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オーディオブック傾聴録117(サピエンス日本上陸)

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8時間55分(紙本338ページ−講談社2020/02/13刊)。
著者 海部 陽介、朗読 隈本 吉成。

参考リンク(著者・朗読)


✏️前回の日本の日常ー生活文化の歴史「民俗学」の次は、とうぜん『日本人はどこから来たのか?』ですね。


『サイエンス日本上陸 3万年前の大航海』
海部 陽介 著・講談社

はじめにーークロマニョン人への嫉妬

目次

第1章 プロジェクトの誕生

  冒頭で登場したクロマニョン人とアジア人の関係を理解すると、
  両者の違いが表面的であることに気づく。
  その認識で遺跡証拠を見直してたどり着いたのが、
  最初の日本列島人が海を越えたという新たな事実。
  そこから生まれた、実験航海の構想について話したい。

第2章 3万年前の謎

  台湾から与那国島を目指す実験航海の前に、
  いくつか解いておくべき謎がある。
  まず手元にある情報を整理して、
  3万年前の世界と琉球の海についてイメージを固めたい。
  それから未解決の重要課題を洗い出して、
  私たちがおこなう実験のプランを立てよう。

第3章 草たば舟ーー原始の舟の潜在力

  3万年前の航海舟の第一の候補は、
  人類最古段階の舟の一つとされる、草を束ねた舟。
  与那国島での製作実験に参加した誰もが、
  その勇姿と浮力と安定感に驚き、魅了された。
  ではこの舟を漕いで海を渡れるか
  ーーそれはやってみなければわからない。

第4章 竹いかだ舟ーー最有力モデルの検証

  次に検証すべきは、多くの研究者が人類最古の
  航海舟ではないかと推察してきた、竹の筏舟。
  その台湾での製作体験は、驚きの連続だった。
  私たちは完成した竹筏舟を、台湾の東側海域を
  流れる黒潮の上でテストする。
  そこでこの巨大海流のパワーを思い知らされる。

第5章 丸木舟ーー最後の可能性

  最後に残された仮説が成り立つかどうか、
  新たな実験を開始しよう。
  まず3万年前の道具で巨木を切り倒し、
  丸木舟を作れることを確かめる。
  そこからこの舟に乗り、その特性を知ろう。
  丸木舟はデリケートで扱いが難しいが、
  黒潮を越える可能性が見えてきた。

第6章 黒潮を越える実験航海

  本番の航海に出る前に、これから渡る海について知ろう。
  その上で、後期旧石器時代の祖先たちが、
  台湾からいかにして目標の島を見つけ、
  そこを目指すためにどのような作戦を立てたのかを考えたい。
  待ち受ける困難を予測できれば、成功のチャンスは広がる。

第7章 台湾から与那国島へ

  いよいよ本番の実験航海が始まる。
  男女5人が漕ぐ丸木舟は、黒潮を越え、
  その先の見えない島へたどり着けるか
  ーー旧石器人が乗り越えたはずの難関に、
  現代の私たちが挑む。
  祖先たちが成し遂げたことの本当の重みを
  理解したければ、これをやるしかない。

第8章 祖先たちはなぜ島を目指したのか

  後期旧石器時代の男女は、
  なぜリスクの小さい大陸の他の場所でなく、
  遠方の小さな島を移住先に選んだのか。
  そこには、旧石器人の知られざる挑戦心が見え隠れする。
  祖先たちの実像を追いながら歴史を見直すと、
  私たち自身を理解する新しいヒントが見えてくる。

おわりにーー感謝を込めて
参考文献

✏️参考リンク


あとがき(独学ノート📝)
日本人の祖先たちの壮大な航海。




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