見出し画像

「モンドリアン展」に行ってきました

お元気ですか
寒い方が体調を崩すことが多いような気がするので、暖かくなってくれるのは助かりますが、いきなり暑くなるのは困りますね。
かと思うと朝晩はまだまだ結構寒かったりするし。

先日、新宿のSONPO美術館でやっている「モンドリアン展」に行ってきました。

西新宿の安田火災海上ビルの中にあった「東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館」という恐ろしく長い名前の美術館がリニューアルしてできた美術館です。今までこの美術館が入っていたビルの敷地内に新しく独立した建物を建てる、というちょっと珍しいタイプのリニューアルですね。

6階建てらしいのですが、展示は3~5階だけで、1階はエントランスのみ、2階はミュージアムショップ、6階はわかりませんが、倉庫とか事務室とかでしょうか?
1階で受付を済ませるとエレベーターで5階に昇ります。そこからは階段を降りながら4階、3階、と見ていくことになります。
モンドリアンの作品の展示は実質5階と4階の2フロアのみ。3階は資料的なものと、ほかの所蔵作品が展示されています。

正直言うとモンドリアンの絵は全然興味なかったのです。
例の「コンポジション」というやつ。
縦と横の直線と原色で構成された絵。
あれの面白さがわからない。
こういう考え方を推し進めていくと最終的にこうなるでしょ、という筋道はわかるのですが、結果、出来上がった物を面白がれるかどうかは別の話、ということです。
だからこの展覧会も最初は行くつもりは無かったのですが、この展覧会を紹介するテレビをちらっと見たときに、「コンポジション」に行きつくまでの色々な試みが見られる、ということを知って、それはちょっと見てみたいな、と思ったようなわけです。

別に抽象画は全然受け付けなくて具象画しかわからない、というわけではなく、どちらかと言えば具象画から抽象画に向かう過程みたいのが好きなんですね。
例えば今回も所蔵作品として3階に展示されていましたが、セザンヌのリンゴを描いた絵があります。
机の上のリンゴを描いた絵/誰が見ても机の上のリンゴを描いたとわかる絵/でもなにか変な感じ/具象画がちょっと崩れ始めている/あるいは揺らいでいる/この崩れ・揺らぎを推し進めていけば抽象画の方へ向かって行くだろうと思われる/でもそこまでは行かない/あくまでも机の上のリンゴを描いた絵である。
みたいなのが好きなんです。

実際の展示ですが、初期の写実的な絵から、印象派の影響、点描技法、キュビズム風、セザンヌ風、などなど
色々やっていたんだなあ、という感想
試行錯誤の跡がたどれる面白い展示でした。

一番好きだったのは最初期の写実的な数点の絵です。
全体的に茶色っぽくて全然鮮やかではない。
人の姿はほとんどない。
工場や農家の建物を描いた絵。
モンドリアンが20代の頃の作品だそう。
画家としては、若い頃の作品が一番好きだ、って言われるのは嫌かもしれませんが。

この展覧会は撮影不可だったのですが、3階には撮影可能なコーナーが

画像1


3階にはほかに東郷青児とか、さっき言ったセザンヌとか、グランマモーゼスとか、ゴッホとかの所蔵作品が。
ゴッホのひまわりのみ立派なケースに入れられて、あからさまに特別扱いなのがちょっと笑えます。
まあ値段が値段ですしね。

2階のミュージアムショップ。
ミュージアムショップで何かを買う、ということはほとんどありません。
ごくたまにポストカードを買うくらい。
今日も何も買わなかったけど、面白そうだな、というものが結構ありました。
モンドリアン、グッズとの相性は良いですね。
「コンポジション」の面白さがわからない、と言いましたが、あのデザイン性がグッズに合うんだと思います。
何が入るんだ、というくらい小さなミニトートとかも良かったんですが、一番面白いな、と思ったのはネイルシールってやつ。ま、ぼくには全く関係のないものですが、たしかにあのデザインは、ネイルにすると(もちろん誰がやるかによりますが)なかなかカッコイイんじゃないかと思います。

残念ながらモンドリアン展は4月25日から5月11日まで休館になりました。5月11日までで済むのかどうかはわかりませんが、もともとの予定は6月6日までなので、緊急事態宣言開けでもまだ観られるかもしれません。

美術館・博物館はみな臨時休館するみたいですね。
行きたかった展覧会もあったので残念です。
緊急事態宣言が終わったら見に行って、また勝手に感想を書いて送りつけようと思っています。
ご迷惑様です。

それではまた。
お体に気をつけて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?