SHIKI#001『Kallisti』製作資料
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はじめに
こちらは、2023年9月に京都市東山青少年活動センターで上演したSHIKI#001『Kallisti』の製作資料です。分量が多いので、お時間の空いたときにごゆっくりお楽しみ下さい。有料部分では、OP映像・上演台本のデータをダウンロードしていただけます。
(※本文、写真、および絵のすべてに関する著作権は弊団体に帰属しております。無断での複製や転載はご遠慮下さい。)
映像
舞台映像は映画/ドラマ/アニメ等の映像作品と違って、基本的にそれ単体では成り立たない(し、成り立ったら面白くないと思っている)ので、舞台や役者に投影したときにどう映るか、を念頭に置いて制作しています。
映像で作りこみすぎてしまうと、舞台美術や役者の良さ・役割を奪ってしまうため加減が難しいところです。
これまで映像を制作する際はAdobe社のAfter EffectsやPremiere Proを使用していたのですが、今回は3DCG作成ツールであるBlenderも使用しています。
Blender × After EffectsやIllustrator × After Effects 等、今まで自分が採用したことのない方法に挑戦しました。
今回作成した映像は約20種類あります。
以下、抜粋してご紹介します。
時間操作機体 Kallisti
Blender × After Effectsの例です。
時間操作機体 Kallisti は見てのとおり飛行機の形をしています。
機体の全体像が投影されてから、そのまま機内へ乗り込むというシーンで映像を使用しました。
まずはBlenderで機体を作り、線画出力します。
その後、After Effectsにてグローとグリッチノイズのエフェクトを加えて完成です。
絵を描くのは大変なので、こういった手法でアニメーションを作ることができるのは非常に助かります。今後も使用していきたい手法です。
OP
OPは普段自分が観劇する際もすごく楽しみにしているポイントなので力が入りました。
作成時に考えていたことは以下のとおりです。
・開演後すぐに流れるので、OPをきっかけにお客さんの集中力をグっと高めたい。
・役者/衣装の全貌が見えるシーンを作る。衣装案が出たときから絶対にこのシーンを入れようと考えていました。衣装も役者もすごく魅力的なので。
・何度も見たくなるような映像をつくる。感覚的な話ですみません…
制作フローは
OP曲の決定⇒時間配分の決定(どのタイミングでどういった映像を流すか)⇒編集⇒本番まで修正のくり返し⇒完成
です。
OP映像を公開します。たくさん見てください!
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