社会性からの学び

ゴールデンウィークの10日間を喜んでいる人たちも多いとは思うが、やっぱり好きじゃないですね。この制度は。 と言いつつも、しっかりこの波に揉まれながら家族旅行をして来ましたというお話です。

義両親も一緒であったこともあり、慣れた旅スタイルを今回は封印し、テントからはじめてのホテル泊を東北の旅で。
予約した12階のスィートルームは正解。
窓から見た朝の眺望は素晴らしく、高原の景色に心を打たれた。
子供たちは広いベットを喜び、ホテルの旅も悪くないと実感することになる。

渋滞の車で長いこと車中に閉じ込められた子供たちを解放するためなのか、ホテルのロビーには子供の日に因んだ広場が用意されていた。
知らない子同士がどんどん仲間を呼び集めて遊ぶ光景がどこか昔を思い起こさせ懐かしく、眩しい。
子供の遊びとは本来ゲーム機や遊具などがなくても、人と場所があれば遊びは成立するものなのだ。

うちの子たちはどうするのか?と思い、しばらく放ってみることにした。
最初に声を掛けたのは、兄貴の方。
妹は、こちらをチラリと横目で流しながら、目配せをして大人の助けを乞うている様子。
兄貴の方はもっと本能的で、シラッと仲間に入り込もうとするが無視をされ続けていた。
これでは話にならんと思ったみたいで、ハートの強い兄貴は更に声を掛けはじめた。
「仲間にいれーてー」
子供の世界は残酷だ。
自分とは違う、知らないという者は徹底的に無視をする。
これは子供だけの話ではないなと思いながら、しばらく見ていた。
仲間に入れて欲しい。
その時に誰と話をすればいいのかを見極めるのが大人の世界の話だが、子供はどうだろうか?
すると、やはりこのグループにもイニシアチブを取っているリーダー的な存在の子がいるのが大人から見る目では明らかだった。
彼を口説けば、仲間に入れて貰えるはず。
うちの子はどうアプローチしていくのか?と思いつつ、見ていたが無視は引き続く。
そもそも彼がイニシアチブを取っているリーダーだという認識を持つこと自体が難しいのは明らかだった。
次々に声を掛けるが、仲間へ入れることに責任を取れないただグループになじんでいるだけの子に声を掛けたところで意味がない。
無視が引き続く理由はそれしかない。
しばらく見てたが、埒が明かないので息子を呼び寄せ一言だけ忠告をしてみることにした。
「リーダーはあいつだよ」
その後、息子が取った行動にあっけに取られたが、我が子ながらさすがと思った行動を取る。
おしりをペロンと出し、彼から笑いを取った後、「僕も入れて」と言ったのだ。

このどうしようもない連休の中でもいろいろと学びは多かったように思う。
やっぱり連休は分散した方がいいし、たまにはホテルを使うのも悪くない。
誰と話をすればいいのかの見極めと、行動に移すときには大胆さが大事という点など、非常に有難く学ばせて貰うことができた、休暇であった。

しかし、子供の世界は残酷だ。
ある程度一頻り遊び倒すと、ポツポツと子供がグループから離れていき、最後に残ったのはリーダー的な子だった。
迎えに来る親がいない彼は、どうやらここで働く従業員の子のようだ。
一人に戻り、いつも通り一人遊びに戻ってからも上手に遊んでいる姿が少し哀しく見えた。

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