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【第6話】前向きな諦め

過度な自由というものは、時に刃物となるものです。

あまりに自由だと、人間って何をやればいいのかわからなくなるんですよ。
オープンワールドゲームとして名高い「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」とかそうですけど、「はい、君は自由ね!」とだだっ広い世界に放り出されると、「え、何すればいいの?え?」ってなるんですよね。大学入学直後もそうでした。カリキュラムが組まれていた高校時代と異なり、いきなり自由に履修ができると言われて、戸惑った記憶があります。
まあ好き勝手しました。いやほんとに、ほとにね。

当然、たくさん痛い目に遭いました。学んだことも多いけど。
いわんや、ホームページ作りもや、ってやつです。

1:ワードプレスの醍醐味、テーマ決め

前回はワードプレスを導入し、サイト名「wixossbox」を決めるところまでご紹介しました。ここまで来たら、後はサイトの中身を作るだけです。
とはいえ、導入直後のワードプレスは真っ白。コンテンツはもちろん、レイアウトやデザインも作っていかなければいけません。CSSとかなんとかかんとか、みたいな知識はないのですが、ワードプレスなら大丈夫です。

ワードプレスには、「テーマ」と呼ばれるテンプレートがあります。
サイトの見た目や設計などがある程度作られた基礎のことで、導入するだけで、かなり簡単にサイトを作ることができる便利なアイテムです。(どうぶつの森でいうレシピみたいなもんだ)
テーマは企業や有志の方が作っていて、有料から無料まで数千、数万種類が存在します。テーマについても、「ブログ向け」「ポートレートサイト向け」「アフィリエイト向け」「通販サイト向け」など、目的に合ったものが作られています。先人の知恵はすげえよ。
もちろん、選んだテーマに添ったレイアウトになることが多いのですが、知識や気合いがある人は、そのテーマのソースを弄ってカスタマイズしたりもします。テーマによってはカスタマイズ前提で作られているものもあるというわけで。これ以上語ると沼ですね。

当然、何も知らないぱっぱらぱーな私は、既存のテーマを使うわけです。
サイトを作った時と同様、やりたいことを決めていきましょう。

・タグ機能があるやつ
・テーマ管理がとにかく楽なやつ
・CSSもphpも何もいじらない。ソースは触らない
・編集ページを書くだけでいい感じにできるやつ
・簡単!無料!んでもっておしゃれ!

そんなワガママな夢を叶えるテーマなんてものが、あるわけ。
・・・あるんだなあ、これが。

2:ワガママを形にしよう

最終的に「Nishiki」というテーマを選びました。
ビジュアル重視なこと、操作がシンプルなことが決め手になりました。テストサイトで色々触ったのですが、使い勝手も抜群。これならやりたいこと、そこそこできそうだなって思いました。

早速導入。あー、こういうことができるのね。
あー、これは私の技術が追いついてないから無理か、そのうちでいいかね。
できる範囲でやっていきましょねー。お、いいぞいいぞ。

という感じでわちゃもちゃわちゃもちゃやってみます。
まずはトップページから・・・。えーっと、こうしてこうして。

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最初期中の最初期は、こんな具合です。今見たら背景画像が目立ちすぎとか、リンクの箇所が弱いねとか、まあ色々とツッコミどころがあるんですけど、頑張ってました。スタート地点です。
当然、結構妥協してます。まあそりゃそうです。妥協というか「前向きな諦め」ってやつですね。

3:諦めて出せ!

この「前向きな諦め」は、ド素人にとって滅茶苦茶大事なことです。
素人に優しいワードプレスとはいえ、ド素人がいきなり、かんぺきぱーぺきばっちぐーなサイトは作れないんですよ。特にこだわってしまうと先に進まず、結局完成せずに終わる。これじゃいつまでも公開できません。
「まあこんもんでいいでしょ」とか「これだけあれば大丈夫でしょ」という妥協を繰り返しながら、「とりあえずサイト!」というものを目指していました。いいから公開するんだよ!
公開して運用に乗せたり、ユーザーからの要望が出たりしたときに、「あーじゃあ何とかしなきゃね」と思い立ち、またグーグル先生に聞く、っていうのをやればいいんです。そればかりでした。

ド素人がいきなり100点取ろうってのが違うんですよ。何でもいいから、完成させて、出せ!ってやつです。文章を書き始めた頃を思い出し、初心に返って、つらつらもくもくと手を動かし続けます。
ちなみにこの「前向きな諦め」は、好きな作家である辻村深月先生の言葉です。作中ではもっとヘビーな箇所で出ていましたが、結構心の支えになっています。前向きに諦めていきましょう。

ちなみにNishikiの最大の強みは、テーマ開発者さんが滅茶苦茶親身になって相談に乗ってくださることです。サイト公開後も、Proへの以降時も、いやもうお世話になっています。勉強会もやってます(行けてない)
こういう方向からテーマを決めるのもありです。Nishikiはいいぞ。

(つづく)

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