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元Webエンジニアがゲストハウスを開業〜やってきたこと

僕は今、下田市、伊豆白浜でゲストハウス運営してます。

※ゲストハウス開業までの経緯は、こちら(SHIMODA IZU SHIRAHAMA への移住決意)を見てください。

開業から運営まで起こったことや、やってきたことを書いておこうと思います。もし、これからゲストハウスを開業したいって思っている人に、少しで参考になれば嬉しいです。

開業まで

まずは、開業するためにどういう手続が必要なのかを調べました。
検索すると色々と詳しく書いてくれている記事が沢山あります。検索ワード的には、

・「個人事業 開業」
・「簡易宿泊施設 届け出」

1. 個人(法人にする人は別、あとの記事で書きます)で開業をして所得を得る場合、税務署に必要な届け出が必要ですが、書いて出すだけなので問題ないです。

2. ゲストハウス(宿泊施設)をやるには保健所の許可が必要ですので、申請をします(保健所の許可を得るために消防の許可が必要)これが結構面倒です。というか消防が結構面倒です。

物件を選ぶ際、消防法を少しは把握してから選んだほうが絶対にいいです。例えば、延べ床面積が300㎡以上超えていると消火栓を入れないと行けなかったり、スプリンクラーが必要だったり、色々と膨大な費用がかかります。

また、カーテンや絨毯が防火のものでなくてはならなかったり、放置機が必要だったり、規模によっては、防火・防災責任者の資格が必要なりますので、もし可能であれば、物件を借りたり購入する前に消防の方や消防設備の業者の方が付き添ってくれるなら見てもらったほうが絶対いいです。それによりかなり初期費用が変わってきます。

ざっくりした流れです

保健所へ相談に行く(素泊まりのみで厨房がなければ結構楽)
消防へ相談に行く
保健所の規定どおり厨房や、客室等宿泊施設の基準をクリアする
消防設備の設置と点検を消防設備業者さんにお願いし消防に申請してもらう
消防チェック後、問題なければ許可を得られる
消防の許可や申請書を用意して保健所へ申請
保健所チェック
OKなら営業許可がもらえ、営業開始できます

※なお、内容は市町村によって異なります。期間は大体最短でも2週間は絶対にかかると思います。

Webや予約サイト・SNS

開業ができたのはいいけど、実際にお客さんが来ないことには飯は食えません。僕の場合は、ありとあらゆる予約サイト(7サイトほど)に掲載しweb上の露出を高めようと思いました。で、在庫管理とかはサイトコントローラー(ねっぱん)を最初使っていました。

のち、料金登録やプラン作成など、大変すぎるので、宿泊予約経営研究所さんに委託してます。プロなので文言の書き方が上手だったり、プラン作成や文言変更、キャンペーン施策など、お願いするといつも迅速に対応してくれてとっても感謝してます。

この辺は個人差がありますので、スキな形で集客すればいいと思います。

あとは、webサイトの作成は必須だと思いますし、snsも色々とアカウント登録しました。

僕のいる下田市白浜は、海水浴シーズンは人が溢れるほどきますので、予約サイトに掲載しただけで、シーズン中はある程度お客さんが来てくれました。料金設定は周りの宿を参考にしつつ、最初は適当に決めました。

問題はオフシーズンです。土日だけでもいっぱいにしたいところですが、オフシーズンにも入る宿になることが安定して稼ぐためにはとても重要だと思います。この辺の施策や内容は後日書きたいと思います。

DIYして修繕

後から気づいたのですが、この家お湯が出ない(給湯器が壊れいている)、エアコンがほとんどの部屋が壊れている。途方にくれました。

でも、親切なガス屋さんと水道設備やさんが破格でほぼ客室分の給湯器(中古のもの)をつけてくれて、エアコンはamazonや楽天で買って破格でエアコン屋さんにつけてもらったりしました。とっても感謝してます。人に恵まれていたかも知れません。

そして、まず自分らで、最初に看板を作りました、ご近所さんから長いハシゴを借りて、自分で看板をつけたり、床がベコベコなところを直したり、屋根を貼り直したり、ぼうぼうな草むしり、ペンキ塗り等々。ホームセンターにほぼ毎日のように行って、1ヶ月位、毎日やりました。

