noteで活躍するお店が一同に集まる祭典 「note クリエイターズマーケット」を開催したい
「実際にここに来るまで、このお店は架空の存在だと疑っていました」
そんな衝撃の一言を、遠方から来られたお客様に言われたことがある。
けれどもそれも無理はない気がする。
うちのお店は立地が悪い。最寄り駅も遠くてバスに乗らないとたどり着けないため、公共の交通機関を使おうとすると陸の孤島のようになかなかたどり着けない。
更には2018年10月にオープンし、1年ちょっとで新型コロナウイルスの影響下に突入したために、遠方からのご来店も難しい。
noteを活用して、どうにかネット通販やクラウドファンディングをすることでなんとか営業してきたけれど、実店舗があるのに来てもらえない状況が長く続いてきた。
そんな中で、まもなく4周年を迎えるうちのお店は一つの決心をした。
「来てもらうのが難しければ、移動販売車で会いに行こう」
こんなことをやりたい……という妄想ではない。なぜなら車は既に注文してしまったからだ。
ホンダのN-VANという軽自動車を借金の上で購入し、移動販売車として機能させていくという取り組みは、自分自身ワクワクすると共に不安だってある。
そんな時に、noteさんで「noteクリエイターサポートプログラム」なるものが発表された。クリエイターが創作を続けられるよう、noteがさまざまな手段でクリエイターを支援するという取り組みは、今回の移動販売車を使った挑戦にピッタリなので、今回はノミネートさせていただくことにした。
そうと決まれば、自分だけの取り組みにするのはもったいない。
移動販売車で日本各地を周った後、前々から構想していた大きなイベントをやってみたい。
noteを使って商品を販売するお店やクリエイターが一同に集結する祭典「note クリエイターズマーケット」を開催したいのだ。
今回はそんな4周年を迎える小さな文具店のこれからの挑戦を、これまでの経緯を踏まえてお話させていただきたい。
なぜ「note クリエイターズマーケット」を開催したいのか
大阪の北の方にある箕面市(みのおし)という場所で、文具を中心にセレクトして販売するお店を始めてもうすぐ4年になる。
2019年には、大阪の玄関でもある梅田駅や新大阪駅から、御堂筋線に乗れば直通で来れるようになる……という話を聞いて出店したものの、鉄道の延伸工事は遅れに遅れ、2022年の今になっても開通していない。最寄り駅からは歩くには遠く上り坂、バスに乗らなければたどり着けないため、なかなかなアクセスの悪さだ。
お店の入っている建物はアパレルの倉庫に使われているビルで、入口は年季の入った赤い搬入用エレベーターで3階まで上がり、半信半疑で奥に進むとうちのお店が見えてくる。
この隠れ家感は決して悪くはなく、むしろ気に入っているポイントでもあるのだけど、新型コロナウイルスの影響もあって、遠方に出向くことに抵抗感があるここ数年は本当に辛いことも多くあった。
そんな中で、うちのお店がなんとか存続することができたのは、ネットストアの存在が大きい。新型コロナウイルスの影響によって急速に定着した「リモートワーク」が追い風となり、A4コピー用紙を活用する文具というマニアックなこだわりをもったうちのお店の商品は、安定してご注文をいただけるようになった。
その原動力となったのは明らかにnoteだ。
週一回のペースでコツコツとマニアックな文具情報を発信し続け、2022年9月現在でフォロワー数は8000名を超え、年間PV数も160万PVに到達。
ほとんど広告費をかけずに商品やお店のイベントを告知できてきたのも、noteのおかげと言って差し支えない。
ネットストアを中心にお店をやっていると「実店舗はいらないんじゃないですか?」とよく言われる。
確かに実店舗を持たず、ネットだけで展開するお店もたくさんあることは知っているし、そのメリットもよく分かる。
けれども実際にふらっとお店に寄って商品に触り、店員さんと喋ることができる場を持つことは、これからの時代大切なような気がしている。
そんな想いから実験的に東京で開催したイベント「偏愛文具展」には3日間で200名以上が来場。
東京のお客様とはこれまで、ネットストアやnoteを通してでしかコミュニケーションを取れなかったけれど、初めて商品や空間を見ていただきながら直接お話することができ、大盛況のうちに終了することができた。
ただ、移動販売にはもちろん「商品の配送費」「自分自身の交通費」「売場設営作業」等の様々な作業やコストが発生する。
原付バイクしか所有していない私は、商品を持てるだけ持って移動したり、宅急便で発送したりとイベントごとに試してきたが、なかなかそのコストも馬鹿にならない。
ならば、売場と在庫と店主が一緒に移動できる「移動販売車」であれば、これらのコストをひとまとめにしつつ、会場によっては車そのものを売場とし、または搬入に使用するだけにもすることができるのではないかと考えた。
自分のお店だけでイベントを打つことにも慣れているため、日本各地でカフェや雑貨屋さんの駐車場をお借りできれば、そのまま1日お店を開くことができる。
