生きた知識と不確実性の中を泳げるようになるための3ヶ月海外旅

2019年5月某日からちょうど3ヶ月間、海外をまわっていました。

行程は

中華人民共和国→モンゴル→ロシア→ポーランド→チェコ→スロバキア→ハンガリー→オーストリア→イタリア→ギリシャ→トルコ

この記事では、なぜ今回の旅に踏み切ったかを述べています。

知識と経験

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イギリスの哲学者ジョン・ロックの言葉で

「いかなる人の知識も、その人の経験を超えるものではない」

というものがあります。

歴史 文化 国際政治 地政学 宗教 哲学etc…色々勉強してきました。

もちろんまだまだ知らないことだらけですが

現地に赴き、自分の身体感覚を通して本に書いていないことを学びたいと思いました。

風土 文化 雰囲気 慣習 宗教 食物 住人…

本で読んだ知識が平面のモノクロだとするなら

身体感覚が伴ったことにより、カラフルに色づき立体感を持たせようとするイメージです。

実際そうなりました。

日本人の感性から一旦はなれる

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私は生まれも育ちも日本。

変わり者と言われ続けてはきたものの、相手や周りがどう思うかについて気にかける  自己アピールが下手な日本的メンタリティの持ち主でした。

茶道も嗜んでおり、和を基調とする日本的な感性が嫌いなわけではありません。

しかしそれがマイナスに働いてしまう局面があることも事実。

外国人と日本人、どちらがストレスのない人生を送っているか。→外国人


海外で犯罪者に最も狙われやすいのはどこの国の人間か。→日本

国際政治の舞台でアクター(行為主体)として上手く立ち回れているか。→NO

日本はこれまで自分たちの良い(と思う)部分はそのままに、外来文化を取捨選択しながら吸収して生き残ってきました。

その古来から続くジャパニーズスタイルを個人で実践せんとしたのも今回の旅の目的のひとつ。

自分が生まれ育った文化圏の感性を客観視するためにも、一旦それから離れる必要がある。

よって旅の道中、日本人と顔を合わせて話をするのはあえて避けました(長期旅行者を除く)。

フットワークの軽さを身に付ける

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行きたいと思った時に行きたい所へ行く。

会いたいと思った時にすぐアプローチする。

やりたいと思ったらすぐ始める。

やるべきだと思ったらすぐ動く。

もともと思考タイプの自分は、この類の「決断と行動」のスピードを全般的に上げたかった。

今回の旅では、多くの街に1~2日しか滞在しない日程&世界最大の大陸国家ロシアを鉄道で横断したので

日本を出る前に持っていた「物理的に遠い」の基準は完全に崩壊し、フットワークも大いに軽くなりました。

勇気の涵養

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『男が勇気なくなったら終わり』

ポリコレがうるさい今あえて書きましたが、息子について語っていた友人(ムスリム)のこの言葉を聞いた時

『自分て最近勇気使ってるか?』

と自問。

…使っていない。

何をするにしても、ある程度リスクをとらなければリターンは大したものにはならない。

それはリスク回避型の多くの日本人を見てわかりきってること。

つまらない人、退屈な人は大抵リスクをとっていないつまり勇気がない。

注:蛮勇ではない

勇気がなければ死ぬ前に後悔する生き方しか出来ないと私は思っています。

そうならないためにも、オーバーリスクにならぬよう配慮しつつ、何が起きるかわからない=勇気を使わざるを得ない、不確実な旅に出ることにしました。

不確実性の中を泳げるだけの柔軟性とタフさ


日本国内だと言葉が通じる、人も親切、都会であれば何でもある、治安も良い。

海外では必ずしもそうではなく、慣習も文化も言葉も違い何が起こるかわからない。

実際何度か修羅場くぐりました。

知識だけの青びょうたんでなく、そういった中でもやっていけるだけの柔軟性とタフさを身に付けたい。

それも動機のひとつでした。

哲学と思考の材料集め

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私は哲学や考えることは好きなのですが

抽象度の低い材料を集めず哲学するだけの机上の空論系男子になることだけは、絶対に避けたいと昔から考えていました。

抽象度の低い=具体的な材料も集めて、そこから抽象度を上げて思考、哲学したほうがより洗練され現実に即したものになることは間違いない。

日本国内では絶対に拾えない材料を得る。それも大きな目的。

面白い人と会った時のフック作り


面白いと自分が思える人は、皆リスクをとって何らかの行動をしている。

そういった人とつながろうと思った時に

自分がリスクを伴う行動をとったことが無いようでは、相手の心のフックに引っかかりづらい。

だからやる。

そしてやった。

いくつか挙げ損ねてる気もしますが、主な理由はこんなところです。

旅の体験記も今後記事にしていきます。


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