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今だからこそ送りたい「言葉のサービス」をはじめます

「甥っ子とヨーロッパのチャペルに行こうって、この前話してたばかりだったのに・・・」

百貨店へのポップアップショップ中。
甥っ子さんへのプレゼントを探している、素敵な年配の奥様との会話の中で、ふとそんなお話になった。

お客様の言葉が終盤にかけて萎んでいったのはもちろん、その甥っ子さんとの旅行が当分の間は叶わないことがわかっているからだ。
それはもちろん新型コロナの影響が、日々深刻になっているからに他ならない。

思えばこれまでは便利な世の中だった。
新幹線や飛行機に乗って国内はもちろん、海外にも容易に行くことができた。
さらに格安航空が増え、遠い土地にも安く早く行くことができるようになったから、遠く離れた家族や友人にもすぐ会えた。

ただ、コロナウイルスで一変。
不要不急の外出は自粛。
東京や大阪に行くことも気軽にできない状態がここ数週間続いている。
皮肉にも気軽に行き来できる便利さは、ウイルスにとっても世界中に伝播するために便利だったということなのだろう。

お店もいつまで開けられるかわからない。
周囲に人がいる時には、花粉症でくしゃみをすることですら視線が怖い。
年始に後輩の結婚式の二次会のビンゴゲームで当てたお食事券で、母とを食べに行く予定だった外食も難しくなった。
そんな事情もあって、私はお客様にできる限りのことをしてあげたくて、こんな提案をした。

「じゃあ、甥っ子さんへのプレゼントに、自分がギフトカードを書きますよ!」

そう。
こんな時こそ、手に取ることができる実態をもったメッセージを書くのがいいと思った。
インターネットの発展によって、いつでもどこでも繋がれる今の時代。
それでも実際に会うことができないことがストレスになることは、日本の現状が物語っているように思う。

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お客様と相談をして「この事態が収束したら、いつか約束していたチャペルにいきましょう」というような英語を、黒いポストカードに金色のペンで描いた。
(メッセージの詳細な内容はお客様の情報から少し変えさせていただいています)
お客様にこのカードを作ってお渡しすると、本当に素敵な笑顔で喜んで頂くことが出来た。

その時に、ふと思いついた。

気軽に外を出歩けず、長距離移動もままならない今。
自分のちょっとした言葉や想いを。
遠く離れた友人や、自宅で不安な日々を過ごす家族に、美しい形で届ける手伝いができないだろうか。

届いたポストカードは、きっと受け取った人の日々の支えや励ましになると思う。
そんなサービスができたら、ちょっとでも皆さんの不安を和らげられるはずだ・・・と。

あなたの想いを「代筆」する方法

いつもは会えていた大切なあの人に、ちょっとした想いを手紙に載せて届けられるサービス。
思いついたまではよかった。

ただ・・・、

自慢じゃないけど、私は字が汚い。

小学校低学年の頃までは綺麗だったらしいけど、小学校高学年になった時に崩壊がとまらなくなり、ビフォーアフターを知る担任の先生から母に「いったい何があったのか?」と事情聴取があったというぐらいに字がふらついてる。

でも、だからこそ私は努力した。
評判のボールペン。
すらすら書ける紙質のノート。
さまざまな良い道具を試しに試しまくった。
その試行錯誤の副産物として、私のお店は文具を取り扱っていると言っても過言ではない気がする。

そして私はついに書けるようになった。

金色のボールペンで迷いなく。
先程もお客様のために、黒いポストカードにお客様のメッセージを書き上げた。

ここまでの努力は大変なものだった。
英語のマニュアルに悪戦苦闘したり。
相性のいいボールペンを探して色々と試したり。
パソコンでデータを編集する方法だってなんとか我流でマスターしていった。

え?
おまえ、手書きで書けるように修練を積んだんじゃないのかって?
通信学習でペン習字習ったり、デザイン学校でレタリングを練習したんじゃないのかって?

