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コールド マウンテン(2003年製作の映画)

COLD MOUNTAIN
鑑賞:2020/05/03、記事公開:2020/05/03
監督:アンソニー・ミンゲラ、脚本:アンソニー・ミンゲラ

引き続きU-NEXTでお試し期間。
戦争ものということで「コールドマウンテン」

今回は通信チェックも兼ねて昼間に鑑賞。
一瞬だけ止まったのか一回のみで、それ以外は読み込み待ちなし。今まで読み込みが頻発して居たのは通信が混む時間帯だったみたい。コロナ自粛期間が関係しているかもしれないけど、混む時間はネトフリアマプラ、混雑を避けてU-NEXTであれば鑑賞中に映画が止まるのは回避できそう。

映画はすこぶる面白かった。
向こうから「いいだろ?面白いだろ?」とグイグイくるタイプではなく、一歩後ろに下がり一緒に寄り添いシーンシーンの物語世界に浸れるようなそんな距離感が心地良い作品だった。
キャストはびっくり、1シーンのみの出演でもナタリーポートマンだったり。そして突然のフィリップシーモアホフマン。今となってはまだ生きてた時の作品だったのか。相変わらず素敵に愛らしい役柄で魅力的であるほど悲しくなってしまう。どのシーンでもそこに生きている人たちのドラマが魅力的で、本筋を忘れてしまうほど。主演は当時で考えうる最高の美男美女。しかも、どちらも若々しくてもうため息しか出ない。ニコール・キッドマンはいつもの感じで美しかった。ジュード・ロウは今回ワイルド目だけども美しい。あまり感情を表に出さないキャラクターだったけどだからこそラスト近くの語りのシーンが胸にくる。

監督のアンソニー・ミンゲラさん相当の使い手感。ぜひ他の作品も見させていただきたいと思ったら、半分ぐらいは鑑賞済みだった。名前覚えてなくてすみませんアンソニー・ミンゲラさん。もう覚えました。


※※※※以下ネタバレ※※※※

良かったところメモ。
ジュード・ロウが一旦は見逃したナタポーがキリアン・マーフィーを鉄砲で撃つことろ。
ワンセンテンスにこの役者並ぶところもすごい。一発で仕留めるナタポーもすごい。けど良かったのは、逃げる兵隊を見逃さないところ。逃せば仲間がやってくる。そんなことは赤ちゃんのために絶対にできない母親の意思の強さが伝わる。そして、ということはナタポーは昨晩訪ねてきた逃亡兵であるジュード・ロウを殺すこともできたということがわかる。でもしなかった。帰れと言ったら素直に立ち去るような男であれば一緒にいて欲しかったからだと思う。それは病気の赤ん坊を抱え一人取り残されている人間の弱さ。そういうことが、ほとんど台詞では触れていないけど伝わってくる。多分この作品にはそういう目配せが(おそらく)あちこちにあるし、それは映画を観ることにおいてはとても嬉しくなる、映画ならではの喜びだと思う。

以上がこの映画面白かった理由だけど、もう一つになるのは、この映画かなり出来がいいので、この考えられる限り最高の美男美女じゃなくても面白いのではないだろうかということ。タラレバ話にはなってしまうけど。

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