Xデザイン学校 vol.7-8

常識が……ない!

あたらしい企業(施設)とお付き合いを始める際に、ネットで調べられる範囲で企業分析を行っていますが、長所と短所を書いてみようとなるときにいつもつまづきます。なんとか書いてみているものの、やはり、企業の弱点を見抜くということができていない。自社のことを、他人の視点で見ることができる貴重な機会だったと感じました。おっしゃる通り、カタログの欠点は知っているのかもしれませんが、それに気付かないふりをしているというのが現状なのかもしれません。自社でも年に1回、カタログ制作をアップデートするためのmtgが行われていますが、そもそもカタログの立ち位置とはという話をあまり社内で聞いたり、考えたりする機会はありません。そのことに気付くことができました。
また、カタログを作っている社員自体(カタログ制作には関わらない私も含め)が「常識」がない!んだなぁと痛感しました。カタログを使う人が、どんなルートを辿って購入に至るのか、誰からも聞かれませんし、誰もよく知りません。そういったことを調べて伝えるのが「お客様の仕事」くらいに思っていたかもしれません。そういった、ユーザーや使い方の調査はずっとお客様任せ、お客様がやってくれないならしょうがないと飲み込んで、今まで仕事をしてきてしまっていたのだなと痛感しました。クライアントワークは、お客様が良いと思うものをつくるという先生の言葉にぐさっときました。そう、おっしゃる通りなんです。だから今まで私たちは技術以外に変化の幅が狭いまま来てしまったのかと思います。
その業態自体を変えることは、現段階では難しいかもしれませんが、社内の取り組みのひとつとして、今回のようにできる範囲で調査をすることで一緒に焦ってくれる人を見つけられるのではないかなと思いました。


上位下位分析法

私たちが学校で教わっている「方法」は習えばすぐ誰でもできるのではなく、その方法を通して「考え方」を学んでいる最中なのだと思いました。だから「すこしやらなくなると筋力が衰えて〜」というお話がとてもしっくりきます。普段の仕事や生活のなかで、起きている事象は人のどんな欲求やニーズに基づいて起きていることなのだろうか?と常に考えることで、トレーニングしていくことが必要なんだなと感じました。


コンセプトは、一言じゃ言えない

カタログのご提案を毎年のようにする際に、必ずついて回るのが「コンセプト」というものです。弊社ではコンセプトという言葉の意味ではなく「ご提案のテーマ」のような使い方をしているような気がしています。ここが最初に理解する場がなく、私を含め新入社員がつまづいているような気がしています。とにかく「ひとこと」で言えることはそれだけいろんな解釈を産んでしまうということです。
他人によって解釈が変わってしまうコンセプトは、いろんな人の手に回ったときにうまく動いていきません。「コンセプト」というものは他者の手に渡ってもうまく運用できるものこそがコンセプトと呼ばれるべきものなのかもしれないと感じました。他者に回ると「?」となるのは、テーマとか、その場かぎりのものと言えるのかもしれません。そうなってくると、たくさんの解釈を生まないように、コンセプトはできるだけ詳細で具体的、想像しやすいものである必要がでてきて、その「かたち」のひとつが、シナリオ・ペルソナ法なのかもしれないと思いました。
箇条書きにして簡潔に、一言でいうと?など、時間のないビジネスマンに向けてはできるだけ簡潔に理解してもらうことが求められているように思います。しかし、簡潔な理解はもしかしたら、あまり理解できておらず、分かったような気になってるだけなのかもとも思いました。「しっくり」くる、「肚落ち」してもらうためには、具体的に想像できるくらい、ある程度詳細でわかりやすいことも有効なのかもしれません。


「しっくり」き始めた2つの出来事

今日新聞を読みながら、突っ込みをいれている自分に驚きを覚えました。今までのわたしの新聞の読み方は「読んでもよく分からないことばかりだし、なにか世の中の兆しになりそうなことをせめて見つけよう」という読み方で、新聞に書いてある出来事を理解して、自分の意見が出てくるということはありませんでした。

もう一つ自分に驚いたのは、アフターデジタルを読み直したときです。以前夏頃に会社の先輩に薦められてちらっと読んでみたものの、出てくる単語や会社一つひとつの理解が追いつかず、すごいことは分かるけれど、いまいち腑に落ちていませんでした。しかし、先ほど読み返してみると、単語全てが知っていることというわけではないものの、毎回の授業で先生がお話しされていることがちらちらと顔を出し、書いてあることを理解しながら、反芻しながら読み進めることが出来ました。

これが「しっくりくる」ということか、と腑に落ちました。私は普段の仕事と、世界や社会の情勢にギャップを感じており、どうしても新聞に書いてあることや本に書いてあることを自分ごとに出来ないままでした。しかし、毎回の授業で先生の講義を聞くうちに、気づかぬうちに少しずつ私のなかに溜まっていたビジネス視点?のようなものが、今日やっと見え始めたのだなぁと感動しています。

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