人前で話すと決まったらする事



人前で話す機会は、生きていれば何回もあります。高校で自分の存在を示したかった僕は、その機会で爪痕を残そうと頑張りました。その時に意識したポイントがいくつかあるので、今日はそれを書いていきます。

準備をする
これは以前公開した「1対1で会う時は」と少しかぶるのですが、かなり重要なので最初に持ってきました。経験上、準備の時間と本番の出来は比例します。準備すればするだけ、出来が良くなるという事です。

僕の場合本番が決まったら、まずアイデアを箇条書きにしていきます。アイデアは、どれくらいその事を考えているかで質が変わってきます。僕の感覚ですが、机に座って考えてもアイデアは降ってきません。日常の中でふと浮かぶのが多いです。そのためには、普段からずっと話す内容を考えている必要があるのです。

スマホを携帯していればすぐにメモができますから、どんなに些細なアイデアでも浮かんだらすぐにメモします。これを時間が許す限りやれば、だいたいの内容は思いつくのではないでしょうか。足したり消したりしながらだいたいまとまったら、順番を考えます。

その過程では、自分の話がウケる等、ひたすら良いイメージをします。充実度は、実際の楽しさ-期待値といいますから、あんまり期待が高いとダメな気もしますが、大丈夫です。本番直前に緊張から自信が一気に無くなります(僕の場合)。せめてその緊張が来るまでは、楽しいイメージでいた方がいいでしょう。

次に、声に出して実際に練習してみます。より具体的なイメージが湧きますし、頭の中で考えていた程上手くいかなかったりします。一人で話すとリアクションがないのでしんどいですが、それをすることで本番が楽に感じます。僕の場合は内容が頭に入ってきやすいので、歩きながら練習するのが多いです。わざわざ散歩に行かなくても、駅からの帰り道で気軽にできます。

話す内容と順番がまとまったら、それをメモ用紙にまとめます。これは、本番ポケットに入れておくカンペです。僕はどんな時も、必ずこれを持参していました。何故かというと、本番では頭が真っ白になる事が多いからです。多少カッコ悪いですが、最悪そこでメモを見れば、なんとか我に返る事できます。また、身につけておくと出番直前にもチェックできます。

本番
僕は人前で話す行為は、観客の時間を奪っていると考えています。50人の前で話すなら、50人の時間を頂いて、話しているのです。なので決して長々と話してはいけないと考えます。せっかく聞いてもらっているので「何が言いたいんだっけ、、、」となってしまうのも、失礼にあたります。そのために、沢山準備をしています。

アドリブやノープランが上手い人はたまにいますが、あれは才能だと思います。その場で考えるのはカッコイイですが、その才能がない人がやっても上手くいきません。

自分は滑舌が悪いので本番の20分前くらいから、顔のストレッチをします。口を左右に伸ばしたり、手で頬の筋肉をゴロゴロ指圧してほぐします。その時はあまり内容を考えて過ぎずに、別の事に意識を向けます。よくやるのは、鏡の前でひたすら髪型を仕上げる。そして自分はカッコイイと思い込みます。

五郎丸選手の活躍でルーティンという言葉が有名になりましたが、ルーティンを決めておくと落ち着きますよ。ルーティンとは、いつもやる動作を決めておくと、緊張状態においてもその動作をすれば、いつもと同じだと体が感じ練習通りに行動できる。というものです。僕の場合はさっき書いたストレッチと髪型がルーティンです。人の字を3回飲み込むのも、ルーティンの一種ですね。

緊張が表に出てしまうと、見ている人も緊張するので、本番中は余裕があるように見せます。一般的ですが、前に話していた人をいじったり、観客に問いかけたりするのがおすすめです。問いかけをすると一気に距離が近くなって、縦の関係が生まれるというメリットもあります。「○○の人手を挙げてください」も、見ている人に参加者だと意識してもらって、より集中してもらう効果があるのではないでしょうか。

本番は出来れば録音しておきたいです。自分ではウケが良くないと感じても、後から聞き返したらしっかりウケていたり、自分の感触ほどウケていなかったりがけっこうあるので、客観的に振り返るのに使うからです。

以上が僕の人前で話す時にやることです。書き出してみると、思っていたより少なかった印象を受けました。また思い出したら、書いていくのでその時はよろしくお願いします。スキ、感想、共有等してくれると励みになります。明日も見に来てください。

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