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S15使用構築 眼鏡オーガ軸 【最終97位】

<はしがき>
 昨年の9月頃にSwitch難民を卒業し、ポケモン剣盾を購入したものの、ランクマッチは毎月マスターボール級にあげるだけで終える程度の対戦しか行っていなかった。
 12月に開催された竜王戦予選は、過去世代で取り組んでいたのもあり、今作で真面目に対戦に取り組んだ唯一の機会であった。しかし、シリーズ8から同じくランクマッチでの竜王戦ルールの起用を知り、やや消化不良で終えていた竜王戦予選のリベンジを果たすべく、2月はランクマッチに取り組んだ。その際に使用した構築を記事という形で残すことにした。

※3/2追記 サムネイルのパーティ画像にチームIDを記載


構築経緯

 禁止伝説枠は竜王戦予選から使用していたカイオーガを引き続き使用。 カイオーガは、有利対面を作ると相手がどれか一体ポケモンを切らなければならない場面が発生しやすい。対策として貯水等の無効より、数値受け(+タイプ受け)の駒で受けていくパターンの方が多いため、それを見越して火力に重きを置いた型にすることで一気にサイクルを崩壊させる動きを考えた。この動きに沿った持ち物はいくつか存在するが、すぐに火力が出せてかつ潮吹きを連打しやすいこだわりメガネを採用することにした。

 次に、スカーフ型と違い上から攻撃できる範囲が限定されてしまうため、相手の素早さを操作するポケモンと組ませて、カイオーガでの全抜きをサポートできるようにした。(サンダー、ミミッキュ)

 また、一般枠の中でも、禁止伝説も含めてまとめて倒すことが出来るくらいのパワーがある強力な抜きエースが存在するので、カイオーガが万が一削り切れない場合でも、裏にそういったポケモンを添えることによって積みリレーのような形で勝つことも視野に入れた。(ドリュウズ、パルシェン)

 残りにカイオーガで相手をしにくい物理アタッカーの禁止伝説(ゼクロム、ネクロズマ等)に対しての補完を添えて、構築の完成に至った。(ナットレイ)


コンセプト

①カイオーガをメインで通す (カイオーガ+サンダー+ミミッキュ)
 カイオーガの火力を押し付けて、ダメージレースで有利をとりながらサイクルを回し、必要なときはS操作を行いながらカイオーガを通していく。ラプラス以外の水無効枠がいる場合は、裏の削りと眼鏡「れいとうビーム」の火力でごり押しする。ダイマックスは基本的に技を打ち分けるためにカイオーガに切る。

②カイオーガ+積みのWAを通す (カイオーガ+サンダー+ドリュウズorパルシェン)
 主に受けサイクルのような構築に対して、カイオーガで荒らした後に積みアタッカーでスイープする。パルシェンは単純にタスキ枠としてダイマックスの切り返しとして起用するパターンも存在するため、積みリレーというよりは対面のような動きをとることも多い。場合によってはドリュウズとパルシェンの両選出で圧力をかける。ダイマックスはカイオーガかドリュウズ(刺さっている場合はパルシェン)に切ってスイープを図る。

 例外として、カイオーガを選出しにくい場合は、サンダーナットレイでサイクルをしするか、②のような動きでカイオーガで少し削って雑に削りを入れて切りながら積みアタッカーのどちらかを通す。


個体解説

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 構築の主軸。性格は火力を最大限に出すためにひかえめ。2つ目の水技の候補は「こんげんのはどう」か「なみのり」のどちらかになるが、「こんげんのはどう」並の火力が欲しい場面がほとんどなく、技を外した時に大きなテンポロスになりかねないと判断したため、「なみのり」を採用。一応おくびょうの持ち物補正のない「しおふき」と同程度の火力が出せるため、ダメージが足りなくて困る場面はほとんどなかった。
 相手の壁展開に対しては、「ひかりのかべ」を貼られていても大体「しおふき」が貫通するので、片壁だけしか貼らせずにして、後述のパルシェンやドリュウズを通していく。HPとすばやさのラインについては、耐久に少し振ったことによって、相手の攻撃をなんとなく耐えて活きる場面が多かったので、もう少しHPに努力値を回してもよいと感じたが、どこまでのラインを考えるかは課題となるところである。


