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¡Una buena suerte!

最近よく幼い頃の家族との食事のシーンを思い出す。あの満たされた時間を思い出す。それは、2020年緊急事態宣言でレストランは全て閉まって外食が一切できない中、たびたび思い出された。家族との外食より、最近のお気に入りのレストランより幼い頃の家での食事のシーンを思い出す。きっと私は母のご飯が好きなのと、父が仕事を終え帰宅したら始まるあの頃は当たり前の今では特別な妙に安心感のあった時間が恋しいのかもしれない。自分の作る食卓に、両親がくれた様な満たされたものを感じないのかもしれない。食事の支度に手が回らない日は、外で食べよう!!が出来なくなって、1日の時間の流れの中気分的にすごいスピードで巡りやってくる食事の支度の時間に、少し疲れていて本来好きなはずのものが熟すものとして迎えている様で、いっとき毎日その頃になると息苦しくなった。でも一方では、ロックダウンを機にポロポロと現れる私の真ん中にある豊かさも現れた。思い出すと母と父を尊敬してしまう。

あの頃今の私より若かった2人があんな安心を用意出来たとは、外食より楽しかったのか今の私に残っている記憶はお家の食事だった。中学生くらいまでうちは、食事中はテレビをつけちゃダメだった。あの頃は見たいと騒いだ日もあったと思うが、今となっては食卓の記憶が今も強く残るのはそのせいもあるのだと思う。お気に入りのレストランで、“好きな人と美味しい食事と語らいを楽しむ“感覚を、あの頃からしていたのだ。私の好きなことは、あの頃生まれて、あの頃より世界が広がり広がったとしても尚、濃く残っていた。

私は中学生の一年の夏まで兵庫県に住んでいて、私が1歳の頃は父と母3人でアパートに住んでいたらしい。その後妹と弟が誕生して一軒家に越した。私の記憶の始まりはその家からだ。ごっこが好きだった母は、お寿司屋さんごっこ、串揚げ屋さんごっこ、ステーキ屋さんごっこ、たこ焼きやごっこ色んなお店屋さんごっこをしたのを覚えてる。特別凝った物が出てきたわけでは無かったし、天ぷらなんかは、天ぷら屋さんはやっぱり上手だねって笑ってた。何の不満もなく家族で食事することは当たり前で食事の時間は、待ちわびて迎えるものだったと思う。

お使いも好きだった、スーパーより個人店へのお使いが多くて、私を覚えてる馴染みの豆腐屋さんとお肉屋さんかあって、水の流れが止まってない深い桶にある豆腐をすくわせてもらうのが好きだったし、わらに包んである納豆を買うのも好きだった。買い物するとくれるガラガラくじのチケットで、子供は嬉しくないものばかり当てた記憶があるが、トンカチで割る大きな酒樽や、お米だわらはがっかりだったけど、父と母に『悠は、くじ運がいいねー』って言ってもらうのが好きでよくお使いした。お肉屋さんでは、ステーキのお肉とか、しゃぶしゃぶのお肉とか知らないうちに子供は覚えてたりする。何を買うのか忘れたときは、店主に今日はカレーなのとか、コロッケっていってたと伝えると用意してくれて、おまけもしてくれ満足げに帰ってきた私を母が褒めてくれるのも好きだった。毎日同じ様で、でも毎日なんかある。とにかく母は体に良いが好きな人で、スーパーでお菓子はあまり買ってはくれず何でも作った。よもぎ摘んで蓬餅作ったり、プリン焼いたり、グルグル回してできるマシーンでアイスクリームとか、かき氷とか、アップルパイは下手だったけどマーブルケーキは最高だった。

おかげで私の細胞は結構若い。今でこそ母は『今日は何もしない』とか『なんか作って』とかお菓子も買ったものを喜んで食べてるし、外食も好きだし、父もよく外食の提案をしてくるけど、子供の為だったんだなって思うと父と母が用意してくれた日常は平凡な様で、特別穏やかで、アクティブだった。

振り返るとあの頃、沢山の好きなことが柔らかく存在していて言葉にすると特別でもない事にありがたさすら感じる。最近は何故だかそんなことが思い出される。妹に、友人に、子が出来てそして私に小さな子供みたいな猫がいてか子供を迎え生まれるアクティブさとか愛とか私の中でうずうずしてる様に思う。
私は一度流産している。母も一度してるし、そう珍しいことでもないけど今もできないのはきっと私に何か欠けているのか。いつか逢えたら愛したい。

子供と一緒に生きたいなら、まだそれが叶わないなら私はもっとアクティブになろうかな。心も体ももっと。少し歳をとってるから、もしかしたら養子を考えるかもしれない。そしたらびっくりお金持ちにならないと迎えられないらしい。私の願いはどんな形で叶うんだろう。何にせよ、私の真ん中にあるあの食卓の記憶は今を大切にしようと思えし、偉大な力が秘められてた。平凡な私の両親がとてもすごい2人に思え、そして2人は豊かな人だなと思え、コロナショックは私の真ん中にあるものを思い出させてくれました。


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