電力削減計画/電気/授業の進め方
1年生の授業で、電気基礎という科目があります。
大学の工学部では、電気回路とか、電磁気学とかの分野です。
高校物理の電気分野、中学理科でも電気分野がありますね。
この電気基礎という科目では、
直流回路(オーム・キルヒホッフ)から、
電磁気(フレミング・レンツ・コイル)、
静電気(クーロン・コンデンサ)について学んでいきます。
電気系を専門にしていましたが、この1年生の電気基礎を持つのは、昨年度が初めてでした。念願の電気基礎でした。
これまでの授業は、視聴覚機器を使って完全講義型をしたり、アクティブラーニングで完全主体的な学びをやったり、いろいろやってました。
休校が明けて、これからの学びを考える中で、
これまでの
”教え方”
の視点より、
どうやったら身になるのか。
使える知識というか、興味を持って学ぶというか。
わかりやすい授業をしてインプットをして、定期テストで良い点を取るというより、
せっかく専門的な科目を学んでいるんだから、もっと違う方法がないかなーって考えてました。
電力削減計画
生徒自身が、家の電力使用量(◯◯〔kWh〕)を調べて、それをスプレッドシートに記録します。
そこから、削減目標の電力量を決定や改善案の考察を行っていきます。
その際、家庭内の電気機器一覧とそれらの消費電力を調べて、
電力消費を抑える工夫(使う使わないというより、効率よく使う方法(冷蔵庫の中をいっぱいにするとか))を考えます。
主夫(婦)向けかもしれませんが笑
ここでやって欲しいのは、
家にある電気機器の消費電力がどの程度あるのか、
定格電流・電圧、そもそも家は何〔V〕の電圧が来てるの?
電流はどのくらい来てるの?
ということを考えて欲しいんですよね。
後、そもそも電力とは?
この時点でまだ電力は教えていません。
もちろん、電気基礎の教科書にも「電力」に関する節もあります(随時フォローしていきます)が、
ただ、導入として話をしていくより、実際に自分の身近にあるものに触れて、これって何だろう?って疑問を持ちながら、
それを普段の生活で考えながら勉強して欲しいなという気持ちでいます。
また、疑問に思ったら、授業をやる前に自分で調べてもいいんですよね。
これまでは、教えなきゃいけないってことばかり意識していましたが、
それって教員の自意識過剰な部分あるんじゃないかと思うんですよね。
そして、教えすぎることで、それに甘えてしまう面もあると思います。(一部の支援が必要な子たちは当然、別です)
自分で学ぶ力は、高い低いはあっても、誰でも持っていると思います。
そして、変容していく社会では、そういう力の方が求められると思うんですよね。
そして、工業教育という、社会と密接に関係のある教育現場にいる以上、
他の普通高校にいる子どもたちにはできない学びの場を作っていきたいなと思います。(全然まだまだだし、試行錯誤の毎日ですが)
また、この自分自身の考え方も、自分よがりにならないよう、常に客観視もしながら行っていきたいと思います。
後、講義だけでいうなら、ボクの説明なんかより、よっぽどわかりやすい動画もある笑
なんか、教員の役割ってなんだろって考えさせられますよね。
何かと0から1を作るのは大変だと思います。学校はどこも似たような問題課題に対応していると思います。それなのに、先生って自分だけで頑張ろうとするんですよね。ボクの資料やnoteが1になって、学校ごとの現状に合わせてカスタムしていただければと思います‼️