イベント出店中もネット回線さえあれば、ネットストアの発送は代行会社にお願いしてネットストアと移動販売車を両立させることができる。
これまでにない新しい移動型店舗のありかたにチャレンジして、日本各地のお客様と会いに行きたい!と考えたのである。
移動販売のベース車両として選択したのはHONDAのN-VAN。
助手席部分が平らにたためて、助手席扉と後方扉の間の柱がないという設計がユニークで、棚を置いたりするのもやりやすそうだと判断した。
実は、HONDAもN-VANをお店にするカスタマイズを公開していて、車をただの移動の道具ではなく、第三の居場所として提案していたりする。
その熱の入り様は、この車両のカスタマイズに使用した木製カウンター部分の設計図まで公開していることからもうかがえる。
ここまで用意してもらえれば、移動販売車になった状態もイメージしやすいし、どういった加工をしていくのかを大工さんと共有しやすい。
N-VANの車体自体は既に注文済み。
カスタムにかかる費用については補助金を一部当てながら、作成する形ですでに準備は進んでいる。
日本各地での開催に向けて、北海道、北陸、中京、四国、九州となるべくいろんな場所で会場を提供してくれそうな方に声もかけはじめている。
北海道や九州へのアクセスは、関西からはフェリーが充実しているので活用しない手はないと考えている。
特に来年の夏の暑い時期には北海道に行きたい。
そして少しずつ南下して、東京で移動販売の集大成となるイベントを開催したい。
そう、移動販売車での活動に支援をもらうのではなく、そのゴールとなるイベントにこそ今回はnoteから支援をいただきたいと考えているのだ。
そのイベントこそが私の考えている「note クリエイターズマーケット」だ。
noteクリエイターの祭典「note クリエイターズマーケット」を開催したい
そもそも「note クリエイターズマーケット」とはどんなものなのか。
その話をするために、うちのお店がnoteをはじめようとした時に、ちょうど東京でイベントがあるというので参加した時のことをお話したい。
まだ新型コロナウイルスも流行する前に行われたこのイベントに参加して、その時のトークイベントで「noteがたくさんのお店が並んでいる商店街のような場になったら……」というようなお話を聞いて、それは素直に面白いなと思った。
実際にnoteには、2022年現在でも「ショッピング」という項目があって、様々なお店の情報発信が積極的に取り上げられている。
noteを活用しているブランドは着実に増えていて、大好きなデザイナーさんやブランドさんのいろいろな話を目にすることで、更にファンになったり、取り組みを参考にさせていただいたりしている。
新型コロナウイルスの影響もあって、実際に会って話して情報を手に入れることがなかった期間が長かったこともあって、noteでは本当に様々なブランドの発信が見られるようになったように思う。
そして、これだけ面白い人が集まっているのだから、皆で集まってマーケットが開催できたならめちゃくちゃ楽しいイベントになるのではないかと思うに至った。
ただ、その開催を一人で運営できるような能力は自分にはない……
そんな時に冒頭にご紹介した「noteクリエイターサポートプログラム」でnoteがおこなう支援という項目のことを思い出した。
最大200名収容可能という「note place」を無償提供いただき、イベント運営と活動告知のサポートを頂ければ、noteで活動を行う人気のお店が集う「note クリエイターズマーケット」は実現できると思うのだ。
フォロワーさんとお会いしたり、お店同士で情報共有を行ったり、noteでの情報発信のコツを動画などで発信したり。
ネット上では商店街として成立し始めているnoteが、今度は実際の場でファンと触れ合える商店街を作る。
「noteクリエイターサポートプログラム」に採用されたなら、そんなリアル体験型イベントをnoteと一緒に作り上げてみたい。
noteさんには、まずイベントスペース「note place」の販売スペースとしての提供を2日程度お願いしたい。そして、noteさんを通して、noteで活躍するクリエイターの皆さんに参加の呼びかけを行っていきたいと考えている。そして、イベント会場の当日運営のお手伝いやイベントの告知を行うことができれば、noteを通してクリエイターがフォロワーさんとコミュニケーションできる場が出来上がると考えている。
活動資金の支援に関しては、最大の100万円を会場で当日使用する屋台等のレンタル費用や、出店者さんの交通費の補助等に当てていきたい。
正直、活動支援を得られるのであれば移動販売車の制作費用に当てたいのは山々だけど、どうせならnoteを活用しているお店やデザイナーさん皆で売上もきちんとあげられるようなイベントを開催できた方が楽しいし、楽しいイベントであればこれから始まる移動販売車の旅路のゴールとしても最高だ。
まもなく5年目に突入する小さな文具店 DOCKET STOREは相変わらずちょっとだけ無茶なことに挑戦していきます。
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