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ネットストアをメディアに。 小さなお店の考える「noteとBASEの繋げ方」の話

「長い文章で商品を説明する時代は終わったんだよ」

私が明確にnoteを書こうと思ったきっかけは、そんな言葉だった。

2019年の年末。
時代はYOUTUBE、動画の時代なんだよと。
私は尊敬する方から、毎日商品説明の動画を撮影してアップロードしたらいいんじゃないかとアドバイスを受けた。

1周年を迎えたばかりのお店は売上も知名度もまだまだ。
YOUTUBEを撮影するというのは、世の流れを捉えた上での的確なアドバイスだった。

でも、本当にそうなんだろうか。

自分の中に、燻るようななにかを感じた。
自分自身、YOUTUBEで商品レビューを見ることもあるけれど、動画をじっと見ているのはまとまった時間が取られてしまうこともあり、なんだかんだ文章を求めることも多かった。

だからあえて、みんなが動画に向かう中だからこそ、文章の世界に活路を見つけようと決めた。

それから半年の試行錯誤の結果。
ご覧いただいた皆様のおかげで、noteの月間PV数が5万ページビューネットストアでは月間PV数が1万5千ページビューを達成することができるようになった。

これは、元からメディアプラットフォームであるnoteだけでなく、商品を販売するネットストアそのものもメディアにすることができたから達成できたと思っている。

メディアという言葉には「情報伝達を媒介する手段」という意味合いがある。
ネットストアをただの販売機会とせず、note、Twitter、Instagramといったサービスと連携させながら「情報を伝えるための一つの手段」として運用する。

仕組みを構築するまでは無我夢中だったけれど、振り返ってまとめると上記の言葉に集約されると思う。
商品の良さを伝えるためにネットストアを活用していたら、結果的にページを見ていただく機会が増え、ネットストアでの販売機会につながっていった。

今回は、2019年12月から2020年5月までの間で、メディアプラットフォームである「note」と、ECプラットフォームである「BASE」を繋げる方法を中心に模索した私のノウハウを共有する内容になっている。
noteをお店で活用したい人にとって、一つの参考になれば嬉しい。

note編集部という大切な要素

そもそもnoteとブログってなにが違うの?

noteを知り合いにすすめる度にそんな質問をよく受ける。
文章や画像の入力が心地良いとか、課金の設定ができるとか、いろいろな要素はあるのだろうけど、個人的には編集部と呼ばれる人々の存在がとても大きいように思っている。

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noteでは色々な分野に精通した編集部と呼ばれる人々がnoteを読み込んでいて、面白いと思ったものを編集部のおすすめというページで紹介してくれる仕組みがある。
こちらに掲載されるとフォローされているかどうかに関わらず幅広いnoteユーザーに記事を読んでもらえる可能性が広がる。

編集部の人たちの感性が高いからだと思うのだけど、おすすめに表示される記事はクオリティが担保されているものが多いので私自身もよく読んでいる。
ここに載るために書くというのは少し違うけれど、noteという媒体に自分の書きたい内容がフィットするのかどうかという意味でも、採用されるかどうかは一つの指標になるように思う。

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また、募集中という項目では「コンテスト」や「お題」といった「noteの運営サイドがいま書いてほしいテーマ」が並んでいる。
編集部の人たちもこまめにチェックしているテーマなので、こちらを#(ハッシュタグ)として入れながら投稿してみるのも一つの手だ。

もちろんテーマと関係ないことを書いても誰も読まないし、お題として上がっている項目は1つしか設定できないようになっているのでそこは注意してみてほしい。

Twitterから読まれる場を外に開いていく

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noteの内部でフォロワーを増やすことも 読者を増やす上で一定の効果を生む。
私のnoteアカウントも現在3800名以上の方にフォローを頂いていて、応援していただけることには感謝しかない。

でも、noteはそもそも読むためにアカウントの登録が必須ではない。
有料記事を読んだり、サークルと呼ばれる機能を活用するのであればアカウント登録が必要だけれど、無料の記事であればnoteアカウントの有無に関わらずたくさんの人に読んでもらいたい。

そういう意味で重要になってくるのがTwitterの存在だ。

私のnoteがしっかりと読まれ始めたのは、Twitterで上記の記事が紹介され始めてからだった。
年末に暇な時、ひたすら書き続けていた投稿のうちの一つだった。
当初は1000ページビュー足らずだったこの記事が、フォロワー数の多い方に連鎖的にTwitterで紹介されたことで、記事単独で4万ページビューまで読まれることになった。

この体験を通じて学んだのが、トップ画像タイトル、そして書き出しの大切さだった。

なんだ。そんなもん。
誰でも大切だって分かってるよ!と思われるかもしれないが聞いてほしい。

noteはTwitterでシェアされる際に、リンクを貼るだけでキレイに記事の情報が集約されて表示される。
トップ画像がその記事を読むかどうかに大きく影響するのはイメージしやすいと思う。
ここは渾身の画像を使用したいところだ。

その次がタイトル
この文字数が長くなりすぎると、表示される欄に収まり切らないのである。

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たとえばこんなタイトルだと、最後の方まで表示されないことになる。

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ブックエンド難民に広めたい『直角には81度足りない本立て』というタイトルは全部で28文字。うまいこと表示可能範囲に収まっている(たまたまだった)
長過ぎる文字数のタイトルはTwitterで表示されないことを知っておいても損はないと思う。