大変残念ながら、そういった努力はしてない。
あまりにもどんくさく、不器用な私は、自分のスキルの成長を信じきれなかった。
そして1台のマシンでギフトカードを書いた。

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その名は「ペンプロッター AxiDraw V3(アクシドロー ブイスリー)」
アメリカのEVIL MAD SCIENTIST(イビルマッドサイエンティスト)という、大変ふざけた名前の会社が作った機械で、私は手書き『風』に文字を書く。

たぶん、こんなマシンでお礼状やギフトカードを書いている文具屋さんは、うちぐらいしかないように思う。
確かに機械で書くことは『手書き』ではない。

ロボットやAI、自動化の時代!・・・と言われても納得できない人もいるかもしれない。

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ただ、そこにさえ目をつむってもらえれば、あなたやお子さんが描いた直筆のメッセージやイラストも金色に描きあげさせてもらう事ができる。

「誰かに手紙を送る」ということは、年賀状ですら出す機会が減っている今の時代にはハードルが高い行為だと思う。
文通が当たり前だった時代ならともかく、現代にはメールもLINEもある。
わざわざ郵便を出す・・・というのは特別な何かを伝える行為に位置づけられるだろう。
できあいの絵葉書を買うというのも味気ないし、描くための道具も持ってない人が増えているのではないだろうか。

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白い紙にボールペンで子供が描いた似顔絵を、おじいちゃんやおばあちゃんに贈る。
それが金色になるだけで、お絵かき以上の『特別な何か』になる。

もちろん、あなたの大切な誰かに郵便で届けるところまでセットで行う。
この新しいサービスの名前は「Letter for you(レターフォーユー)」と名付けた。

お手紙代筆サービス「Letter for you」にできること

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ロゴの名前は「代筆」を意味する「Write a letter for you」という英文に由来しています。
私のお店は、注文していただいたあなたのために手紙を代筆します。
そして注文していただいたあなたからすれば、あなたにとって大切な誰か(=you)のための手紙になるように願いを込めて、この名前を選びました。

黒いポストカードに、キラキラな金色のペンで言葉や想いを代理で描き、郵便局のサービスでお届けします。

ポストカードに描くメッセージは3種類ご用意しています。

まずは英語の筆記体だけで描くメッセージ

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お誕生日やちょっとした励ましの言葉を添えて贈ることができます。
うちのネットストアで取り扱っている商品とご一緒に購入することで、ギフトとしてもご利用いただけます。

続いて日本語で描くメッセージ

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本当にちょっとした約束や、普段の生活に戻ったらやりたいことを書いて、幅広い年代の方に贈ることが出来ます。

そしてイラストや直筆メッセージの変換

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ちょっとしたお子さんのお絵かきも、会うことができない家族からすれば宝物になります。

また、全ての「Letter for you」のサービスは、当店のオリジナルブレンドコーヒーのドリップパックとセットで贈ることができます。
大阪の北に位置する北摂で親しまれている「北摂焙煎所」さん監修で作成してもらっており、普段ホッと一息つくのにオススメなスッキリとした味わいにしてもらっています。
屋内で過ごすことが多くなった今、おすすめできる組み合わせになっています。

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もちろん、ドケットストアのネットストアで取り扱いしている商品と合わせて贈ることも可能です。
家で過ごす際にオススメなアイテムを選りすぐっていますので、ぜひあわせて検討いただければと思います。

まだまだ先の見えない状況の中、不安を抱える人はたくさんいらっしゃると思います。
私ももちろん、そのうちの一人です。

この「Letter for you」のサービスが少しでも多くの皆さんの一助になればと思います。
ぜひよろしければ試してみてください。

あわせてドケットストアでは、この活動を応援して頂く皆様のサポートをお願いしております。
ご購入いただいたお客様にはお名前入りのお礼状と、コーヒーを贈らせていただきます。
ポストカードを送る予定は当分ないけど、応援するよという方はサポート頂ければ店主が大変喜びます。

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