坂道3番組、笑いとかわいいのマーブル。/2020.6.8

今週も面白かったですね、ひなあい。
潮紗理菜さん大活躍で。開始3分でがっちり心を掴まれた。
あらゆる話がインドネシアに帰結する、まるでヒーローの予定調和のようなおもしろさ。
話し方も上手で、句読点がうまく慣らされ、流れるように話が過ぎていくので、声質と相まって聞いてられる。耳心地がいいんだわあ。

いつもひなあいまで坂道3番組ぜんぶ観てるが、ひなあいだけグリーンバックで遊んでるのが、らしいなってなんか思った。

今週は観ていて、番組のつくり方の違いなのか、番組の色を乃木中とひなあいけやかけに分類できるなと思った。

テレビ番組が30分を通して、視聴者の反応が起きる瞬間が、断続的でスパンが短ければ、面白い番組と言えるだろう。
アイドル番組でその反応の瞬間をつくる要素は、笑いかわいいの2点だ。
「ウケる」と「かわいい」、笑い>かわいいなのか、笑い<かわいいなのか、この配合で番組の色が変わるんだろうな。

『ひなあい』は言わずもがな、どバラエティと言えるくらいオモシロに振り切っている。もちろん、笑い>かわいいに分類できる。
オードリーがバラエティの定番やセオリーを織り交ぜ、てオチを見つけられるようやさしく誘導している。わざとらしさも面白かったりするしな。
オードリーのメンバーの個性を汲み取って、流れに組み込む技術がすばらしい。おもしろいことに積極的なサイクルを生んだ要素はそこにあると思う。


その前番組、『けやかけ』は笑い<かわいいだと思う。
これはゴールから考えてしまったが、土田さんのスタンスがファン側なんだろう。リモート収録で部屋の様子をみた際「普段見られないからいいよね」みたいなことを言っていた。常にファン目線で、アイドルのかわいい姿を見たい、見せたいと考えているのではないか。

澤部さんはそんな土田さんのスタンスを受けて、番組に必要な”笑い”の部分を担ってくれているんだと思う。
けやかけのおもしろさは、コンビではない2人の明確な分業で成り立っている。


『乃木中』は番組歴が長く変遷を経ているだろうけど、笑い≦かわいいだと思う。
もはやバナナマンの2人と話してるだけで、その関係性にかわいいと思ってしまう安定感。設楽さんのいたずらっぽい仕掛けがどう転ぶかは多分振られたメンバー次第な部分があるのかもしれない。

日向坂メンバーのバラエティスキルがフィーチャーされがちだが、乃木中ではそのスキルにわざとらしさがない。乃木中では予定調和を感じさせない、ごく自然にやりとりが行われる瞬間がある。
やはり経験値が違うなということを思い知る。

やっぱ乃木坂ってすげえんだなって思った日曜深夜だった。

おしまい。

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