ダンボールのリユースを気軽に楽しめるものにしたい 『Re-use Package』シールの話
誰かにモノを送る時、何を使うだろうか?
封筒、プチプチ、ガムテープ。そしてもちろん誰もが使っているのが「ダンボール」だ。
軽量でクッション性もあり、組み立てれば耐荷重もある程度あるので、中のものをしっかり守ってくれるダンボールは、もはや私達の生活に欠かせない。
そしてダンボールは、Amazonや楽天でのお買い物が当たり前になるにつれて、自宅にじゃんじゃん届くようになってしまったものでもある。
新型コロナウイルスの影響での自粛期間は更にそれを加速させ、定期的に訪れるダンボール回収の日にダンボールを持っていくのももはやルーチンワークのようになっている。
更には、お店をやっていなくても一般の人が使う場面が増えてきたものでもある。
メルカリなどのフリマアプリがあれば、身の回りの不用品をお金に変える事ができる。
いまや誰かからダンボールが届くことに加えて、誰かにダンボールに入れたモノを『出荷する』ということが当たり前になっているとも言える。
でも、商売をしているわけでもないのにダンボールを自宅に常備している人がどれだけいるだろうか。
かくいう私も、そんなことに悩めるうちの一人だった。
お店を始める前にはダンボールを買ってくるのも億劫なので、必然的に考えつくのは、通販で届いたダンボールを再利用したいという想い。
ただ、そんな時に限って手元にあるダンボールのテープに剥がれ跡があったり、送るものと全然関係ない商品名が外に書いてあったりする。
受け取った際に、再利用したダンボールだと印象が悪くて嫌な気持ちをさせないだろうか・・・。
そんなことをモヤモヤと考えながら、背に腹はかえられず手元にあるダンボールを再利用してきた。
そんなモヤモヤを抱えること数年。
お店をはじめた私は、その気持ちをスッキリさせられるシールを企画することにした。
今回はそんな『Re-use Package』シールをご紹介させてほしい。
「リユースのダンボールを使っていますよ」という意思表示
『Re-use Package』シールは、包装材のリユースを行っていることと、受け取りてへの感謝を伝えられるシンプルなシールだ。
正確な意味合いを文章にするのであれば、もっと「当社は環境への配慮を考え、リユース素材での梱包を行っております。ご協力をいただきありがとうございます」と書くべきところだけれど、幅広い人に使ってもらいたいということもあって最低限の情報だけを記載させていただいている。
デザインの大本になっているのは、「ワレモノ注意!」や「上積厳禁」といった、赤や黄色のシール。
それぞれの色は「赤→危険!」「黄色→注意!」という意味合いを伝えるために使われている。
ただ、『Re-use Package』シールで伝えたいのは、どちらかというと感謝の気持ちであり注意ではないので、環境配慮の意味合いもあって、かつ優しいイメージもある緑色を採用している。
そして、海外で日常的に使われているシールにかっこよさを感じる想いから、作るのであればかっこよくということで、同じ緑色の中でも、少し蛍光感のあるものを採用している。
デザインはうちの看板商品でもある三角コーン看板と同じく、NATSUKI HOSOKAWA DESIGNさんにお願いをしている。
かっこいいデザインをいつもてがけていらっしゃる大好きなデザイナーさんなので、店主の思いつきをかっこいい形に具現化してくださり感謝しかない。
環境への配慮をうたいすぎないこと
リユースときくと、真っ先に思い浮かぶのが「地球環境への配慮」だけど、その意味合いをむやみに強調することはやめた。
というのも、知り合いのダンボールでワークショップなどもされている詳しい方にお聞きした所、そもそもダンボールという素材自体「リサイクル」の優等生であり、95%ぐらいの再利用が行われているとおききしたからだ。
そういった意味では、ダンボールのリユースは無理して行うものではないのかもしれない。
もちろん、新しいダンボールを作って買って使う・・・ということに比べれば、手元のまだ使えるダンボールを再利用することは輸送コストなども含めればエコな側面もある。
ただ、「これはエコだからやっているんだ!」というこれみよがしな強調をするほどのデザインは違うなというのが、このシールのシンプルな仕上がりの理由にほかならない。(ちなみに貼られたシールはリサイクルの際には熱で分離されて除去されるそうです)
なので、あくまでこのシールは、「少し使用感のあるダンボールだけど、これはコストのことも考えて手元に届いたダンボールを再利用させてもらってます。ありがとう」という気持ちを軽く伝えるコミュニケーションツールとしての使ってもらえると嬉しい。
リユースそのものを楽しむきっかけとして
地球環境のことを考えれば、このシールそのものも害であるというのひとつの考え方だと思う。
そもそも通販ももっと減らして地産地消をすすめる努力だとか、そういったものもこれからもっと考えなければいけない問題なのは間違いない。
しかしながら、既に日常化している世の中の動きの中で、小さな文具屋ができるのは物流革命ではなくて、こんな「ちょっとしたきっかけ」に過ぎないとは思う。
でもそもそも陸を、空を、海を越えて手元に届いたダンボールは、そこに描かれたグラフィックデザインを含めてかっこいいものもたくさんある。
そのかっこよさのリユースを楽しむ上で、このシールは意味のあるものだとも考えている。
50枚単位のパックと、500枚単位のお得パックをご用意しているので、ご興味のある方はぜひネットストアもご覧頂ければ嬉しく思います。
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