そして書き出し
ここも少しだけ表示される。
少しでも興味をもってもらえるような内容がそこに書かれていれば、その先を読んでみたいと思ってもらえるかもしれない。

もちろんすべてを覆すぐらいに内容が面白くて、みんなが感動して、ほっといても読まれる記事を書ける人はどこかにはいる。
でも少なくとも私には無理そうだと思っているので、ちょっとでも気にするように心がけている。

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ページの下に現れるTwitterのロゴを押してだれかが記事をシェアすると、noteに登録しているTwitterのアカウントに向けて @ユーザー名 が自動で生成されるので、Twitterに通知が来るため、記事がどんな人にシェアされているのかを追うことができるのも非常に助かる。

うちのような小さな個人店がPV数を積み上げられたのは、noteとTwitterの相性の良さがなければ起き得なかったことだと思っている。

BASEのマガジン機能の活用

さて、ようやくBASEの話。
ネットストアを作る際に、BASEは無料で始められることもあって選択する人も多いと思う。

うちのお店でもBASEを利用しているのだけど、BASEにはBASE Magというマガジン機能があることはご存知だろうか?

私自身、使いはじめて半年ぐらいは存在に気づかなかったけれど、このマガジン機能がnoteと相性がいい。
というか、noteの記事編集画面をコピー&ペーストすると、ほぼそのまま内容が書き込めて投稿できてしまうのだ。

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もちろん、一部リンクなどは表示がうまくいかなかったり、文章の細かいところを修正しなければいけない。
しかし、noteの優秀な記事作成機能で作った文章を別の媒体でも再利用できるのは非常に店舗の効率を高めてくれる。

おまけにBASE Magにもスタッフがついているので、おすすめ記事として紹介されれば、BASEのお買い物用アプリを使っているユーザーに商品のことを広く伝えられる可能性もある。
BASE内ではショップをフォローする機能もあるので、お買い物をしてくれる可能性が高い人々にリーチできることは非常にありがたい。

noteとBASEで循環が生まれていく

noteではBASE以外のECプラットフォームと連携した動きを持っているので、商品のリンクを貼り付けるだけで、下記のようなきれいなリンク画像を設置することができる。

そして、私はそれにプラスする形で、BASEの商品ページにはその商品を紹介するnoteの記事のページをなるべく貼り付けるようにしている。

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はじめはなんでもできることをやろうと思って始めたこのリンクの貼り付けだけど、想像以上に効果を生んでくれている。

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すごく簡単な図式だけど、noteとBASEにリンクをこまめに貼り付けることは、こんなお客さんの動きを生んでいるのではないかと思っている。

noteを読んでBASEの該当商品のページへいく。
またはBASEの商品ページから、商品について説明されたnoteのページにいく。
これはイメージしやすい移動だ。
また、noteである記事が気に入ったお客さんが、他の記事も読むというのもイメージしやすい。

しかしながらnoteは記事が時系列で並んでいるため、商品をカテゴリー別に見るのにはマガジン機能でまとめてみてもらう・・・といった手間が発生するという小さな弱点がある。

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この点、BASEでは商品がカテゴリー分けされた状態で見やすく、いろんな商品をみていくうちに気に入ったものはnoteで詳しく読むという流れがスムーズに生まれやすいように思っている。

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また、noteのストアタブはBASEに登録している商品を表示するとともに、クリックするとBASEの商品ページにお客さんを運んでくれる。
その時に商品の仕様情報に加えてnoteの記事へのURLがリンクとして設置されていれば、お客さんが気になった商品の記事を読むといった導線も作ることができる。

さらにBASEはインスタグラムとも連動できる。
インスタグラムではURLでのリンク機能はほとんど使うことができない(noteのURLを貼りつけても、URLを触っても記事のページに移動することはできない)のだけれど、BASEで登録している商品ページならばタグ付けできる。

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これなら、インスタグラム→BASEの商品ページ→noteの詳細な記事までお客さんをひきこむことができるので、インスタグラムのフォロワーさんにもnoteを手間なくみてもらうことが可能となる。

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さらに私のようなお店の場合、noteでフォローをしてもらうことも大切だけど、もっと大勢の一般的なユーザーが使用しているTwitterやInstagramでフォローをしてもらうようにnoteではリンクを必ずつけている。
noteの新しい記事や新しい取扱いアイテムを紹介するにはそちらでの発信のほうが気軽に見てもらいやすいし、ここまでで紹介しているような中継できるような仕組みが働いてくれるので非常に効率もよいと考えている。

お店のnoteに、読まれた後の受け皿を

以上。私のお店でnoteとBASEを繋いでどんな工夫をしてきたのかをご紹介させていただいた。

ただ、それもあくまで仕組み術だ。
良いと思える記事を真摯に書き続けることが大切だと思う。

ただ、Twitterでnoteがツイートされたり、編集部のおすすめにnoteが掲載された際の爆発力というのは非常に強い。
けれど、なかなか狙ってそんなとりあげられる記事を書くことはできないし、書けた時にも予想外のタイミングで読まれ始めたりする。

実際に、初めてnoteがバズった際は屋外イベントに10日間出店しているタイミングだったので、商品発送で大変苦労をしたことを今も覚えている。

今回紹介した小技の数々は、そんな失敗を重ねながら培ってきたことをまとめたものだ。
ぜひ、あなたがお店でnoteを活用する方法に迷っていたら、お役に立てば嬉しく思う。

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大阪の気軽にアクセスできない場所にあるお店ですが、今後もnoteを通して皆様と交流できれば幸いです。

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noteの書き方についてはこちらの記事でもまとめています


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