大学の専攻が美学芸術学だった私が書くのが良いだろう…ということで解説してみたいと思います。

クリエイターというのはどういう人か


ここでは

自らの成果物を、通常以上のこだわりと美学をもって生み出す人

と定義します。この定義であれば、有名ビジネスパーソンも同じ土俵で議論できるからです。
(芸術とは何か?まで議論を拡張するとガチな学術書が一冊書けてしまうので意図的に芸術定義を外しています)

「通常以上」というのがミソで、ここでは普通の雑談と同じような軽さは棄却されうるということです。こちらが軽い気持ちで、即興で発した言葉が、クリエイターの怒髪天を突いてしまうことがあり得るということです。
あっ、ちなみに私も「ビーズって繋ぐだけじゃんw」とか「あんたの仕事数字遊びじゃんw」的なこと言われたら平ヤットコ(普通に凶器)か電卓持って追い回す予定ですのでそのつもりでどうか…。多分ないと思いますけど。

noteってどういうサービスだっけ?

はい、「クリエイターファースト」を最上位に掲げていますね。
だからこそ今回の件が危ういのです。
企業理念に思い切り反していることになるので。

同様のCGMサービスと比較するとわかるのですが、はてなの人やsynapse(およびDMM)の人が全く同じ発言をしたとしても、ここまで否定的に受け取られはしないと思うのです。そもそもそういう会社じゃないですし。
ただ、日々「クリエイターのためのサービスであり、企業である」と自ら喧伝している企業の経営層の行動としては、私は正直迂闊だと感じます。

解決策は?

深津さんもご自身でちゃんと書いていますよ!
今回のタイトルにも取り上げた部分です。

念のため該当部分を引用します。

現地の住民の制止を無視してはいけない
SNSの秘境を訪問したら、現地の住民やガイドに従いましょう。不用意にタブーを破るとだいたい死にます。知らなかったではすみません。住民がタブーとする行為、禁域などに敬意を払いましょう。
秘境の神を侮辱してはいけない
秘境で崇められている神様には、敬意を払いましょう。神を冒涜するとだいたい死にます。知らなかったではすみません。

クリエイターには各人のルールがあるので、直接言及するときは絶対に文脈を踏まえる必要があります。そして友好的な関係を築きたいならば、それを侮辱してはいけません。
その努力が深津さんの発言から少しでも伺えれば、ユキガオさんもここまで怒らなかったのではないでしょうか。

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