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 S操作や対面操作の役割と初手に出てきやすい襷持ちのアタッカーに対して投げる駒。単純な場持ちの良さを考慮して、オボンのみをもたせているが、ウーラオスの「あんこくきょうだ」2発や、ザシアンの「ワイルドボルト」+「じゃれつく」に対して耐える確率を上げるためにたべのこしをもたせるのも一考。特性以外でも能動的にまひ状態を狙いたいため、「でんじは」を採用。


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 S操作のための駒その2。こちらはサイクルの中でというよりは、主に相手のダイジェット持ちのダイマックスに対して切り返して「でんじは」を入れにいく意味合いが大きい。ここの枠はサンダーやイベルタルに対して投げるバンギラスなどに変えていた時期もあったが、最終的にどのポケモンに対しても比較的投げやすいこのポケモンに落ち着いた。


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 積みエース兼スイーパーの駒。環境上位のポケモンに刺さっていそうなのと、受けサイクルの崩しに一役買ってくれそうなので採用した。ダイジェットに対する切り返しとしても使用する。型は「ロックブラスト」を打ちたい相手がラプラスくらいしかいないため、代わりに「ハイドロポンプ」を採用した両刀で使用。カイオーガと縦に並べて役割集中することがメイン。雨状態であればC+2のダイストリームで大体のザシアンを落とすことができるが、ザシアンの「でんこうせっか」や、裏にいやすいラプラスの削りを考える必要がある。


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 積みエース兼スイーパーの駒。電気技の一貫を切る役目も存在する。型については特に何も考えずにAS極振りでいのちのたまを持たせたが、耐久に振ったりラムの実等別の道具を持たせるなど、考察の余地がまだ大きい。
 「いわなだれ」の枠は、怯みのワンチャンスなどを考慮して採用したが、最大火力を鑑みて「ロックブラスト」でよかった。


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 カイオーガで相手をしにくい物理アタッカーの禁止伝説や、カイオーガ+ナットレイミラーに対してカイオーガ同士の対面からナットレイにひかれた場合の引き先。「アイアンヘッド」はプリザポス等に対して打ちたいのと、ナットレイミラーで先制を取りたい関係上最遅にしていないため。
 「てっぺき」を搭載する余地もあるが、このポケモンにダイマックスを切ってダイスチルを打つ動きでもあまり困らない。前述のとおり、たべのこしをサンダーに渡して、ウーラオスに対面で勝ちやすくするヨプの実を持たせるなどの可能性は十分に存在する。また、ナットレイが「でんじは」を入れたいポケモン(エースバーンやウーラオスなど)を最も誘いやすいため、このポケモンにも「でんじは」を搭載することは十分に考えられる。


戦績

戦績:157勝107敗
最終レート:2062
最終順位:97位

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所感

 長いことポケモンの対戦にブランクがあったのと、そもそもレーティングシステムが存在する対人ゲームに適度に距離を置くようにしていたので、もうこの先、ある程度上の順位を目指してがっつり対戦をすることはないのだろうなと思っていた。しかし、竜王戦というルールが自分にとって楽しんでできるルールであることに気づかされ、12月のインターネット大会であまり奮わなかったリベンジも兼ねて1か月楽しくポケモンをすることができ、とても満足している。
 最初は3桁順位までいけたらいいなくらいの気持ちでやっていたのだが、毎日何戦かやるたびにプラスのレートで運よく終わることができていたので戦績的にも自分が十分納得できる位置までいくことができた。学生の頃よりかはゲームができる時間がもちろん減ったが、それでも2月はそこそこ時間が取れる環境にあったのも大きい。また機会があったらランクマッチでもう少し上の順位を狙うことに挑戦したい。しばらくは仕事の関係上でまたのんびりやっていきます。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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