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【目立たない】というデメリットを極めたら、人気商品になった看板の話

三角コーンで看板を作り始めて半年が経った。

自分自身、イベントに看板として持ち込んだり、知り合いのお店に設置したりする中で気づいたことがある。

それは、この看板は目立とうとしないから売れているということだった。

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例えばこの写真の三角コーン看板。

近くにあるアンティーク家具のお店からご注文頂いて作成したモデル。

お店のロゴもイラストも入っていない。

でも、このモデルが一番人気で、営業時間や曜日の調整を行って作成したものを、遠いところだと北海道でも使ってもらっている。

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購入した方は口を揃えて「こういう看板が意外とないんだよね」と嬉しそうに言ってくれる。

そう言われてみれば確かにそうだ。

ふつう、看板って目立とうとするものだ。

一枚看板、看板商品、看板娘。

看板とはお店を象徴するものであって、お客様の目を引きつけるもの。

東京にデカデカと、ギラギラと掲げられた風景を思い出せばわかる。

どうやって派手に目立って注目を集められるか。

それをつきつめれば、街の景色に違和感をつくるものといっても過言ではない。

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新宿のネオンサインに比べれば白い三角コーンで作る看板は目立たない。

そもそも三角コーンは街の至るところに立っている。
意識しなければ存在に気づかないくらい、日常的に目にするものだ。
白い色には多少の違和感があっても、意識しなければ見落としてしまう。

象徴的な赤い色は火や血液を連想させ、人の注意を引くために選ばれているのだと改めて思い出される。

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更にはその高さ。
成人男性の腰ぐらいの高さしかない看板部分は遠くから見るには表示面積が小さいし、近づけば近づくほど視界の下に外れていく。
正確には視界には入っているのだけれど、集中して見ていないのでぼやけて見えている。
ぶつかってしまうことはないし、避けることもできるから気づいていないわけはない。

要するに、なにか情報を探して見ようとする人がいて初めて意識に上がってくる。
少し大げさかもしれないけれど、パソコンなどで言うところのポップアップウィンドウのような役割を果たしている。

お客様は看板をみに来店するわけでなく、お店での体験そのものを求めてやってくる。

お店のメイン看板としてお客様をたくさんよびとめ、連れてくるのは難しいかもしれない。
けれど、素敵なお店づくりの一部としてとりいれてもらった時。
その体験のノイズにならないという意思をもって、三角コーンの看板はよい脇役となってくれる。

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話は戻って、この営業時間を伝える看板の何がいいかというと、必要とするときにだけお客様の意識にのぼってくるということに尽きると思う。

そして活躍する場は営業時間だけでなく、むしろ閉店後。

入り口の扉前に置いておけば、閉まっている間に来られたお客様がいつなら開いているのかを確認しやすい。

もちろん三角コーンだから雨にも耐え、2kgの重石は多少の風にも負けない。
ステッカーの部分はショーウィンドウで4-5年は使用に耐えるものなので安心して使ってもらえるし、剥がした後の汚れもほとんど出ないので営業時間や定休日が変わった際もサポートさせてもらえる。

そして、街の雰囲気の中でギラギラもデカデカもしない。

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ただ、その代わりに単3電池を3本使って稼働するパナソニックのライトを使えば更に暗い路地では行灯や提灯のように優しく通行人を照らしてくれる。

ライトの盗難などを考えると営業時間外には使うのは微妙だと思うけれど、暗くなる頃まで営業しているお店にはおすすめしている。

まちとの共存や雰囲気作りにこだわっていらっしゃる和食屋さんにすごく好評を頂いたときには、この看板を作ってよかったなと心から思った。

お店をしている方だけでなく、いろいろな場所で使える三角コーン看板『PREFAB SIGN(プレハブサイン)』
実店舗だけで販売をしていましたが、CREEMAでもセミオーダーモデルの販売を開始しました。
今後も応援いただければ幸いです。

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大阪の気軽にアクセスできない場所にあるお店ですが、今後もnoteを通して皆様と交流できれば幸いです。

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