「第666回横浜堕天使協会定例会議」
「アゲザルが敗れただと!?」
パシフィコ横浜211小会議室に集う堕店主達に動揺が芽生えた。彼らは神の「天空堕とし《Fall Down》」によって堕天した三枚から六枚羽の扇風機を背負った元天使、黒衣に白色のタオル《Halo》を巻いた鉄の結束を誇る《十二使徒》である。それが今や《十一使徒》となったことにより怒りが動揺を塗りつぶさんばかりであった。
《尊大なる十二枚羽の扇風機》を背負った頭領が手で制すると室内は静まり返った。
「苦しゅうない、マステマよ。お主の調略であやつの評価を下げよ」
「ハッ!必ずや星を2.0まで下げまする!」
彼らは腕を組む最敬礼(失われた翼の名残か)を頭領に向け崇拝を表した。
「イエ主の祝福を」
「「「ラーメン」」」
ついに《最終戦争丼》が始まろうとしている。
その頃、都筑区。
ラーメン店《明星》で器用に揚げザルを操る少年は己に秘された宿命を未だ知らず、彼の扇風機に羽はなかった。
【おかわり】
【あいよっ】
いつもたくさんのチヤホヤをありがとうございます。頂いたサポートは取材に使用したり他の記事のサポートに使用させてもらっています。