ここが開業をする上で1番楽しまなくてはいけない、ワクワクするところだったと思います。

いざオープン

オープンしたのはGW後でした。閑散期ということもあり、全然お客さんが来なくて、修繕でかなりお金を使ったので、もうお金がなくてやばかったです。

もやしだけしか食えない時期もありました笑。それにお湯が出ない頃は、ケトルでお湯を沸かし、水でぬるくしてキッチンで頭を洗っていることもありました。

正直しんどくて、東京に帰ろうかと思いましたが、やると決めた以上負けてはいけません。

とある日、外でペンキ塗りをしていたら、ちょっと怖そうなお兄さんがずっとこっちを見ていました、数十分後、こちらに向かって来て、

お兄さん「ここ宿やってんの?」

僕「はい!やってますよ!」

お兄さん「一泊いくら?」

・・・説明すると

お兄さん「今日から10名2〜3週間お願いします」

どうやら、東京から仕事で来ている業者さんのようでした。もやししか食べてなかった僕らはこのお兄さんが神様に見えました。

お客様は神様です

とよく言いますが、本当にそう思いました。あのときの感謝の気持ちはきっと一生忘れません。

ゲストハウスの仕事

もちろん接客等一緒にお酒を飲んだりするのは醍醐味ですが、大前提として、行き届いた掃除が絶対に必要です。僕のゲストハウスの場合、客室がコテージになっているので、水回り(トイレ、バス、洗面所)が各部屋にあり、全部で10棟もあるので、海水浴シーズンは本当に辛いです。ほぼ毎日全部屋を2ヶ月近く休みなし。今思うとすごい辛かったですが、この掃除って本当に自分の私生活、もっと言うと人生にとってとっても大事なことだし、基本だと思います。

やっぱりどんな仕事でも要領よく、仕事ができる人は、自分の身の回りがきちんと整ってるし、何かとスマートだと思うんです。こういう人はきっと部屋もキレイだし、スケジューリングとかもちゃんとしてるんだろうなと思います。

それによく思うのが、お客様がチェックアウトした後に、掃除で部屋に入った際、使ったのか使ってないのかもわからないくらい、本当にキレイ使ってくださる方は、本当に嬉しく思いますし感謝の気持ちでいっぱい。何よりもとってもかっこいいな!って思うんです。

だから僕も他の宿や友人などお世話になったところでは使い終わったらきちんとキレイにして帰ろうっと、強く思うようになり、そうしてるつもりです。

そもそも、もの・身の回り(あらゆるもの)など、きちんとしようと思うようになりました。これは、掃除を仕事にしているおかげだと今は思っています。

トラブル

トラブルはつきものです。僕のゲストハウスの場合、立地が下田市白浜。白浜と言えば、ナンパのメッカで、ナンパして宿に連れ込み、やることをやる。そんなチャラい人たちがたくさん来ます(昔ほどじゃない)。始めたばかりのころは特に、この「連れ込み」目的のお客さんが多く、夜中ずっと監視したりしてました。僕のゲストハウスはこの立地条件から、棟貸しではなく、一人あたりで料金を頂いています。

なので、勝手に連れ込まれると困りますし、なにか事件沙汰になっても嫌ですので、それを阻止するためにもこの連れ込みを断固として許しません(追加になる場合は事前に伝えて頂けたら全く問題ないんですけど)。

監視中、連れ込みを確認して、部屋にノックし、連れ込んだことを指摘した際、取り乱し暴れた方も正直いました。はいw 同じようにキレて暴言を履いたら負けですし、ましては手を上げたら負けです。どんなときでも人間、客観的な目を持って冷静でいなくてはいけません。

これから

今、ゲストハウスを初めて、5年が経ちます。

閑散期にいかにして集客するか。自分のゲストハウスや焼肉屋だけの話ではなく、ここの観光地として、どうしたら、もっとたくさんの人が来てくれるか。ということを考えて色々展開を考えています。

僕はこの場所がスキだし、ここにずっといたいと思ってます。だからこそ、この地域がもっと潤ってほしいですし、いい場所になってほしい。

だからこそ、これからもがんばります。

大したことは書けませんでしたが、読んでいただきありがとうございました。

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