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人は誰でも鬼になる原因を持っている Netflix「ONI」より

「ONI」をネトフリで鑑賞。アニメ?なのかな?フェルトっぽい質感で、とってもかわいいキャラクターがたくさん出てくる。監督はPIXARにいた人。私はPIXAR推し。
風神雷神・鬼・天狗・カッパ・人間。いろんな人間以外の生き物もたくさん登場。まるで地球は人間だけのものじゃないよ、目に見えるものだけじゃないよというメッセージのように‼
そして、人間以外といえば、シェイプオブウォーターのギレルモ監督を思い出す。昔は人間以外に愛なんてないわよって思っていたけど、その「愛」ってのは「性愛」にフォーカスしていっていただけで、愛は何種類もあるものね。

はい 以下 ネタバレあります。




さて本題。
「ONI」あなたのONIは何ですか?
てなわけです この作品のテーマは。
そんでもって ONIとは

恐怖心

なんです。
どんなに穏やかな心で過ごしていても、小さなことや、周りの環境からのプレッシャーやストレスで恐怖心がモンスター化してONIになってしまうよと。だから、だれもがONIになってしまうんだよ。というお話。誰の心の中にもONIになるきっかけは眠っているんだと。
人種や考え方、種類が違うからと言って個人を見ることなく、差別してしまうとおこる悲劇の構図もうまく描かれています。人がストレスをためていく構図、怒りを溜めすぎるとどうなるかの構図、差別とは。集団が集まるとどうなるか。

人間以外のキャラクターで可愛く描かれていますが、モチーフはすべて人間界で起こっていることそのものです。
恐怖心をあおり、孤独を深めるとその人はどうなるのか。
それは人間だけじゃないのかもしれません。

そして、いまONIだと思っている人も、心のどこかに、柔らかい部分があって、それを忘れてしまっているだけなのかもしれないと…

主人公おなりの育ての親 雷神はおなりに、自分の子供に見せるために、角を折ってつけてあげます。そして朝起こしてご飯を食べさせて、人生はこんなに楽しいんだよと育てている。本当は雷神なのに、おなりのために生きようとする。それが楽しみであるように。そんな雷神を追い詰めるのは、差別なんですね。詳細はぜひ本編でご確認ください。

そしておなりの友達カッパ。おなりを思うあまり、秘密にしていたことがバレてしまいます。でもそれはおなりを助けるためにバレてしまった隠し事。それでも二人の友情は壊れません。自分が妖怪ではなく人間だと気づいたおなりは、カッパに私は人間だからと別れを告げようとしますが、そんなおなりにカッパはいいます

おなりはおなりなんだよーー

と。

まさに自分らしく生きる、自己肯定感、本来の自分にもどる。
私がブログで書いてきた(NOTEには書いてないかな)そのもの。

ほんとね、PIXARではないけれど 元PIXARには 毎度 やられる。刺さる作品。

恐怖心。お金が無くなる恐怖、子供がいじめられる恐怖、親が私を無視する恐怖(これは薄まってきたかな)、たくさん恐怖があります。
その恐怖心にフォーカスすると、自分の心の傷、ブロックなんかが見えてきますよね!

みなさんが おだやかーに過ごせますように。




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