烏口上腕靭帯とストレッチの考察
本記事は烏口上腕靭帯の解剖学と他の組織との関係をまとめ、烏口上腕靭帯へのストレッチの考察を深めていきます。
烏口上腕靭帯(Coracohumeral ligament)は、烏口骨の基部の背外側の近位3分の1の位置から発生する幅が広く薄い靭帯です。
上腕骨側の付着部は可変性が高いですが、Lateral bundle(LCHL)とMedial bundle(MCHL)の2つに分かれ、LCHLは棘上筋前縁と大結節に付着し、MCHLは肩甲下筋上縁、上腕横靱帯、小結節に付着します[ref][ref]。
これらの繊維は複雑に絡み合い境界は曖昧で、関節包との区別もつかず、烏口上腕靱帯から伸びるコラーゲン繊維は棘上筋と肩甲下筋の表層と深層、関節包に溶け込んでいます。
棘上筋との関係
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