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ひなあいでもこういう日はあるよねって話。

今週も『日向坂で会いましょう』おもしろかったですね。

今週は新三期生が番組に登場して1周年を記念し、3期生たちがこれなら先輩たち1,2期生に勝てる!という競技で対決を行う「下剋上バトルで爪痕を残しましょう」企画。今年に入ってもう3回目の対決企画だ、血の気がおおい。

ちょうどこの土日で前身番組『ひらがな推し』Blu-rayを見ていくつか対決企画を観返したところだったんだけど、この企画の「勝ったら相手のお気に入りのお弁当がゲットできる」というルールはすごくいいなと思った。対決企画は熱い勝負や思いがけないハプニングなどが見どころだけど目的がない。がんな推しをみていて何やってるんだろうと思った対決がいくつかあった。(企画の目的が「相手に勝つ」より「身体を張る」に重きを置いているので、試合という見方をしてしまうといまいち手ごたえを感じられないのは当たり前なのだけど)今回お弁当争奪ルールが加わることで目的をつくり、勝負感をよりつよく演出できている。そしてこのルールは自分の好きなお弁当をベットしてるので勝負はすべて防衛戦になる。対決に熱中するあまりアイドルがわるく映ってしまうリスクをなるべく抑えられるようできている、とてもいいシステムだと思った。

さて今回大きな見どころとなったイントロ対決でのハプニング、回答ボタンがうまく作動しなかったことを発端とする一連の件について、少々アダルトチームの傍若無人っぷりが目立った。いや、目立ってしまったというべきか。

対決企画は見方がけっこう重要で、バラエティとみるか/勝負としてみるか、で感想が分かれてくると思う。イントロクイズをバラエティとしてみれば、大きめのハプニングに翻弄される人びとをみて素直に楽しめると思うが、勝負として真面目に見てしまうと3問先取の対決で負けそうになった先輩たちが機械とルールにモノ申して勝った、という見え方にもなってしまう。対決は後輩4人vs先輩18人。状況だけみればガチガチにパワハラである。今回の主役は3期生たちだ。勝負で本気を出さないのは失礼だけど、主役を立てることだって先輩としての正解の振る舞いだったんじゃないかとわたしは思う。散々ガヤガヤして負けてたらもっとおもしろくなっただろうな。なじみのスポーツならまだしも本業でもないバラエティだと手心を加えることはかなり難しいってところも悩ましい。

ゲームが進むにつれ、勝負に過度に熱中して過ぎたことに気づいた先輩たちも自身で引っ込みがつけられなくなってしまったように感じた。わずかなほころびから良くない方向へ荒れてきたなか、何とか軌道修正を試みようとするシーンはいくつか見られて、松田好花さんの5問先取制へ変更する打診はいわゆる「泣きの1回のためのお願い」がやりたかったのかなと思ったり。中でも、さすがだなと思ったのはキャプテン・佐々木久美さん。散々めちゃくちゃな要求をしたうえ勝ってしまい叙々苑弁当に手をかけようとするメンバーたちに「重くて食べきれない」と名乗りをあげたのは本当に素晴らしかった。ひろくたかい視野をもっている信頼できるキャプテンだ。あやうく若林さんの「日向坂は縦の感じがすげえ」が本当になるところだった。

キャプテンのような視野は20歳そこそこの人間が簡単にもてるようなものではないと思う。あるていど経験を要するし、知識として知っていても実行に移せるようになるにはまたさらに時間と経験が必要だ。人間なんてしょせん未熟な生きものなのだ。潮さんあたりはあとあとメチャクチャ落ち込んでそうだし、このことはそっとジャムにして冷蔵庫に入れようとおもう。ここまで話してきてあらためて、復帰時にオードリーをどこまでいじっていいのか?という疑問をもっていた影山優佳さんのクレバーさを再確認するなどした。

余談になるが、春日さんMCの丹生明里さん生誕企画がこんなかんじに番組がうまくドライブしなかった。あれはどちらかといえば人災に近い現象だった。毎回おもしろいひなあいでもこういう回がたまにあるよねって話。
さて、そんな荒れ模様を蹴散らすかのようにとても楽しそうな次回予告が流れた。ひなあいはおもしろいと楽しそうが交互にくるから毎週何回もみているのにまったく飽きない。

追記:素晴らしいコメントをいただきました。コメントをぜひ読んでください。

おしまい。

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