見出し画像

なぜ『安全第一な開梱カッター』は、ゾーリンゲンでうまれたか

(序盤、怪我した時の話が出てきます。苦手な方は目次まで飛ばしていただければ幸いです…)

「あ、ガリッとやっちゃったな」

急な引越が決まり、ほぼほぼ徹夜の梱包作業。
金属製のイタリア製のお気に入りのテープカッターで、妙にハイなテンションだったこともあって、指から血が出た瞬間はそんな風にしか思わなかった。

怪我をしたのは左手の人差し指。
まずは出血を止めようと、洗面台で指を心臓より高いところに上げて…いつまで経っても血が止まらない。

画像1

結果として、引っ越し屋さんに謝りながら最寄りのお医者さんまで人差し指を天高く掲げたまま駆け込み…、4針縫う大惨事となってしまった。

もちろんこれは、不眠不休で引っ越し作業をすすめることになった自分の無計画さが招いた事態だ。
でも、それ以来は道具をかっこよさだけでなく、安全性という観点でも選ばないと(おっちょこちょいな自分は特に)いけないなと強く意識するに至った。

画像2

そんな私が、文具店を営みはじめ、仕入れた商品を荷受けする際にダンボールの開梱や解体するのに、しっかり切れて、安全性も高くて、更にデザインもかっこいい道具にたどり着いた。
今回はmartor(マーター)というドイツのメーカーから仕入れたダンボール開梱アイテムをご紹介したい。

刃物の産地のブランドが「切れ味」と同じぐらい大切にしていること

画像3

martorはドイツのゾーリンゲンという場所に本拠地を構え、75年の歴史を持つメーカーだ。
日本で言えば、日本刀の技術を伝えることでも有名な岐阜県関市なんかのイメージだろうか。
ゾーリンゲンのブランドといえば、棒人間が2体並びあったような超有名メーカーが思い浮かぶ。

画像4

かくいう私自身も、卒業旅行の際に訪れたドイツで買ったゾーリンゲンのメーカーのハサミを10年以上愛用していて、いまだに現役で手放せない存在になっている。

画像5

ただ、刃物の産地=よく切れる!というイメージがある中で、martorがとてつもなくこだわっているのが「安全に使える」というところ。
そのこだわり具合は、martorでも人気上位という資材カット用のグリップ式カッターを見てもらえるとわかる。

画像6

このように、下部のグリップを握り込んだときだけ、カッターの刃がニョキッと出てくる。
そして握るのをやめるとさっと刃が戻る。
使う時だけ自然な動作で刃が出てくる仕組みになっていて、それ自体は想像の範疇にある。
ただ、martorの安全性へのこだわりはその想像の範疇を超える。

画像7

ダンボールなどをカットしている状態を刃が負荷を感知、切り終わった瞬間、ハンドルを握っていたとしても刃が引っ込んでしまうのだ。
これを見た瞬間「いやいや過保護かよ」と思った。
実際工作等の作業では、日本国内の大手ブランドのカッターがあればコスパもいいし切れ味も十分、わざわざ使うたびに刃を出す煩わしさだってない。

ただ、刃を出した状態でカッターを落としてしまったり、出しっぱなしにしていた刃を誤って触ってしまって怪我をする…というケースはおさえられる。
個人での使用であれば、「気をつけておけばいい」という話に確かに思える。
しかしながら、物流の現場や資材を組み立てて商品を製造するメーカーにおいて、毎日だれかがカッターで怪我をする「切創事故」を起こす可能性というのは無視できない危険性だったりする。

切り傷が深ければ、まずその働く人が傷を負うことは辛いことだ。
その上に会社の経営面でも、仕事を休む人が出ることを考えないといけないし、お医者さんに通う費用も会社としては負担し、その事務手続きや再発防止の仕組み作りもトータルで考えていかなければいけない。。
そのリスクをコントロール必要性は会社を経営する側からみた時には少しでも下げたいと考える

大手家具メーカーにmartorを導入したことで、2年で70%切創事故を削減したという実績があるそうだけど、「安全に切れること」が老舗のカッターブランドの提供するメリットというのは非常に面白いと思った。

画像8

ちなみに、グリップ部分についているロック機能は、刃を出さない状態を維持できても、出ている状態をキープすることはできなかったりする。
こういった誤作動防止の配慮や機能性の制限もmartorの哲学を感じさせてくれる部分だったりする。

ダンボール開梱に特化したカートンカッターの美しさ

画像9

martorの製品の中でも、とりわけ私が惹かれたのはSECUMAX 350というダンボールの開梱に特化したモデルだ。

画像10

基本的には刃を使わなくても、丸みを帯びたプレートが頂上部分に出ているので、テープぐらいは容易にカットできる。

画像11

また、隙間から刃を入れれば、簡単にテープやPPバンドなども切ることが可能になっている。

画像12

そしてダンボールを解体して小さくしたり、多少加工したい場合には2層までのダンボールを容易に切り裂くだけの鋭さも併せ持っている。
この切れ味はさすがゾーリンゲンのブランドという感じで、しっかりとした切れ味を感じさせてくれる。

画像13

もちろん、安全性の確保のために、刃の露出は最低限。
指などが誤って入らないように狭い隙間を通らないと刃に触れられないように設計は行き届いている。

画像14

そして個人的に最も心を鷲掴みにされたのが、ブレード部分の交換方法。
本体内部から青いフレームがくるっと出てきた中には、スペアの替刃が搭載されている。
この収まりの良さと、外側のブラックと中側のブルーの対比が本当に美しいと思う。

画像15

そして、青い内部フレームを露出している状態だと、現在使用しているブレードが取り外しできるようになっている。
ちなみに、1つの替刃で2つの刃があるために、ひっくり返して使うことで1つの替刃で2回使える構造になっている。
この構造は、下記の動画で一連の流れとしてご覧いただけるので、ぜひ見ていただければと思う。

切ると安全の両立を身近に

画像16

AMAZON等の登場で、すっかり身近になったネットでの購入。
お店などの仕事の場での梱包出荷が増えているのはもちろん、お家でもダンボールの届く量は増えてきていると思う。

そんな時に、かっこよくて、切りやすくて、そして安全なmartorなアイテムは、ご家庭でも、もしもの事故を減らす有効な役割を果たせると思う。

ぜひ気になったらネットストアを覗いていただければ嬉しい。

こちらの記事を面白いと感じて頂けた方は「♡マークのスキ」を押していただければ幸いです。(スキは非会員でも押すことができます)
また、フォローやシェアも大歓迎でございます。
大阪の気軽にアクセスできない場所にあるお店ですが、今後もnoteを通して皆様と交流できれば幸いです。

↓↓↓ぜひtwitterやinstagramのフォローもよろしくお願いいたします!↓↓↓

twitter @tyarinko
instagram @docketstore

martorのアイテムは下記リンクからお買い求めいただけます。


この記事が参加している募集

最近の学び

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
感謝です!😊
53
ドケットストア店主。無印良品を運営する良品計画で店長などをつとめ独立。文具と収納用品のラベリングをテーマにしたお店を大阪府箕面市で運営。三角コーンで看板を作ったり宝塚の老舗カフェ百合珈琲のPMしてます。出版したい。 https://docketstore.storeinfo.jp