3rdPartyCookieが使えなくなるけど、僕たち企業側はどうすればいいんだっけ?
もう皆さんご存知の3rdPartyCookieが使えなくなる件の影響に関して簡単に整理してみたいと思います。3rdPartyCookie規制の背景とか諸々はいろんなところで解説されているから割愛しますね。
あと私もまだ勉強中なので何かの結論が出ているわけじゃないのですが、皆さんも通る道だと思いますのでメモ的に。
現状の整理
①3rdPartyCookieが使えなくなってきている
②ユーザのWeb行動が複雑化している
3rdPartyCookieが使えなくなりつつある
3rdPartyCookieを引き継ぐことで、あるユーザがWEBサイト上でどういう行動を取ったのかをCookieデータを辿って知る、というのが3rdPartyCookieの使われ方でした。
これが使えなくなると、Web広告のコンバージョンが正しく取れない、リターゲティング広告ができない、アクセス解析で再来訪ユーザが判別できなくなる、といった影響があります。
今後ですが、Cookie活用にはユーザの同意を取る必要があります。同意を取っているのであれば1stPartyCookieは今まで通り使えます。こちらは法律的な規制です。
それとは別で3rdPartyCookieは同意があってもブラウザの機能によって使えなくなってきてます。現在は疑似1stPartyCookie(CNAME対応など)で3rdPartyCookieを疑似的に1stPartyCookie化して一時的に対応しているようです。
ただし今後はCNAMEによる疑似1stPartyCookieも使えなくなってくると想像されるので、Cookieに頼らない新たな技術(Web広告だとGCLID、YCLID等)を使うようになるのだと思います。
ユーザのWeb行動が複雑化している
スマホ普及してますし、タブレット・パソコンなどひとりのユーザが複数のデバイスを使っていることが当たり前になっています。
また、スマホだけでサイトを利用するときでも、SafariやChromeなどのブラウザアプリの他、アプリ内のブラウザ(例えばLINE)など、自然と複数ブラウザを使っている状況です。
デバイスやブラウザが違うとCookieは引き継がれないので、そこでもデータの断絶が起きてしまいます。
Cookieデータが繋がらないのでWEB上のユーザの行動が追いにくくなっている状況ですね。
じゃあ、僕ら企業としてはどうしましょう?
企業側として考えると、追わなければならないのは「WEB広告の成果(クリックからCV、売上まで)」「メール施策の成果(開封からCV、売上まで)」だと思うので、そこに絞って考えていいと思います。
「WEB広告の成果」も「メール施策の成果」も売上までデータが繋げられるか、というのが課題になってくるかと思います。
社内のデータは複数のシステムに散在していることが多いと思いますので、CDP構築して社内データを一つのDBで集める必要が出てくるかもしれません。CDP構築はTreasureDataやKukuluなどのCDP製品を利用する、あるいはAWS等のサービスで作るという大きく2つの方向性があると思います。詳しくは後日書こうかな。
入口が広告やメール施策、途中電話対応やメールのやり取りがあって訪問、その後購入/契約となったので受注、しばらくして追加購入や別商品の購入などがデータとして繋がるように設計する感じでしょうか。
データとして繋げるためにIDを引き回すように設計したり、メアドのドメインでマッピングしたり、このへんは私も試行錯誤しているところであります。
過渡期ですね
GoogleAnalyticsがGA4をリリースされましたがこちらはまだ開発途上のようですが、なぜGoogleがGA4を出したのかを考えると「WEB上の行動を見る指標が変わってきたから」ということだと思います。ブラウザも複数だし、デバイスも複数だし、アプリもあるし、ユーザの行動を追うことが難しいですね。
ちょっと話はズレますが、テレワークが増えてくると会社のIPアドレスを利用して会社を特定するという方法も正確性が怪しくなってくるかもですね。
個人情報保護法などもちょうどいま過渡期にあると思うので、このへんまるっと追っていくのでまた記事書きますね。
ちょっと話がまとまってないですが今日はここまで。
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