恋

ああ
恋をしたんだ
言葉もなく それだけの
ああ
紛れもなく
ただ 恋をした
恋をしたんだ

柔らかい空から
吹いてくる風みたいでした
優しい夕焼け
見てるみたいだったんです
星空その中に
感じてる光みたいでした
ささやかにそこに有るだけの存在

色々見たし
汚れた味も平気になって
擦り傷 切り傷
自分で治したりできる
この足で歩けるように
なったのに

ああ
恋をしたんだ
言葉もなく それだけの
ああ
紛れもなく
ただ 恋をした
恋をしたんだ

かなしげな雨催い
降りてくる粒みたいでした
暖かい憂い
纏うみたいだったんです
道端で濡れて
咲いてる花みたいでした
虹なんて望まないただ有るだけの存在

色々聞いたし
汚れた水も飲み干せる
泣いたり騒いだり
しないで仕舞ったりできる
この手でできるように
なったのに

ああ
恋をしたんだ
言葉もなく それだけの
ああ
紛れもなく
ただ 恋をした
恋をしたんだ

必要とか
必要じゃないとか
善とか悪とか
そんなんじゃなかった
ああ
恋をしたんだ

できるとか
できないとか
明とか暗とか
そんなんじゃなかった
ああ
恋をしてしまったんだ