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はじめに 『卒論-僕がレフェリーから学んだ10のこと-』
僕は今サッカーのレフェリーをやっています
見た目からスポーツ何かやってるの?という話をして
「サッカーの審判」
と伝えると必ずと言って良いほど「しんぱん!?」という反応をされます
選手じゃなくて審判なんだ、と
なんで審判なの?という答えは、サッカーが好きだったからです
正確に言うと、
大好きだけど選手としてサッカーに第一線で関われない自分にずっと劣等感を持っていて、
その劣等感をサ
Vol.0 「審判」と「レフェリー」
(本来であれば、今日はレフェリーとの出会いを書くつもりだったのですが、導入から脱線してしまい長くなってしまったので、急遽Vol.0を挟みたいと思います。笑)
僕がレフェリーに出会ったのは高校2年生の時でした
正確に言うと、その時に出会ったのは「審判」であったと思います。
これは完全に僕の中での主観ですが、
日本において「審判」という呼び方と「レフェリー」という呼び方には距離感があるなと感じ
Vol.1 レフェリーとの出会い編
高校2年生の時に出会った「審判」は、
僕もまさしくチームで審判登録をしている人が必要だから、という理由からでした
レフェリーとの出会い方は人それぞれではありますが、
「子どものサッカークラブでのお父さんコーチ」
「学生時代のジャン負け審判」など、
感覚的にこの必要に迫られて始めたパターンが結構多いのかなと思っています
当時僕は高校のBチームに所属していて、
「レフェリーをやることで
Vol.2 心を動かされた試合編 -レフェリーは感動を支える存在-
前回書いたソッカー部の話の中で、
僕の処遇を決めるミーティングの話をご紹介しました。
「ソッカー部にどうやって貢献するの?」ということが問われる場なのですが、
僕はレフェリーとしての貢献しかできない、ということと
普段の紅白戦や練習試合からちゃんとレフェリーが吹くことがチームの強さの一助になるということを伝えました。
それに対しての反応が僕にはこれまで深く突き刺さっています。
「レフェリー
Vol.3 ルールと審判編
先日、田端さんが『これからの会社員の教科書』を著者自ら解説するという動画の中で、
ビジネスにもルールがあるんだよ、ということをスポーツを例に出して紹介してるのがうまいなぁと思ったので引用します
ラグビーってルールがなかったらゴツいやつのどつきあいになってしまうかもしれないんだけど、
ルールがあって、作法があって、マナーがあって、スポーツマンシップがあって、それに乗っ取ってやるからあれくらいギリギ
Vol.4 プライド編 -分からないって素直に言えますか?-
4回目になりました。
今日はプライドについて書きたいと思います。
みなさんは「プライド高いね」と言われた経験はあるでしょうか?
あるいは、チームメイトや職場の同僚で「プライド高いなー」と感じる人はいるでしょうか。
ここで表現される「プライド高いやつ」というのは、大抵の場合「扱いにくいやつ」という評価とイコールであることがほとんどだと思います。
僕は、まさしく「扱いにくいプライド高いやつ」でし
Vol.5 裁量と責任編 -その判定説明できますか?-
5回目までやってきました。
まだまだ続いてまいります。笑
前回のnoteで書いた大学生の審判養成コースでレフェリーの後輩たちの試合を観戦しに行く機会があるのですが、試合後フィードバックをする際にこんな質問をよく受けます。
「あのシーン、ファウルスローにした方が良かったですかね?」
「あの時、クイックリスタート認めない方が良かったでしたかね?」
僕はいつも彼らに、
「自分で責任取れるかどうかじ
Vol.6 伝え方編
6回目の今日は伝え方に関してです。
Vol.4のプライド編でご紹介した審判養成コースでのプレゼン活動をきっかけに、
試合中やプライベートの場面であっても、
僕はこの1年間、「思いの伝え方」に徹底的に拘ってきました。
そこで今日は、僕がこの1年間で感じた「伝える」ということを、
プレゼンでの伝え方をメインに、レフェリーでの経験、気付きを交えながら、
社会で共通して使えるように落とし込んでみたい
Vol.7 先輩としての振る舞い編 -後輩のこと、ちゃんと見てますか?-
このnoteを読んできてくださった方はもうお分かりだと思いますが、
僕は出来るタイプの下級生ではありませんでした。
ここで言う、「出来る後輩」というのは、
先輩の話を素直に聞くことができ、
先輩にとって扱いやすい後輩であるということです。
小生意気であったという表現が伝わりやすいかもしれません。
こういうタイプの後輩は、分かりやすく目をつけられて、
潰されます笑
自分の意見を通したいのであ
Vol.8 南米編 -継承するとは?-
8回目まで来ました。
今日は僕のレフェリー人生で欠かせないビッグイベント、南米研修について書いていきたいと思います。
南米について話し出してしまったら、
これだけでも項目10個書けてしまいそうなくらいの勢いなんですが、笑
その中でも僕が特に心に残っている「継承すること」について書きたいと思います。
南米のエピソードに入る前に、
まずは僕が尊敬する先輩がよく話している、伊勢神宮の大工さん達の間で
Vol.9 自分と合わない上司、組織との向き合い方編
このnoteも9回目を迎えました。
今日は、自分に合わない上司の元で、合わない組織の中でどのように生きていくか、ということを書きたいと思います。
まず、すごく当たり前のことから書きます。
合わない上司、組織に当たってしまった時、僕らには2つの選択肢が用意されています。
続けるのか、やめるのか。
そこにいる価値を何も見出せなかったり、
そこにいるデメリットの方が大きいのであれば、やめればいい
Vol.10 選手のためのレフェリー編
ついに最終回を迎えました。
10回目の今日はこれまでの記事をまとめていくと共に、
そこから見えるレフェリー像を言葉にしていきたいと思います。
まず、僕がここまで書き連ねてきたnoteは2種類に分けることが出来ます。
一つは、レフェリーとしての学びを書いたもの。
もう一つは、人としての学びを書いたものです。
この2つの学びは並列しているもので、密接に関係していると思っていますが、
今回はあえてオ
番外編. 人生が豊かになるメモの取り方編
第10回目までnoteを更新していく中で、
「なんで毎日そんなに文章が書けるの?」と反応していただけることが何度かありました。
その答えは、
「膨大なメモが蓄積されていたから」ということにあります。
今回僕がレフェリー卒論を書くにあたって行ったメインの作業は、
大学の4年間を思い出すことではなく、
蓄積していた膨大なメモを10個にカテゴリー分けすることでした。
1から経験を書き出して